2006年 10月 21日(土)午前 8時 21分
代休を明けて、2日働いて、週末を迎えている。結構、きついはずの北海道出張だったが、戻ってきてから、疲れているのか、疲れていないのか、自覚が薄い。体に疲労が鬱積して困ることはないのだが、やたら眠い。睡眠時間を、たっぷりとれないというのは、歳のせいだろうが、疲れ切ってダウンというのの一歩手前という感じで、疲れてるはずなのだが睡眠が十分とれていないというところか。ただ、体が元気なものだから、疲労を体感していないというところか。そんなで代休明けも、なんとか無事に過ごせている。その一方で、本来の職場を空けた分、仕事が残ってるという具合で、なかなかうまくはいかないものだ。
その2日間、やはり黄紺は、アフター5を欠かさなかった。ともに、落語会に出没した。木曜日は、ホント、どちらに行くか迷いに迷った日だった。まさに、股裂き状態。一つは、茶臼山舞台で、「できちゃった落語」のグループが、オール新作で臨んだのだ。これは、聴きもの、観もの。その一方で、京都で、仁智と福笑、それに、花丸・しん吉の付いた落語会があったのだ。うーん、厳しい選択。結果は、京都ということもあり、仁智&福笑を選んだ。この日の番組は、しん吉「桃太郎」、花丸「厩火事」、仁智「営業二課あさだ係長」、福笑「宿屋ばばあ」だった。これは、すごいラインナップだ。敏感に客も感じ取っていたのか、ここの会、何度もお邪魔したことがあったが、最高の入り。後の襖まで取っ払う盛況だった。ただ、黄紺の体調、最悪のときだった。上に書いたように、疲れが眠いという形で現れていた、最もひどい状態が、この日の午後だったのだ。京都に向かう電車の中から、もう瞼が重くて、重くて、、、。そこへ、人が詰まって、酸欠傾向。二酸化炭素過多気味のなかという条件は悪くなるばかり。そんなで、せっかくの会を楽しめなかったのです。悲しい(>_<) そんな中で、「宿屋ばばあ」は、ちょっと乗れなかった。落語ワールドの人間だから、ありえない人物像、大歓迎なのだが、このばあさんは、乗り切れないのである。いきなりありえへんばあさんが出てきたからなんでしょうね。流れの中じゃなかったのが、黄紺を、引かせてしまったんでしょうね。一方、「営業二課あさだ係長」、こちらは、大満足。背広を着ての高座、出囃子は、植木等の無責任男ミュージックと、もう、入口で客のハートをキャッチしまくり。仁智得意のオムニバス形式の噺。ただ、一つ一つの噺は、他の同形式のネタに比べて切れは落ちたところが惜しかった。この会、お寺での開催なのだが、そのお寺を菩提寺とする、能金剛流の今井家の若当主が、毎回、仕舞なり謡を披露されている。次回の会は、年末に開催されるので、大喜利の趣向も考えているとかで、尚かつ、今井さんも参加されそうな雰囲気。なんか、地域に、しっかりと根付いた会という雰囲気たっぷりで、その地域で慕われているお住持が主宰されている会というのが、いいね。これ。
昨日、金曜日は、鶴橋の「雀のおやど」に行ってきた。ここの亭主のおかみさんと、こないだ、繁昌亭で会ったら、向こうから声を掛けていただき、ちょっと恐縮。この日も、コーヒーを振る舞っていただき、またまた、恐縮といった具合で、すっかりお馴染みさんになっちゃってます。「雀のおやど」は、雀三郎が、3年前のお誕生日プレゼントとしてもらった寄席会場。そこで、月一のペースで、落語会を続けてくれている。その定例の会に、昨日、行ってきたのだ。番組を書いておこう。喬介「道具屋」、雀三郎「神だのみ、青春編」、三喬「転宅」、雀三郎「住吉駕籠」だ。三喬一門を迎えて、雀三郎が二席出すという番組構成だ。喬介は初めて観る人。三喬の二番弟子だ。間の取り具合、仕種と語りの一致という意味では、まだまだ、修行中という感じの噺家さんなんだけど、そこに、ふんだんに師匠の三喬テイストのくすぐりが入ってくるので、ほほえましくて、聴いてる私の胸は、ほんわかモードに入ってしまいました。伝承芸って、こうこなくっちゃと思ってしまいました。三喬の「転宅」は、珍しい噺で、文我でしか、上演の記憶のないネタ。さすが、盗人ネタでは、天下一品の三喬、きっちりと、このネタをキープしてくれたんだと、感激(^-^) まあ、落語の中に出てくる盗人は間抜けなのだが、それが、三喬にぴったり。いい感じでした。この日一番受けていたのは、小佐田作品の「神だのみ、青春編」。「住吉駕籠」の方は、実は、フルヴァージョンを久しぶりに聴きたいなの思いで行ったのだが、、、。前半は、省かれることの多い部分もきっちり描かれ、フルヴァージョン・ペース。だけど、酔っぱらいの最後のところで、横路に。あれって思ったのも束の間、蜘蛛駕籠の部分に行かないで、切り上げちゃいました。替わりに、雀三郎の義太夫を聴けたんだけど、なんか、期待してただけに、残念。来週、雀三郎の一番弟子雀喜が、同じ「住吉駕籠」を出すけれど、どうなるんだろうか? 義太夫を語って、それていくことはできないだろうから、フルヴァージョンをするのかな? ちょっと気になるな。
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