忙中閑あるかな? 黄紺の日々


トルコのこと、キプロスのこと、こんなことを主に、日々思うこと。ときどき、韓国のこと、 日本のことも混じるかも? 仕事に忙しくっても、頭のなかは、トルコのこと、キプロスのこと考えてる。 頭のなかは、いたって長閑。それが、、、、、、

黄紺、なのさ。



2008年 4月 11日(金)午前 5時 29分

 久しぶりに繁昌亭に行ってきた。フランスに行く前に行ったきりだから、3週間は行ってないことになる。落語会自体、ちょっと飛び飛びになってる昨今なものだから、繁昌亭は、更に、久しぶりになる。これは、落語会のせいである。フランスにいてる間に、なんていい会があるんだろうと思ってたら、帰ってきたら枯れてます。ま、そんなで、繁昌亭も久しぶりとなった次第です。
 水曜日(4/9)は、トリイ・ホールでの「雀松向上委員会〜あしたのためのその51〜」に行けたのはいいが、これが、疲れてるという自覚が少ないにも拘わらず、4席中3席もダウンした会だった。そんなことを書きながら、番組は書きにくいところだが、一応、書いておきましょう。雀松「雀松時遊本舗」、さん都「ろくろ首」、雀松「桜の宮」、南左衛門「阿武松緑之助」、雀松「星野屋」、、、とまあ、この番組で、よく寝るわなの突っ込みが聞こえそうですが、ダウンしたらしたで、どうしようもないのです。そんななか、最後の「星野屋」は、黄紺自身踏ん張ったし、また、実際聴いてみると、おめかけさんの雰囲気が、とっても巧みに出されてて良かったですよ。そのときおりの人物像を自在に操る雀松に合った噺ですね、これ。そんなだから、この日は、「星野屋」を聴けただけで、満足としましょう。
 そして、昨夜、繁昌亭に行けたということです。「“旬”作落語会 4月公演」として行われたこの会は、国境なき芸能団のブラジル公演の資金集め的な色合いのある会だ。4〜6月に、2公演ずつ行われる予定のようだ。番組は、ナオユキ「漫談:地球のすみずみに憲法の花を」、松枝「ザ・ご用心」、福笑「今、教育現場が危ない」、(中入り)、姉様キングス、鶴笑「ゴジラ対ウートラマン」、鶴笑・あやめ・染雀「二人羽織」というもので、この日は、社会問題をテーマにした新作が前半で、後半は、ブラジル公演に参加する3人の噺家さんの登場となった。ただ、前半は、組合の集会に来ているという雰囲気で、ノリが悪かったですね。でも、そんななか、福笑は、自身の色合いでの味付けが巧みで、ノリの悪い部分を削ってしまえば、どこでも使える作品に仕上げていました。これは、さすがです。ということで、4月公演は終わったが、これじゃ、5月公演、6月公演、気が乗りません。国境なき芸能団は応援したいけれど、作品的には、お金を出してという気にはなれないなの印象なのです。
 今朝も早起きですと言っても、またまた寝れないのです。どうしてなんでしょう? 体は疲れてるのに、目が覚めてしまうのです。また、厳しい1日になります。




2008年 4月 9日(水)午前 6時 4分

 ついに、フェネルバフチェが、ヨーロッパの戦いから退くときがきてしまった。そんなのが判った直後から書き出している。「1:0」で戦ってるときは、まだ、希望を持っていたのですが、ダメだったですね。チェルシー戦、黄紺は、後半10分くらいのところから聴いておりました。そんな、4月第2週に入っています。ちょっと肌寒いですね。
 この3日ほどを、簡単に振り返っておく。日曜日(4/6)は、朝から午後1時まで、振り替えなしの出勤。土日連続です。そして、その夜は、弟と甥っ子、それに、うちの息子4人で、京都の落書きいっぱいの居酒屋で呑みました。お喋りの弟とうちの息子が喋り、黄紺と甥っ子が聞き役という具合。ホントは、甥っ子が主役だったはずなんだけどと、後刻、息子に言ったら、目を伏せておりました。
 月曜日も、息子とお喋り。なんせ、この4月から、まがりなりにも働きだしてるもので、ついついお喋りに入ってしまいます。京都から大阪まで通っています。5時40分起床だからと、呑んだ日も、早めに引き上げるという具合です。黄紺は、呑むと半寝になるので、それが助かるんですが。また、夜遅く、現れるということもありませんので、それも助かります。
 昨日は、ハンガリー映画「タクシデルミア ある剥製師の遺言」を観に行った。シネ・ヌーヴォだ。寝不足のため、最後の肝心なところで、うとうとときちゃったなんてこともあったのですが、実は、それはそれで、よくこの映画で寝たなと、自分に突っ込んでしまうところでもあるのですが、なんか、気持ち悪い映画だったのです。とにかく人としての孤独を、親子3代に渡って映画っていう感じ。まず、貧しさの中で、女に夢想を描く男の孤独。相手になった女が出てきたかと思うと、他人の女だったので、あっと言う間に、頭を砕かれて死んでしまいました。次が、共産党時代の大食コンクールのヒーロー。あの時代の人間の孤独ですね、イデオロギーが生んだ孤独のように見えました。そして、その子どもが、一番まともかと思ってたら、最後、自身の体を剥製にしてしまうという、なんとも言えない結末。大食の父親の面倒を見ていながら、その父親と諍いを起こし、亡くなると、父親を剥製にし、自らも、剥製にするという、、、何とも言えないです。画面には、動物、人間の肉が溢れる、とっても気色悪いもの。こういった表現手段をとっていたから評判をとったんだと、納得です。NHKが放送を見送ったというのも、納得でした。そんな映画で、果たして、黄紺のとらえ方が当たってるかどうかは、全く自信がありません。
 朝です。まもなくお出掛けです。




2008年 4月 5日(土)午後 10時 58分

 4月1日(火)の朝9時半頃に、アムステルダム経由でマルセイユから帰ってきた。帰るときに、トラブルが1つ。黄紺は、全身に感覚障害があるものだから、長時間、椅子に腰掛けてられないというヨーロッパ旅行には、かなり厳しい条件を抱えている。そのため、機内では通路脇の席を押さえてもらうのだが、マルセイユでチェックインしたとき、アムステルダム・大阪間で、通路脇を押さえることができなかった。マルセイユのチェックイン・カウンターのお姉さんに、事情を言って、なんとか取ってくれるように依頼。だが、最善を尽くしてるがダメとの回答。そこで、お姉さん、「アムステルダムに、その旨のメッセージを送って送りますから、ボーディング・ゲイトで変えてもらって下さい」。ところが、これが、とんでもない嘘。なんも、送ってない。アムステルダムの飛行機会社のスタッフに、マルセイユで、そないなことを言われたと言ったら、早速、PCで調べてくれたが、全く、メールは入っていないとのこと。メッセージが入っていてダメなら、諦めきれるが、そんなことを言いながら、それをしない、フランス人の心根を見た思いです。なんか、フランス人というのは、その場しのぎをしたり、小賢しいごまかしをする人たちだと、今回、判ったような気がします。幸い、座席は、アムステルダムの航空会社のスタッフが、通路脇を、際どくゲットしてくれたので大過なく飛行機の旅を終えることができました。だけど、それと、これとは違う、そんな感じです。
 1日は、帰ってきた足で、そのまま仕事。ま、まだ、緊張は続いているので良かったのですが、そのあとが、やっぱ、日を追うごとに、体が重くなっていきます。そのため、2日(水)は、全日、家で休養。酒ばっか、喰らってました。3日(木)は、午前中まで、休暇をとって、午後から出勤。まだまだ、時差ボケの治らない体、でも、年度初めと言いつつも、わりかし職場ではゆったりしてるので、助かりました。4日(金)も、同様。却って、先取り仕事をして、肩こりこりの状態です。この間、夜遊びは、一切なしという、健全な生活を送っています。
 そして、今日、土曜日なのに、振り替えなしの出勤です。朝っぱらから、午後1時まで。食事にも、1時まで行けない。実は、明日もなんだけど、ホント、なんとかしてよ。そんなだけど、今晩は、半月ぶりくらいに落語会に行きました。3月の下旬には、綺羅星の如き会が目白押しでしたが、4月に入ると、これが、とんと静まりかえってるものですから、今日が、初めてとなりました。京都の喫茶気楽堂であった「第4回桂団朝の会」に行ったのだ。こちらでの会は、2度目。なんせ会場が狭いものだから、避ける傾向にあったのだが、これだけ、枯れると行っちゃいました。しかも、早めに行って、椅子席をゲットです。番組は、そうば「天災」、団朝「替り目」、喬楽「八五郎坊主」、団朝「足上がり」だったが、最近、とんと出ない「足上がり」が、この日のお目当て。芝居の部分は短めですし、判りやすい噺なんで、もっと出てもいいんですがね。団朝も、このネタを扱うんだったら、もっと、他の芝居噺にチャレンジして欲しいものです。「替り目」の方は、たっぷりと、師米朝随行話で盛り上げてくれてからの、口演。つながりは、酒。納得です。そうばが、噺の展開が、いいですね。なまりだけは、どないにもならないのかな? 喬楽の長めのネタは、ひょっとしたら、初物かもしれません。文華の好演が染みついているのですが、喬楽の明るいキャラと重なって、いい雰囲気でした。そんなで、久しぶりに落語を聴けた満足感に浸る今宵です。




2008年 3月 22日(土)午前 1時 18分

 昨夜は、同僚の方のお誘いを受けて、久しぶりに、シンフォニー・ホールで、生クラシックを聴いた。大阪シンフォニカーの定期演奏会があったのだ。指揮が大山平一郎で、ソリストに、なんと、竹澤恭子を迎えて、長大なエルガーのヴァイオリン協奏曲ロ短調Op.61と、ブラームスの交響曲第2番ニ長調Op.73が演奏された。エルガーのこの曲は、少なくとも演奏会で初物。始めから最後までテンションの高い、緊張感溢れる曲を、しっかりと弾いたものである。また、オケも編成が大きく、鳴らすことを求められているため、ますますヴァイオリンのテンションは上がる。1時間にもなろうとかいうこの曲を、楽器を鳴らしに鳴らして弾き終えてくれました。ブラームスは、1楽章の冒頭部の流れが悪く、丁寧すぎて困ったなと思ってたら、ヴァイオリンに現れる主題と、チェロに現れる主題の対立する部分に神経を入れた指揮ぶりにドキッとさせられました。あの別世界のような掛け合いは何だったんだろうと思うほどの違和感と、なごみがありました。不思議な瞬間だったのですが、ブラームスは流れないと聴き応えがないという向きには、ちょっと違和感だけに終わってしまいそう。次第に調子が上がってくると流れ出します。同僚の方は、2楽章も、3楽章も、起伏が欲しいなと言ってられました。定演では珍しく、アンコール(エルガーの弦楽合奏の曲)が演奏されたのですが、オケの楽団員が、これほど、指揮者とソリストを讃えたコンサートは、初めてです。その爽やかさが、一番、いい気分にさせてくれたかな?
 夜が明けると、再び、日本を離れます。ちょっと、ネットカフェが見つかりにくいところへ行きます。見つかれば、BBSに、旅日記的なものを書くことにします。直前になってから、行き先についての情報集めで、こないな時間になってしまいました。




2008年 3月 21日(金)午前 6時 45分

 昨日は、午後から出勤。振替の効かない出勤(~_~) おまけに、夜には、ワッハの4階であった「第354回上方講談を聞く会」に行くつもりだったのですが、それにも間に合わずということで、しおしおとまっすぐ帰宅。そして、酒を呑んで、早寝。でも、仕事で疲れてしまい、爆睡の夜でした。7時間半寝ると、黄紺的には、爆睡なのです。寝る前に、TVで聴いた「ここにいるよ」「そばにいるね」とういうアンサーソングが気に入りました。買ってみようかな? でも、おじさんが買うには勇気がいるなぁ。




2008年 3月 20日(木)午前 7時 28分

 火曜日(3/18)は、まっすぐ帰宅。そして、早く帰ると、早くから、お酒を呑むだけ、ダウンも早く、夜中に目が覚める時間も、早い。この夜は、2時だった。そして、明け方に30分程だけ、寝ることができたが、そのまま、仕事へ。
 ですから、昨日の水曜日(3/19)は、仕事中に居眠り。3回、起こされました。夜は、前の職場の同僚の方の退職記念の会。ビジネスパークの38階の夜景を眺めながら呑みました。黄紺の座った位置が悪く、夜景は、トイレに行くために立ったときにしか見えませんでしたが、、、。1週間前に、参加者の多くの方たちとはお会いしたところだったのですが、また、お会いする場所が変われば変わったで、昔話に花が咲きました。今度は、七夕前後にお会いする約束で、皆さん、それぞれ家路に着かれました。傘を忘れた黄紺は、お一人の方に付き合っていただき、元の場所に。結果的に、酔いがまわりきってしまい、帰りの電車では熟し切って爆睡でした。乗り過ごさなかったことが、不思議なくらいです。




2008年 3月 18日(火)午前 5時 40分

 昨日の月曜日は、繁昌亭の夜席です。「第2回月亭遊方・三遊亭白鳥 二人会」があった。前回が9月だったということで、半年に1回のペースか。客は、1階だけ。前回と比べて少なくなっていた。番組は、遊方・白鳥「ご挨拶」、南湖「天皇陛下漫遊記」、遊方「酔いどれ交番所」、白鳥「ナースコール」、(中入り)、遊方「ペンギン・ア・ゴーゴー」、白鳥「ハラペコ奇談」だった。マニアックな笑いに包まれた会の雰囲気を決定づけたのが、開口一番のネタ。遊方、白鳥をして、びっくりのネタ。黄紺的には、めちゃくちゃ受けました。遊方のネタは、いずれも、繰り返しネタ。「酔いどれ交番所」は、酔っ払いの繰り返しが、おかしい。仁智のノリ的バカバカしさがあり、黄紺は、このネタ、気に入ってしまった。「ペンギン・ア・ゴーゴー」は、以前、茶臼山で聴いているが、題名が、これだと、昨日、初めて知った。題名は題名で知ってたんだけどね。ラヴリーな女の子の世間からぶっ飛んだ言動の繰り返しネタ。こちらは、相手が変わっていく。一方、白鳥は、色の異なるネタを、二つ。「ナースコール」は、ぶりっ子っぽい看護師が、失敗を重ねる噺。「ハラペコ奇談」は、ホラー仕立て。家自体が妖怪という、どこかで聞いたような設定。そこに入る人間を食べちゃうぞということになる。
 帰路、南森町駅を通らねばならない。胸の奥で、合掌。




2008年 3月 17日(月)午前 5時 22分

 昨日の日曜日は、大阪市立阿倍野青年センターであった伝統の地域寄席「田辺寄席・弥生席・昼席〜いちもん会〜」に行く。賛助会員に登録。黄紺は、一口だけど、隣で申し込んでるおじさん、三口と1万円札を出しておられました。こういった人に支えられているのですね。
 番組は、団姫「道灌」、団六「運付く酒」、文太「455号笑呆亭『蛇含草』から」、(中入り)、朝太郎「手品指南」、団四郎「人情噺・雪の子守唄」。団姫は、年季明けだそうです。最後の住み込みの弟子、しかも女性ということで、「ちりとてちん」が始まる前に取材を受けたことをマクラに、快調です。何から何まで、達者になってました。楽しみです、今後が。「運付く酒」は、聴いたことがあるんだけど、中味は、全く覚えていませんでした。「雪の子守唄」は初物。会場が、なんか落ち着かなく、せっかくの情緒が減退気味。文太は、言うことなしです。




2008年 3月 16日(日)午前 8時 34分

 下に書いたことに関し、早速、お二人の方からメールをいただきました。共有していただいて、ホントにありがたいことだと思っています。どうしても、亡くなられた方が、同世代の方ですので、亡くなられた方自身の残念なお気持ち、残されたご家族の方の、なんともやるせないお気持ち、更に、類比的に自分の行く末を考えてしまうのです。告別式で、倒れられた場所が、南森町駅でだったと、ご紹介があり、繁昌亭通いをしている黄紺にとっては、それらの思いは、忘れるに忘れられないものとなりそうです。

 (お出掛け記録)土曜日(3/15)、ワッハ5階での「島之内寄席〜三月席〜」。番組は、鉄瓶「道具屋」、三ノ助「鯛」、瓶吾「阿弥陀池」、八方「軒付け」、(中入り)、勢朝「ハイウェイ歌合戦」、枝女太「天神山」というもの。鉄瓶は、だいぶと落語家らしくなってきました。マクラの友だち口調は、あかんわね。瓶吾は、ちょっと危なっかしいところありですね。この日の双璧は、八方と勢朝。八方は、相変わらず「テンポ」なんて言葉が入ったけれど、手慣れた良さがあります。浄瑠璃も、いっぱしに語るところが、いいっすねぇ。意外性、抜群です。「算段の平兵衛」といい、「軒付け」といい、出来はとってもいい。弟子の八天に教えてもらって、ネタを増やして欲しいな。八天の手がける「茶屋迎い」とか、文珍に教わって「星野屋」、浄瑠璃が語れるなら「胴乱の幸助」なんての、どうですか? そんなのとは関係なく、「質屋蔵」なんて、どうかな?なんてことが閃いていたのですが、、、。勢朝は、完全に、この噺でブレイクです。お座敷がかかるようになったのじゃないですか? 繁昌亭で、これをかけ、どっかーんと受ける姿を、同じ噺家さんらに見せつけましたもんね。商店街の人らの名前が、全部、阪神関係にしましたしね。これが、また、はまってます。枝女太の「天神山」は、ちょっと軽かったかな、そして、軽くてもいい、でも花が欲しいなという部分で、物足りないものがありました。達者なことは言うまでもないのですが、ね。サゲは、「“貸家道楽大裏長屋、愚図の嬶の子ぉ放ったらかし”という“天神山”というお笑いでした」でした。滅多に聴けない、本来のサゲのようです。




2008年 3月 15日(土)午前 7時 13分

 下に書いたように、元同僚の突然死があり、かなり考えさせられています。一つは、黄紺自身も、心臓に痛みを感じるようになっているからですが、ま、それは、置いておいても、突然、黄紺自身が亡くなるなら、それまでに、何をしておきたいか、そりゃ、上げだしたらキリがないが、全部、削ぎ落とし削ぎ尽くしても、どうしても外せないものが、まず1つある。ある人への感謝の気持ちを伝えることだ。まだ、伝えることができないでいる感謝の気持ちを、直接、ご本人に伝えねばと思うのだ。そして、2つめがある。黄紺が、自らの人生のなかで失礼なことをしてしまったと思ってる方への、お詫び旁々のちょっとした報告だ。トルコに、もう1度行かなくてもいい、好きな落語を始めとした演芸や音楽など、そんなものをさしおいて、どうしても外せないと思ったのが、人と人の気持ちの問題だということを、ここ数日、考えさせられています。
 亡くなった方は、自身は、遺伝的に心臓がダメなので、こんなことも起こりうるとも言われていた。その考え方によると、黄紺の亡き両親の最後のことを思い出してしまう。そして、そういった時間が、まもなくやってこようとしている。だから、伝えたい人に伝えたいことを、少しでも早くやっておかねばと思うのだが、ここまで、それができてないということは、それなりの事情があり、できてないということだから、勇気のいる仕事だと認識しています。躊躇している間に、その時期がやって来るかもしれません。そういったことがないようにはしたいのですが。

   (お出掛け記録)金曜日(3/14)、繁昌亭での「第34回東西三人会」。番組は、右喬「みかん屋」、三喬「始末の極意」、志ん橋「居酒屋」、(中入り)、松喬「崇徳院」、小里ん「木乃伊取り」。「始末の極意」のサゲは、「爪で火を点しています」。「居酒屋」は、酔っ払いと店の小僧との掛け合い。途中、「煮売屋」のやり取りが取り込まれている。「崇徳院」で、熊五郎が、おかみさんにせっつかれて、ご褒美を聴きに行くという流れ。そういう型なのか、修正したのかは不明。「木乃伊取り」は、三三の出した「不幸者」(=「茶屋迎い」)と前半は同じ、だが、迎えに行くのは、飯炊き男。それが、木乃伊取りにという噺。




2008年 3月 13日(木)午前 4時 35分

 前の職場で、よくお話をした人が、突然亡くなった。3月10日の夜のことだったという。かなりの衝撃を受けてしまい、まだ、その尾を引いてる感じだ。昨夜が、お通夜。そして、今日が、告別式だ。
 3月8日(土)は、繁昌亭で落語会「染二未来十八番〜三代目林家染二襲名十周年記念〜」、6日間予定されていた会の5日目。生喬「無いもん買い」、染二「餅屋問答」、雀三郎「親子酒」、染二「質屋芝居」、染二「天神山〜障子曲書き〜」。
 3月9日(日)は、息子と、「ちりとてちん」のセット公開を見学。その後、新世界へ行って、串カツ屋で呑む。息子と、チュニジア談義でした。
 3月11日(火)は、北区民センターで天満講談席。南青「真田大助駿府の使者」、南湖「堀部安兵衛 馬庭念流剣術修行」、南北「犬公方」、南華「赤穂義士超本傳 十二段目(後)」。




2008年 3月 8日(土)午前 7時 55分

 今週は、わりかし夜遊び抑え目の週だ。替わりに、ちょっと時間にゆとりがあるときにと企てている「韓流に詳しくなろう」を実践している。ま、要するに、DVDで、韓国映画を観まくろうという魂胆なのだ。先週、「タイフンーン」を観たと書いていたが、その前には、「同い年の家庭教師」を観ていた。書き忘れだ。これなどは、「彼女を信じないで下さい」で、キム・ハヌルの愛くるしさに惹かれて観たくなったものだった。ただ、ストーリー設定の奇妙さ狙いだけで終わったもので、相手役のクォン・サンウとの取り合わせも好きにはなれなかった。クォン・サンウの軽薄さとキム・ハヌルに見え隠れする知性のバランスが悪いのだ。
 月曜日(3/3)と火曜日(3/4)ともに、韓国映画に浸りっぱなしの黄紺だった。この時期に観たのは、「タイフーン」で、チャン・ドンゴンの存在感もさることながら、冷静さの裏に穏やかな感情を込めてるカン・セジョンを演じたイ・ジョンジェが気に入った。彼が、「イルマーレ」で、チョン・ジヒョンの相手役を務めたということは、観終わってから、ネットで、いろいろと調べていくうちに思い出した。「タイフーン」の方が、インパクトが大きかったということだが、同じく「タイフーン」で、チャン・ドンゴンの姉を演じたのが、「インディアン・サマー」の美人死刑囚役のイ・ミヨンだということも、観てから時間が経ってから知った始末だ。そこで、そのイ・ジョンジェとイ・ミヨンが共演した「黒水仙」を、次の演目として選んだのだった。題材は、頗るおもしろい。戦後南北分断に至る争乱状態の中に取材したもので、着眼点は、なかなかグー。そして、どのような展開が待っているのかわくわく感があるのだが、途中で、ぷつんと切れてしまう。特に、日本に舞台を移したあたりで、ぷっつんだ。日本の風景と韓国映画の持つ雰囲気は合いません。橋を空中撮影したところくらいかな、韓国映画にはまる日本の場面は。そんなで、外しました、これは。「同い年の家庭教師」と同じ組み合わせが再現されたのが、「青春漫画〜僕らの恋愛シナリオ〜」。ここでも、キム・ハヌルの大物ぶりに、クォン・サンウの小物ぶりが、気になって、乗りが悪いのです、黄紺は。キム・ハヌルだけが目立っちゃうのです。若い世代のはしゃぐような軽めの恋愛ごっこは、もう、黄紺の目には向いてないのかもしれません。それは、「猟奇的な彼女」の質の高さにまいってるからなのであります。それ以上は無理にしても、それに近づくものは、そうは簡単に出逢えないということだ。
 同様のことが言えるのが、その「猟奇的な彼女」で、チョン・ジヒョンの相手役を務めたチャ・テヒョン主演の映画「僕の、世界の中心は、君だ」という映画だ。チャン・テヒョンの映画をと選んだが、これだけなのっていう筋立て。ロケ地の美しさは、やけに目立ったものだったが、その美しさと、チャ・テヒョンの相手役を務めたソン・ヘギョの初々しさが、たまんないなぐらいの印象だ。「セカチュウ」のリメイク版だということだが、そんなので騒いでいたのかと思うと、寂しい話です。それに反して、おもしろいなと思ってしまったのが、チョ・インソン主演の「マドレーヌ」。チョ・インソンは、「ラヴ・インポッシブル」の軽いプレーボーイ役か、「卑劣な街」のちんぴらやくざ役だけだったので、この映画のような、真面目な若者役というのは、黄紺的には初めて。相手役のシン・ミナも、可愛くっていいしなんてことよりか、この映画の静けさがいい、等身大の恋愛を、スター俳優が演じるというのに、好感を持ちました。
 その一方で、天神橋6丁目のホクテン座という映画館で、「韓流セレクション in ホクテンザ」が行われている。先日の「ラヴ・インポッシブル」も、この催しで観たもの。今週は、木曜日(3/6)に、 チョン・ジニョン特集として、「達磨よ、遊ぼう!」「達磨よ、ソウルに行こう!」を観に行った。この映画、実は、相手役のやくざをしているパク・シニャン特集と言ってもいい映画2本だ。よく言われることだが、2作目が作られる時というのは、大概は、2本目は質が落ちるというが、これも、まさにその通り。「達磨よ、遊ぼう!」は、人と人との交流という情感に浸らせてもらえるのだが、2本目は、どたばたで、結局は終わったと言っていいんじゃないかな? それでも、楽しめはしたんだけど、お金を出してまでもという感じの映画だった。
 そんなで、韓国映画三昧だが、水曜日(3/5)は、職場での呑み会。昨年度末で転勤された方も迎えての呑み会でした。黄紺は、相変わらず、帰り道が大丈夫かと、セーヴをしながら呑んでおります。わけの判らない所で、目が覚めるというのは、勘弁して欲しいのでね。
 そのようななか、ようやく金曜日(3/7)に、落語会に行った。そそられるものの少なかった週で、唯一の会だ。太融寺本坊であった「桂宗助はんの会」に行った。広いスペースでの会場設営。客は、このくらい入るだろうということで、実際に、それだけの集客力を見せてくれた。最近の宗助の好調ぶりを伺わせるものだった。また、この日は、60回目ということで、それを記念して、リクエストにより、演目を決めるというもの。1席目候補に10、2席目候補としては、1席目とは別に10と、計20のネタが用意された。1席目は、「つる」が入ってるかと思うと、「牛の丸薬」と「次の御用日」が入ってるという具合で、必ずしも1席目が軽いネタとは限らなかった。結果としては、1席目が「骨つり」、2席目が「らくだ」となった。他に助演としては、佐ん吉「手水廻し」、三象「シルバー・ウェディングベル」だった。「骨つり」は、残念ながら、ダウンちゃん。疲れてないはずなのに、食後はお寝むの時間になってしまうようで、あきません。だけど、「らくだ」はしっかりと、また、とってもいい出来の「らくだ」を聴かせてもらえました。弱気の屑屋さんのおどおどとした雰囲気が、良かったですね。こういう、小技を出してくれるから、宗助に対する人気が上がってると思うのです。そう言えば、「骨つり」で船遊びをするとき、イージス艦を出してみたりと、こんなの、以前の宗助にはなかったもんね。ゲストは、三象様だったのですが、宗助と三象の関係って、新舞踊師弟関係だというつながりがあると、宗助が言ってました。地方では、三象・宗助の師弟コンビで、「矢切の渡し」を踊ってるとか。これは、観てみたいものです。三象様のマクラは、コンビニでのバイト経験ネタ。それに、自分的には、初物のおじん&おばんネタ。このネタは、三象様に合ってます。マクラもネタも、均一の笑いに包まれていました。
 週末に入っています。今しがた、本日の「ちりとてちん」の第1回目が終わったところです。草々の弟子の名前が、小草々で、来週は、いよいよ草若襲名問題がテーマになるよう。小草若の失踪もあるようで。「ちりとてちん」のセット公開が行われてるみたいです。ただ、その宣伝写真に「ひくらし亭」の名の入った提灯が映っていました。これ、あかんね。ネタ晴らしを、NHK自らがやってんだから。黄紺は、この情報、まだ、誰にも喋ってないというのに。びっくりしましたよ、これには。




2008年 3月 3日(月)午前 5時 55分

 変化に富んだ週末、昨日の日曜日は、まず、家で、借りてきたDVDで、韓国映画「タイフーン」を観た。設定の妙がおもしろくもあり、ストーリー展開を苦しめてしまう韓国映画。この映画は、設定の妙があり、無理筋な、荒唐無稽な筋立てを助けてる、そんな映画でした。中韓国交が開かれたあと、まだ、両者が探り合いながら外交を展開していた頃、脱北をしてきた人々の悲劇を扱っている。亡命を受け入れなかった韓国、家族を殺した北朝鮮、両者に怨みを持つ男の復讐劇、その目の付け方に感服していたのでありました。その怨みを持つ男を、チャン・ドンゴンが演じています。主演は、追いかける方なのだが、存在感は、大したものがありましたよ。
 午後は、兵庫県立芸術センターでの芝居を観に行ってまいりました。兵庫県立芸術センターは、一度は行っておかないとと考えていたところです。ホントなら、音楽会に行きたかったのですが、行ってなかったのです。佐渡裕が音楽監督を務めるレジデンツ・オーケストラは、結構な人気のようで、そんなのを聴いてみようかと思っていたのですが、機会を失し続けていたところへ、「十二夜」を見つけたのでした。兵庫県立ピッコロ劇団が、生音楽入りで、「十二夜」をするというので行きたくなったのでした。去年、この劇団の「モスラを待って」が、作品も、演出も、そして、役者も気に入って、目を付けていたのです。舞台は、上下2段に設えられており、その上下は、坂状になった道でつながり、下の舞台の奥、言い換えると、上の舞台の下に、プチ・オーケストラが陣取るという舞台配置。なんか、まるで、シェークスピア時代の舞台構成を生かしたような舞台作りに、まず、目を見張りました。シェークスピア劇の科白回しが、まどろっこしくって、序盤は、ちょっとうとうとときてしまって、仕込みの人物像とかが吹っ飛んで大丈夫かと心配したのですが、まもなく回復。基本は、女性が男装して、その男装した女性に、女性が恋をし、そこへ、双子の男が現れるから、間違いが、二重、三重へとなっていくという「間違いの喜劇」だということが判っていますから、ストーリーは、大丈夫でした、ちゃんとついていけました。兵庫県立芸術センターは、阪急西宮北口からプロムナードが付いていて、道なりに行くと、自ずと兵庫県立芸術センターに導かれています。びっくりしたのは、コンクリートの打ちっ放しを使った懐かしいモダン建 築なところです。外側から観ても、無機的な感じのする造りで、へぇ〜と思ってしまいました。なんでか、ポスト・モダン的な建築物を連想していたのですね、自分的には。道なりに行くと、うまい具合に、大ホール、中ホール・小ホールへと分かれていく、機能的な構造。このあたりも、モダン建築って感じがしてしまいました。1度行くと、2度目が行ってみたくなります。オペラ「蝶々夫人」があるようですので狙ってみようかな? そんなことを考えてしまいました。
 芝居が終わったのが、5時5分。3時間以上を要する公演でした。次なる狙いは、6時10分上映開始の韓国映画。場所は、天六。西宮北口から十三、淡路を経由して到着、辛うじて、晩ご飯を掻き込むこともできました。で、観たのは、韓国映画「ラブ・インポッシブル」という、チョ・インソン主演の映画。南北の学生が出会い、そして、引き裂かれ、だけど、5年後に、自ら南から北に飛んで迎えに行くという、正にインポッシブルな愛を描いたものでした。主演のチョ・インソンは、おばさまに、大変な人気のある俳優さん。心斎橋シネマートで、チョ・インソンの映画が上映されたときは、おばさまが詰めかけて、大変だったという記憶があります。そして、相変わらず名場面、名台詞を用意してあります。この映画は、シンデレラのモティーフが使われていました。
 そんな慌ただしいなか、息子から、チュニジアから戻ってきたとのメールが入りました。一安心しました。




2008年 3月 2日(日)午前 8時 30分

 先週後半の睡眠不足を取り返すような昨夜の熟睡。とっても、気分のいい日曜の朝を迎えています。昨日から、とても暖かくなっています。ようやく春の足音を聞いた気がします。遊びに行っても、そこは、もう春を思わせる演目が並び出しました。2月と3月で、こないにも変わるなんて、驚きです。
 昨日は、昼前から家を出て、梅田にある大阪能楽会館へ赴いた。1月に観能済みだと思っていたら、都合で行けなかったみたいで、この日が、今年初の観能となった。大西家の定期能楽会があったのです。番組を書いておくと、能「三山」「鞍馬天狗」狂言「伯母ヶ酒」だった。「三山」と「鞍馬天狗」とくれば、もう完全に春。華やかな舞台が繰り広げられる、はずだった。だけど、「三山」がひどかった。緊張してはったのか、シテの体が落ち着かない。動きに、不自然なところがある。これは、後場に出てきたツレも同じ。裏なり打ちで、ハッしとツレを打ち据えるときの不自然さってありゃしない。翔も、シテ、ツレと流れるようにして、初めて、2人の心根が伝わってくるというものなのに、、、ま、そんな具合で、学芸会ちゃうちゅうねんと文句を言いたくなります。これで、5500円はなめてます。ただ、あとの「鞍馬天狗」が、逆に、補っておつりが来そうな出来だったので、ちょっとは、気が収まりはしましたが。「鞍馬天狗」の後場が、特に良かったです。前場は、直面が、面になってなく、顔の表情が出てしまっており、演者の緊張感が痛々しくて、あれは困りますね、観る者は。ところが、面を付けると、それが消えたのがいいのでしょうね。そして、シテはお若いから、動きがきびきびしている、これに尽きます。その上、大べし見として分類されてはいるのだが、「魔王」という別名を持つ面を使用されたのが、漫画チックで良かったですね。ちょうど戯画的ストーリーにマッチしているというところですかな。狂言は、和泉流。前段を長めに、後段の方が短めという特徴がありました。
 千日前のネットカフェで時間潰しをして、夜は、トリイ・ホールでの毎月1回の「第163回TORII寄席〜米朝一門春の祭典〜」と題する会に行った。何年ぶりかで、生米朝を観ようという魂胆であったのです。どこかで、もう一度の思いがあったのを、ここで実現できました。それを狙って、NHKがカメラを持ち込んでいました。ただ、米朝は、吉之丞との対談で、弟子たちを語るということだけで、呆気ないと言えば呆気ない、でも、ま、それは、そんなものなんでしょう。米蔵の話がおもしろかったです。ぶどうを米朝宅に送って来て、礼状が送れると、クレームをつける電話が入るという、こういった手合いのことが多い人柄のようだ。三枝に対して、「これから、大阪に行くから、新大阪まで迎えに来てくれ」という電話をかけれる人で、三枝も、それで迎えに行くということが、吉之丞から明かされた。「あの二人は、同じ日に入門したからな」とは、米朝の言葉。小米朝のところまでくると、「まだ、続けるんかいな」「いや、小米朝師匠でおしまいにしようかと、、、」で、最後に、米團治襲名の際には行かないとということで終わりました。後先が逆になったが、番組を記しておこう。雀五郎「刻うどん」、吉坊「七段目」、紅雀「禁酒関所」、雀松「天神山」、(中入り)、米朝「よもやま噺」(きき手:吉の丞)、千朝「胆つぶし」となった。紅雀がいいっすね。エッセンスだけを、見事に焙り出したテンポの良さに拍手です。「不動坊」を聴いてから、紅雀に関心を持ってきています。そして、3月に入ったことを、しっかりと教えてくれたのが、雀松。ライト感覚に徹したネタの進行に、酔いしれました。雀松スペシャルってところで、他の噺家さんがマネをしたら大火傷に遭いそうなこの軽さ、テンポの良さ、いいっすね。また、千朝の静かな口演が、このネタの持つ、ちょっと怪談めいた部分を際立たせます。そんなで、熱気むんむん、会場も暑い暑い、なんとか調節してくださいよ。
 いい土曜日でした。今日も、また、楽しい企画を考えています。変化に富んだ週末です。




2008年 3月 1日(土)午前 9時 35分

 もう、3月ですね。区切りの時期になっていますが、黄紺的には、1ヶ月早く、昨日で、1つの区切りがつき、ほっとしているところです。そこで、週間を振り返っておこうと思う。
 月曜日(2/25)は、繁昌亭で、「できちゃった」の会が、レイトショーとしてあったので、その前の夜席「天神寄席」も覗いてみた。一つには、福笑が、その「天神寄席」でトリをとるということもあったのので、チケットを買ってあったのだ。まず、「天神寄席」から、番組を記すと、しん吉「犬の目」、三風「3年1組同窓会」、梅團治「佐々木裁き」、(中入り)、対談「三風×東農園社長」、福笑「ちはやふる」。天満宮が梅の季節だということで、梅團治がメンバーに選ばれ、トリの福笑も、道真公の出てくる、と言っても、福笑のこのネタだから出るだけだが、ま、そんな義理から、ネタ選びがなされました。梅團治のネタは、襲名のときに披露したもの。黄紺的には、そのとき以来です。子どものこまっしゃくれた感じなど、わりかし、他でいいものを聴いてきた今、ちょっと物足りなかったが、徐々に、お白州での昂揚感を出していくあたりは、さすがの話術だと感心させられた。福笑の、このネタ、随分と手入れがなされてグレードアップ。ただ、こちらも、他の福笑ネタに比べて、笑いの渦に巻き込まれず、距離を置いている自分を感じちゃいます。ちょっとしょうもないこと言いのくすぐり連発で構成しているというところがあるからなんでしょうね。三風のネタは、ようやく出逢えました。客席参加型として、客席に乾杯の唱和などを求めるもの。20年ぶりに集まった仲間が、高校時代を振り返りつつ、告白をしあうという構成。仕込みもバッチリで、いい出来です。対談のお相手は、和歌山の梅干しメーカーさん。お土産として、梅の枝と梅干しが配られました。
 レイトショーは、こだわりの「できちゃったらくご!」ですが、この直前に食事をした黄紺は、完全ダウン気味。もう、おねむの時間ですよとばかりに、時間が経つにつれて、記憶が薄れていきました。トリの三風の噺は、欠片も残ってないのです。三金「大関三金山(仮題)」、たま「陰陽師対決(仮題)」、南湖「ビリーザキッド(仮題)」、(中入り)、あやめ 「七夕(仮題)」、三風「?」 というラインナップで、出番は、いつの通り、じゃいけんで決められた。この日のテーマは、「星」ということで、「星」に関わる噺を作るということで、初の試み。いろんな発想が、「星」から出てきました。三金は「勝ち星」、たまは、陰陽師の「紋の形」、南湖は、保安官の「バッジ」、あやめは、そのものずばり「七夕」。これは、交野巡りという旅ネタ風。但し、ダウン気味なので、後半が覚えていません。三風は、「?」で、すみません。「できちゃった」で、こんな状態はありえません。それだけ、寝不足が堪えていたということです。
 火曜日(2/26)は、谷町6丁目の薬業年金会館の5階和室であった「旭堂南海の何回続く会?」に行く。黄紺は、谷六に行くときは、通常は、天満橋経由で行くのだが、え京阪の駅上の食堂街が改装中で、近くのマグドに入ると知り合いにばったり。滅多に入らないのに、こんなことがあるのですね。彼らも、食堂街から逃れてきたてことは、ないか、、、。そんなで、南海さんの会、これが、おもしろかった。前回から始まった「幡随院長兵衛・関西漫遊(中)」で、1時間半。毎回、これだけのシナリオが用意されるだけで、すごすぎます。昔の大阪の船場などであった婚姻披露の立ち会い(これを、何とかと言ったんだけど忘れました)を頼まれた幡随院長兵衛が、土地のごろつきに、難癖をつけられるところから起こる、大阪の侠客との騒動が、この日のお話。侠客の話は、おもしろいです。やくざは、南海さんによると、「893」で、ブタになるから、どうしようもない連中で、侠客は、そんなしょうもない連中とは違うという自覚がある。独特の善悪感、論理を持っているから、それを受け入れてしまうと、そこでの義理とか、立て前とか、その辺が、とってもおもしろいのだ。そこへさして、このネタは、「大阪 vs 江戸」の構図が入ってくる。そんなで、大満足の夜。いい会です。
 水曜日(2/27)は、幾つか落語会があったのだが、気が進まず、家で、韓国映画のDVDを、1本観る。「同い年の家庭教師」というわりかし評判はいいもの。黄紺のチョイスは、主演女優キム・ハヌルの映画が観たくてというところ。キム・ハヌルは、「彼女を信じないでください」を観て、関心を持った女優さん。「家庭教師」を観て、更におもしろそうと思いはしたのですが、映画としては、こんなものかな、でした。ちょっと無理っぽい設定、それを、いい感じに仕上げていくというのが、韓国映画の得意技だけど、あんまり、いい感じにはならなかったというか、こういうことなんだろうという予測の範囲内だったということです。
 木曜日(2/28)は、再び、谷六へ。薬業年金会館の5階和室で、「笑いのタニマチvol.76〜仁智の新作落語道場〜」があったのだ。この会は、場所柄か、サラリーマンの方が多い上に、年配の方、若い女性と、多士済々の客で、満杯となる。仁智の人気を、良く表している、そういった会だ。黄紺も、他の落語会、講談会をさしおいて、やっぱ、ここを選んじゃいました。番組は、三幸「How To プレイボーイ(桂三枝・作)」、仁智「源太と兄貴 純情篇」、文鹿「道具屋さん珍道中」、仁智「マスターとの語らい(仮題)となり、助演者が、ちょっと仁智との差がありすぎて、と言っても、他に持ってくる人って、誰って感じになってしまうほど、この日の仁智は、すごかった。まず、名作「兄貴と源太」の別ヴァージョンが出て、びっくり。そして、これが凄まじかったのだ。もう、会場が地響きを起こしてんじゃないかと思えるほどの大爆笑の連続でした。ちんぴらヤクザの二人が、金を、なんとかせしめようと試みては、失敗の連続というのが、通常の「兄貴と源太」。「純情編」の方は、なんとか、女性を手に入れようと試みては、失敗をする噺。いや〜、あすこまで、どっか〜んという大爆笑の連続というのは、そうは経験できないものでした。そないなものだから、疲れてるとか、体力不足とか、そんなの関係なく、すっかり黄紺も、ハイテンションに。もう1つの仁智の新作は、新聞を片手に、新聞の中から時事ネタを拾い上げるという漫談かというネタ。何度か、このパターンを聴いているが、どうやら、新聞の中に、仕込みのカンニングペーパーがあるよう。「兄貴と源太」のあとでは、さすが、パワー不足となってしまいます。前座の三幸は、わりかし評価をしてるんだけど、この日は、ちょっと前のめり的。焦り気味に噺を進めました。どうしたんでしょう? 文鹿は、前半、「道具屋」の変型、そして、なぜか、その道具屋が、船に乗り、諸国行脚へ。そうなると、様々な落語を数珠繋ぎにしていくという趣向。「小倉船」「七度狐」「天神山」などが、次から次へと、出ては、また、次の噺に移っていく。だったら、前段の道具屋さんは、余計ですね。
 金曜日(2/29)は、当初、呑み会が予定されていたので、どこにも行かないようにしていたのだが、呑み会が延期。職場からのお持ち帰り荷物が、この日は予定されていたので、大阪は断念。「喬太郎・三喬の会」は如何だったんでしょうね、気になるけど、仕方ありません。替わりに、七条で行われている米二主宰の会を狙ってたら、完売。そこで選んだのは、京都の三条大宮西入るにあるらん布袋という和風喫茶であった「らん布袋寄席」。「らん布袋」「らん」は、この店のオーナー、「ランディ」の「らん」。ランディという名の外国人が、和服を着て、お抹茶を立てていました。姿形が、「布袋」に似てたかな? ここは、南青くんの会で、2回目だそうだ。番組は、南青「将棋大名」、たま「くっしゃみ講釈」、南青「水戸黄門漫遊記〜矢ノ根八幡宮の由来〜」だった。前の2つは、おなじみのねた。黄紺的には、「水戸黄門」が出るなとの狙いが当たりました。ただ、話的には呆気なく、ま、こんな話かなと思う程度でした。あまりにも簡単に、大名に手紙を書いて解決してしまうんだから、ハラハラする場面を作って欲しいものでした。ただ、南青くんの黄門様は、可愛い話しぶりです。
 「ちりとてちん」の1週間総集編が始まりました。これも、あと、1ヶ月で区切りですね。小浜の方で急展開のあった週でした。これも、終息に向かってのステップなのでしょう。A子の落としどころは、どうなんでしょうね?




2008年 2月 25日(月)午前 2時 37分

 昨日は、寒い日曜日だった。昨日は、映画デイとし、大阪の2軒の映画館をはしごした。見逃すと、いつ、どこで観られるか見当の付かない映画ばっかである。
 まず、1つ目が、九条のシネ・ヌーヴォであった、タイ映画「レター」だ。パク・シニョン主演の韓国映画「手紙」のリメイク映画である。韓国版の方を観ないで、こちらを先に観るとは、大胆なと思ったが、機会を失してはと思い、観に行った。ちょっと想定外には至らなかった映画だった。韓国版は、遠距離恋愛だったのだろうか? 女性側のルームシェアリングの死は、オリジナルのものなんだろうか? 元の方も、結婚生活に至るまでのストーリーとか、いきなりの不幸の始まりとか、このあたりの筋立ては、どないなものだったか、ちょっと気になった。その辺の扱いの比較が出来てこそ、タイらしさも分かろうものかと思っている。でも、死してなお、手紙が届くことの美学は、同じだろうから、こんなのを受け入れるタイ的土壌も知りたいものだと思った。黄紺的感性からすると、もうちょっと理屈っぽい方が、しっくり来るなとは思いました。それが、日本的というものかもしれません。
 第2部は、十三に回って、七芸で、「シアトリカル」を観に行ってきた、これは、唐十郎と唐組の記録映画である。但し、7割がドキュメンタリーで、2割がフィクション、1割が、虚実不明だそうである。そういったスタンスで観なきゃなりませんでした。最後だもんね、それが出てくるのは。とにかく、唐十郎のカリスマ性が煌めく映画であることは間違いありません。2007年春の公演に向けて、唐が、新しい台本を書き上げるところからスタートし、東京の中野区にある劇団のアトリエでの稽古の様子、宴会の様子、大道具作り、ポスター配り、劇団員の生活、旅公演での合宿生活、テント張りから始まる口演の様子などが、丹念に追われていくというものだった。
 4時間ほど寝たあと、夜中に目が覚め、またしても、こないなことをしている。夜中に目が覚めたときに、そのあと、寝れるかどうか、大体、瞬時に見当が付くのが悔しいですね。ですから、寝れたときは嬉しいんだけど、なかなか、そういったことはありません。そんなときは、週末は、トルコ・サッカー中継を聴くのが楽しみなんだけど、逆に、これを楽しめてるということは、イコール、寝不足ということなのだ。ちなみに、今も、TRT-1のガラタサライの試合を聴きながら、これを書いているのです。相手は、カスムパシャです
 そうそう、飛び飛びに、DVDで、韓国映画「彼女を信じないでください」を観た。カン・ドンウォンの出る映画で、コメディタッチのものとの触れ込みだということでチョイス。共演をしたキム・ハヌルの好演もあり、なかなか素敵な映画だ。韓国映画の、ちょっと無理っぽい設定のうえで、ハートウォーミングな映画を作り出す、正に、その法則に当てはまる映画なのだが、はまるときははまる。やられてしまうのです。田舎の人の滑稽なまでの純朴さが、いいっすね、この映画。その町長役が、「有故」で、朴大統領を演じていた俳優さんだから、おかしくって。




2008年 2月 24日(日)午前 8時 28分

 日曜日の朝を迎えているが、相変わらず寝られない週末だ。昨日の土曜日は出勤日だったので、大事なせっかくの日曜日にこれだと、ホント、辛い話です。そんななか、先週後半のお遊び記録を認めておきます。
 木曜日(2/21)は、繁昌亭での「寝駄(ネタ)を根太(ねた)にする会!〜第2夜〜」に行った。3回予定されている由瓶プロデュースの会。わりかしいいメンバーを揃え、且つ、着想の際立つ会なのに、入りは、あまりよろしくないのは、第1夜と同様だった。まず、トークで幕開け、その場で出番を決めるという趣向、それで出来上がった番組は、由瓶「狸のさいころ」、生喬「天狗刺し」、染弥「茶瓶ねずり」、(中入り)、由瓶「親子酒」、こごろう「鴻池の犬」だった。ただ、この日は、繁昌亭に着くと、一挙に疲れが出てしまい、そういったときの常で、2席目、3席目が危機的な状態に。この2つの珍しい噺で、これだからいけません。染弥が、異様に受けていたのは、きっちり記憶にございます。後半は、覚醒の時間。「親子酒」については、エンディング出てきた生喬のコメントが、とってもいい指摘。「師匠から、酔っ払いを演じるときは、ずっと笑顔でないとあかんと言われ続けてきた」、、、なるほど、酔っ払いが、他人様に迷惑をかけようが、ご本人は、楽しくって気分がいいはずですものね。そういったところに、由瓶の課題があるみたい。この由瓶の口演を聴いていると、どうやら、宗助からもらった感じがしました。「鴻池の犬」は、良かったですね。さすが、こごろうです。犬を可愛がる旦さんが、いいっすね。何度か入る犬を可愛がるくすぐりに、気持ちが和みます。笑いが控え目なネタは避けがちということで、寝駄になっていたと言ってましたが、とんでもございません、どんどんかけていって欲しいものです。生喬は、松枝に「替り目」をもらいにいったとき、なかなか覚えられずいると、松枝にテープを渡され、B面に入っていたこのネタも覚えておくようにと言われたのだが、結局、覚えたあと、稽古をつけてもらってないというネタだそうです。そんな風に、何らの事情で遠ざかっているということでした。
 金曜日(2/22)は、中崎町のECCアーティストカレッジ梅田校・7階芸能ホールであった「中川兄弟 落語かれっじVol.3〜落語と解説〜」に行ってきた。松五「天狗刺し」を開口一番に、この日の本題、「軽業講釈」の徹底研究と実演というのが、この会の構成。松枝のフィルターを通した「天狗刺し」を2日連続で聴けるとは、珍しいことがあるものです。解説は、染左の実兄中川桂氏。この日の中心は、見せ物小屋の演目解説、演者解説などが行われた。次回は、「堀越村」だそうで、「お玉牛」の前段の部分も含めての解説となるそうです。
 昨日は、午前中出勤の日。午後から家に一旦戻ってから、夜に、再び、夜、高津神社での落語会に出かけていった。「地盤珍華の会」が、こちらの高津の富亭であったのだ。これは、珍念と文華のネタ下ろしの会、何度目かのおじゃまであった。まず、この日の出演者の内、三象以外の人たちが、挨拶がてらの前説、それから、本題に入っていったが、その番組は、次のようになった。石松「ないもん買い」、文華「厩火事」、(中入り)、珍念「胴斬り」、三象「大蛇谷村(仮題)」。「ないもん買い」の、あんころ餅屋は、初体験みたいです、自分的に。魚屋でのやりとりが済んだ直後、犬が喋ってサゲに。石松では、このネタがベストかな? 口舌爽やかでした。文華は、到底、ネタ下ろしとは思えない出来。夫婦の情愛で笑いを取れるハイレヴェルな出来。体を気遣われて、大泣きをする演出が、分かりやすくて共感を誘いますね。「好き」という演出は、こんなのを聴くと、ちょっとくさいですね。珍念は、ネタに入る前が、傑作。珍念の子どもさんが、小6で、学校で教材(国語)に、落語が出てくるそうです。そのテストの質問に、「落語の良い悪いは、どこで判断するのか? 2つ書きなさい」というのがあり、子どもさん、「味」と「おもしろさ」と書いて、両方とも「×」をもらったそうです。客席は、感心することしきりで、一方、小6の子どもが、「味」と書いたことに大爆笑。でも、「×」に、どう反応していいやら、でした。すると、珍念が、次に言ったことで、蜂の巣をつついたような大々爆笑に。「問題文があって、そこには、“上手、下手”と“内容”と書いてあるんです。それを書かんとあかんらしんです」「その問題文というのは、米朝師匠の書かかはった文なんです」「学校に言うていかへんで、良かった思うてますねん」「もうちょっとで、人間国宝にたてつくとこでした」。大爆笑のなか、客席から声が掛かります。大ベテランの通の方から、「子どもさんの答、間違ってないやん」「それ、ええ答やん」、他の人が、「私も、そう思う」、、、もう落語会じゃなくって、懇談会みたいになってしまってました。ただ、お父さんは、この「味」という言葉からは、遠い落語をするんだけど、、、特に、この日のネタは、しょーもないこと言いに徹したようで、遠いです。三象様は、出番をもらった前日は、仕事を入れない人だと、終演後、文華が言ってました。その稽古を重ねきった高座は、まず、コンビニでのアルバイト話を展開、自虐ネタは、相変わらず冴え渡る。ネタも、黄紺的には初物でした。田舎に引っ越した都会の人間が、田舎の濃密な付き合いに、悲鳴を上げる噺でした。三枝作品なんでしょうね。わりかし、三象に合った噺で、おもしろかったですよ。
 この間、韓国映画「デイジー」を、DVDで観た。お気に入りの女優チョン・ジヒョンの出てる「デイジー」を観たのだ。全編オランダ・ロケの映画。ここまで大女優化しちゃったチョン・ジヒョン、何をしても、いいな、いいな。お話は、無理っぽい話だけど、チョン・ジヒョンがいいから、許しちゃうってとこです。




2008年 2月 21日(木)午前 5時 12分

 息子が、今、チュニジアに行っています。ミラノ経由でチュニジア入りして、今日で、1週間かな? 今、トゥズルという南の方の、砂漠の中のオアシス都市にいるということです。トゥズルというのは、初めて聞く名前でした。これって、「塩付き」って名前だなぁ、オスマン帝国は偉大だったんだって思っています。そんな勉強もさせてもらったチュニジアです。ネットで調べてみて、写真を見て、黄紺も行きたくなってきました。昨夜は、電話が入り、アルジェリア国境近くのなんちゃら渓谷に行くとか言ってましたが、とにかく元気に動いてるのが、何よりも、ほっとしています。ま、それは、置いておいて、ここ数日のお遊び記録を認めておく。
 日曜日(2/17)は、実に久しぶりに、外に出なかった日だ。出ようとはしていたのだが、ほんとに久しぶりに、寝るわ寝るわで、睡眠不足を一挙に回復するほど、昼間から寝てしまっていたのだ。おかげで、その合間に、2本、韓国映画を、DVDで観ることができた。「デュエリスト」と「僕の彼女紹介します」が、それだ。「デュエリスト」は、筋立ては大したことないのだが、映像が、ナルシストかと思うほどの耽美的なものなのだ。光の使い方、劇画的な構図、セットも、素晴らしいものがある。それに、主演の2人が、これまた美形を揃えてくれた。そして、男優の方が、カン・ドンウォンだと知り、2度びっくり。あの「私たちの幸せな時間」に出てた、あのカン・ドンウォンだとは、映像を観てるだけでは判りませんでした。そして、なぜ、あれほどまでに騒がれるのかが、この映画を観て、納得も納得も、十分させていただきました。もう1人のハ・ジウォンも、美形だ。ただ、この映画では、体育会系動きを求められる役なので、フィットしていたとは言い難いが、髪を下ろした姿は、これは美形なのだ。そんなで、「デュエリスト」を観て思ったことは、この2人の映画を追いかけようだった。「僕の彼女、、、」は、「猟奇的な彼女」の主演女優、監督の作った作品。主演の女の子のキャラは、「猟奇的、、、」そのまんまや、内容的にも、二番煎じもいいとこと思って、ずっと観ていて、ラストシーンを観て、唖然、茫然、完璧にやられました。ストーリー展開に、ご不満な向きも、このラストを観るために観ていると、きっと、この映画が好きになり、且つ、チョン・ジヒョンにはまりました。こんなのが、横っちょで、ちょろちょろしてたら、おもしろいだろうな、楽しいだろうなと思わせてくれる、そういった雰囲気を伝えてくれる映画です。
 月曜日は、落語会に復帰です。「落語家と小説家のコラボレーション落語会」と銘打った「第11回 落語再生公開堂 ハナシをノベル!!」に行ってきた。場所は、大阪市中央公会堂地下大会議室ということで、この古風な建物に、おかげ様で初めて入ることができた。この会は、噺家の月亭八天と小説家田中啓文の仕掛けで始まったと思っているのだが、その作品を、八天の会で聴くと、完成度が低く、どちらかというと避けてきたきらいがあるが、ま、ぼちぼちと行ってみようかの気分になったということだ。番組は、雀五郎「手水廻し」、八天「いらちのお化け屋敷(井上雅彦作)」、(中入り)、トーク「田中啓文・浅暮三文」、八天「ぴゅうするる(浅暮三文作)」、トーク「田中啓文・浅暮三文・八天」となった。井上作品は、東京弁で書かれ、後半は書き直し多数で、大変だったよう。お化けの薀蓄をカットしたのだろうか? いっそのこと、「お化け根問」という形にして、後半を膨らませていけば、落語となると思ったのですが。浅暮作品は、落語も、ついにこうなったのかと思う作品。メタ落語的に、登場人物と演者が、同一場面に出てきて対話をしたり、場面が、意味もなく転換させていったり、演者が地語りになったりと、演じ方、延じている世界も、軸が、どんどんとぶれさしていくという手法。寺山修司が、演劇で試みた手法を、落語の世界に導入しようという試みで、大変興味深く聴かせていただいたのだが、演者の出たり入ったり、登場人物の個性作りとか、もう少し丁寧に作って欲しいなと思ったのですが、単に、黄紺が理解できなかっただけかもしれません。客席には、有栖川有栖も座り、前回は、太田忠司が作品提供と、著名な作家が名を連ねる結構な会なのだが、所詮は、素人作品なのか、落語界に新風を吹き込むものなのか、まだまだ、判断しかねているところがあります。
 火曜日(2/19)も、落語会に行った。講談の会、他の落語会と行きたいものもあったのだが、繁昌亭での普通の夜席だったので、そちらに行ってしまった。繁昌亭開場当時は、こういった会が多かったが、繁昌亭バブルの今、滅多にないのが、この夜席。希少性を求めてということでチョイスしたのだった。昼席の短縮版の夜席の番組は、さん都「みかん屋」、扇平「桃太郎」、小染「くっしゃみ講釈」、小春団治「職業病」、(中入り)、団朝「宗論」、米平「立体紙芝居〜忠臣蔵〜」、松喬「持参金」となったが、ほぼおなじみネタ、得意ネタが並んだ。ただ、最近は、仕事は立て込んでなく、体力的には大丈夫なわりには、この日は、ダメだったです。ときどき、こういったことがあるのですが、危険なのは、開演後2席目、3席目。もろに、それが出てしまったのです。あ〜あ、情けない、もったいない。ですから、その2人を抜くと、さん都は、ますますしっかりしていきます。そろそろ、中ネタ、大ネタが聴きたくなってきました。小春団冶の傑作ネタ、やっぱおかしいわ。久しぶりだったけど、葬儀屋さんからの転職者さん、とっても受けてました。高校生の言葉遣いが、ちょっと古くなってきています。手直しが必要でしょうね。団朝自身を聴くのが、久しぶりで、嬉しい鉄板ネタ。この日の秀逸は、米平。「立体紙芝居」は、以前、文我の会で見せてもらったが、随分とグレードアップしています。この人の、ちょっと控えめな芸風が、そうではなくて、自信を伺えさせる物言いになってきています。客席の反応もよく、また、それが、米平を刺激していたのかもしれません。これから、もっと工夫を盛り込み、独自の領域を作り上げていって欲しいものだと思います。トリの松喬は、思いがけない選択。この人、このネタやるんだったのか、これが、第一印象。ちょっと聴いてて、手慣れてないなという感じは持ってしまったが、そつなくまとめてお開きとなりました。
 この2日間で、韓国映画を、またまた2本観た。「猟奇的な彼女」の主演女優チョン・ジヒョンがお気に入り一番となってきています。それで、その関連で、「イルマーレ」を観て、もう一つ、「デュエリスト」の主演女優が、ハ・ジウォンが、他の映画では、どんな顔を見せるかという気持ちで選んだ「愛しのサガジ」を観た。後者は、書き残す必要のないたわいのない青春恋愛物。前者は、チョン・ジヒョンは、キャラは違うが、こういった静かな時を越えた愛を描かせても、超一流。ますます気に入ってしまった。今度は、「デイジー」を観なくっちゃの気分だ。
 昨夜は、まっすぐ帰ってきて、中国戦を観ましたから、お出掛け記録は、水曜日止まりです。お酒を呑みながらのサッカー観戦は、いいっすねぇ。




2008年 2月 17日(日)午前 10時 40分

 日曜日の朝だ。昨日は、働いているので、呆気ない週末になりそう。今週の土曜日も仕事だから、こんなのが、2週間続くって、無茶な話です。毎度のことながら、ぼやきながら、先週の後半を振り返っておく。
 木曜日(2/14)は、ワッハの4階であった「第1回男前寄席」、即ち、南青と三四郎の会に行った。この2人の接点は、まさにルックスのいいことだけと思っていましたら、今日、初めて、この二人が同期だということを知りました。入門4年目となるそうで、同じ年には、入門したのは、この2人だけということであった。三四郎なんか、繁昌亭ができた頃は、まだ、三枝のところで、修行中の身で、繁昌亭の初代楽屋番で、開演前なんか、アーケードのところまで出て、呼び込みをやってたという記憶があるの、若手も若手、そんなイメージがある。それに対して、南青は、あまりにも、しっかりした講談を披露してきましたから、まさか、この二人が同期とは考えていませんでした。南青は、あまりに出来すぎの若手です。この日も、トリで出した「赤穂義士銘々伝」から「間十次郎、雪の別れ」を聴いた隣のおばちゃん、涙、涙、涙だったですもんね。私も、このネタには弱く、じ〜んときちゃってました。あと先が逆になりましたが、この日の番組は、南青「具志堅用高物語」、三四郎「17歳(?)」、生喬「豊竹屋」、(中入り)、三四郎「野ざらし」、南青「赤穂義士銘々伝〜間十次郎、雪の別れ〜」となった。南青は、「具志堅、、、」は軽く切り上げ、開口一番の分を守り、三四郎の新作へ。三四郎の落語家口調が、ようやく落ち着いてきたかと思っていたら、不安定な口調が、ここで復活気味。日常会話口調を入れるなら、それで通したら、おもしろみが出るのでしょうが、中途半端なものだから、ちょっと引いてしまう。内容的には、変な母親に振り回される男の子が、彼女に勉強を見てもらうという構図。「野ざらし」は、黄紺が聴く、三四郎初めての大ネタ。テンポがいいのが身上。この調子で育ってくれたらと思ういい仕上がり具合。この人、やっぱ、古典を、みっちりやってから、新作をかけたらいいのにと思います。落語家としての型をみっちり受け入れる広い才能なんでしょうね、度量があるのね、砂に浸み入る水が如き吸収力を見る思いがするので、ね。
 金曜日(2/15)は、「第2回TORII浪曲席」に行く。浪曲は、久しぶりと言うほど空いたわけじゃないけれど、少なくとも、今くらいのペースで聴いてみたいなと思っている。「浪曲席」と銘は打たれているが、前半は講談、そして、トークを挟んで浪曲といった番組構成。具体的に記すと、南青「堀部弥兵衛の駆け付け」、南海「水戸黄門漫遊記、湊川神社の由来」、(中入り)、トーク(幸いってん、春野恵子、南海、ゲスト:小佐田定雄)、春野恵子「神田松五郎」(曲師・沢村さくら)、幸いってん「玉川お芳」(曲師・一風亭初月)となる。トークを聞いていて、浪曲の基礎知識がないことを思い知りました。関西節と関東節があること、また、幸いってんが、沢村さくらさんと組み、実演してくれたことで、なんとなく分かりました。広沢虎造で、浪曲のイメージが作り上げてると、あれが、どうやら関東節だということも分かった。小佐田センセを始めとして、いろいろと当たり前のように出てくる浪曲師さんらのお名前。お名前は解るけれど、その名前が出てくることにより、出席者の皆さんが、何を仰ってるかが解らない。今さらながら、同時代を生きてきた浪曲師さんを、生きておられる間に聴いておくべきだったですね。後悔です。米朝師が高く評価されていた瓢右衛門師、先代幸枝若師、惜しいことしています。今さら、後悔しても始まらないけどね。そう思うと、住大夫師には間に合ったことだけは、嬉しいことです。この日の口演では、春野恵子のネタは、春野百合子のネタではなく、東京もの、だけど、春野でするので、百合子先生に稽古をつけてもらったということです。ただ、2箇所だけ、関東節を残していますから、そこでは、手を挙げて合図をしますと言って始まりました。また、こんなことも、、、今まで教わったネタは、大ネタばっかだったので、営業用にも使えるネタを覚えたと。この日が、ネタ下ろしで、確かに内容的にも、分かりやすい、親しみやすい、子どもネタでした。幸いってんは、どうも苦手な黄紺です。大音響のなか、そんなためか、うとうととしてました。根本には、絶対的な寝不足があるんだけどね。
 昨日土曜日は、午前中出勤、午後からフリーになったのだが、フリーになれる時間帯が、当初予定よりか早く、もう少しきっちりと打合せができていれば、リバティ大阪の講演会にも行けたのにと思ってみても、あとの祭り。結局、当初の予定通り、ワッハ上方4階の「上方亭ライブ」を覗きつつ、資料室の音声・映像資料を視聴しようと出かけた。ライブの方は、さん都「つる」、こごろう「動物園」というおなじみネタ。2人で1時間ということだったので、もう少し長いネタを、こういう場合は出すのかと思っていたら、肩すかし。資料室では、このライブを挟んで、文珍「星野屋」、松喬・小米朝・ざこば・春之輔・きん枝・八方(司会:南光)「紅梅亭記念大喜利」、仁鶴「人形買い」、春蝶「宇治の芝舟」を聴いた。仁鶴だけが映像、あとは音声のみだった。「星野屋」は、お手かけさんの色合いが、あまり色濃く出されないが、ストーリー展開の中で、その色合いが徐々に濃くなっていくのが感じられる秀逸な出来。「人形買い」は、現在出ないですね。「紅梅亭」関係が、大喜利と仁鶴。この大喜利は豪華。40代は小米朝だけ。こんなオファーを出すこと自体信じられません。「人形買い」は、後半の八卦観と講釈師のくだりのところで、うとうと。仁鶴の静かな口演にダウンです。老獪な仁鶴の後に、若々しい春蝶の声、あ〜、生きてたらなぁ、惜しい人が若くして亡くなったものです。春蝶は、「このネタ、おもろいとこ、ありまへんでぇ。ただ、このネタのええのは、上手な人がすると、色合いが出てくると言います。これから、そういった色合いの出せるよう頑張っていけたらと思うてます」、、、ちょっと胸がキュンと来ましたね。なんで、死んだんや、また、この言葉が出てきました。
 夜は、繁昌亭です。「たまのフレンドリー寄席βファイナル」がありました。アヴァンギャルドな会は自粛気味になるようで、そういった意味での「ファイナル」。それを拒むような、大入り。番組は、三四郎「犬の目」、たま「時うどん」、南湖「谷風の人情相撲」、たま「くっしゃみ講釈」、(中入り)、トーク「松本、高岡、たま、南湖」&『OBCアナウンサー松本恵治による「実況中継@時うどん」、MC企画タレント高岡美樹による「雷電為右衛門のプロフィール紹介」』、たま「寝床」。たまは、おなじみネタが並んだ。中入り時、ロビーで、「この人、テンポがいいですなぁ」とのお声。この日は、もうそれに尽きるネタを並べた感じ。「くっしゃみ」をする前に、南湖を配置したり、松本、高岡両氏の一芸に合わせたネタとゲストの配置と、番組造りの工夫が心憎い。ただ、あまりにももりだくさん。「寝床」が始まったのが9時10分にもなろうかという時間帯。「寝床」の途中で、席を立つ客が、相次いで2人出たのを見たからでしょうね、「寝床」は途中で切り上げてしまいました。時間にして、9時32分が終演でした。ネタ的には、旦さんが、再開をしようかと言い出すところまで。ちょっと、消化不良でした、最後は。これで、しばらく、たまの会は、繁昌亭からは消えるようです。以前のような、実験的会を聴ける喜びと、果たして、そんなでいいんだろうかという疑問とで、複雑やね、この推移は。
 最近、韓国映画のDVDを、よく観ている。最近では、「猟奇的な彼女」「インディアン・サマー」「私の頭の中の消しゴム」を観た。いずれも、名作の誉れ高い作品だ。換言すれば、こういった作品すら、まだ、観てなかったことになる。遅れていたのを取り返そうと頑張っている。「インディアン・サマー」には、乗り切れない感じがしたが、あとの2つは、もう気に入って気に入って。「猟奇的な彼女」が、実は運命の人だったという落ちが、気に入っちゃいましたし、「消しゴム」は、ファミマが天国になるのがいいっすねぇ。そして、最後の台詞が、見事に決まる。「僕のいない場所」以来です、この決め方。まだまだ、名作が控えていますので、頑張って追いかけたいと思っています。




2008年 2月 14日(木)午前 4時 58分

 寝れない夜です。だから、その時間を使って、こちらに、お遊び記録を書きます。
 火曜日(2/12)は、3日連続の繁昌亭通い。急遽2日前に、チケットを購入し行くことに決めた会だった。由瓶のプロデュースした3回にわたる会の1回目だ。由瓶という人は、こういった着想には才能があるようですね。幾つか、こういったプロデュース公演を手がけていますが、肝心の事務的なことが十分にできそうなタイプではないことは、ある噺家さんとの二人会で、赤裸々に語られていたので、心配なところ。ま、それは置いておいて、この日の番組は、予めネタは発表させられていたのだが、会の性格上、まず、出演者のトークをするなかで、出番が決められたものだ。会の名称は、「寝駄(ネタ)を根太(ねた)にする会! 第一夜」で、結果として、番組は、由瓶「手水廻し」、遊喬「地上げ(秘伝)」、歌之助「おごろもち盗人」、(中入り)、由瓶「がまの油」、銀瓶「持参金」となった。この日の会の趣旨というのは、手に入れながら、手がける機会の少ない遠いネタを演じることにして、再認識をしていこうというものだ。トークの中で、この日演じられたネタの出所も話されていたので、記しておく。出所のはっきりしているのは、歌之助。喜丸からもらったということ。盗人が、喜丸が演じると可愛くてと、ほろっとくるようなことを言ってくれました。あとの3人は聞き覚えとのこと。その出所は言いにくいところ、だけど、遊喬ははっきりと、6代目の音源からと、その上で、師匠にも聴いてもらってますと、、、これなら、他の2人と違う正攻法です。出来具合は、ゲストの3人の出来が、久しぶりとは思えないスーパーな仕上がり。遊喬は、もっとあほくさく、呆けまくると、いい味が出てきます。キャラに合ったいいもの掘り出したって感じがするんで、照れを払拭すれば、いいのにね。歌之助が、この日のピカ一か。やっぱ、喜丸テイストです。盗人が、可愛くて。歌之助キャラと、ちょっと異質かとも思っていましたが、とんでもございません、これも、こなせる力を持ってます。さすが、3冠王です。銀瓶は、聞き覚えをなぞるということにこだわらない奔放さが、結果的には、大騒動というがちゃがちゃ感が出て、成功です。これも、続けて欲しいですね。主宰者の由瓶は、前半のしっかりとした語り口に、正直、驚きました。侍ものとか手がけてみたらと思っちゃいましたが、後半の酔い方が不十分。この酔い方や、「手水廻し」の人物の描き分けに、違和感を感じてしまうのです。演じ分けようという意識が丸見えになってくる違和感と言えばいいでしょうね。終わったあとの爽快感っていうのが、結構、高い会で、気分良く帰路に着けました。反応のいい、ツボを外さない、客席にも、満足でしたよ。前日と、えらい違いったら、ありゃしない。
 昨日は、30年以上も前からの知人と、ちゃんこ屋さんで、食べて、呑んでという時間を過ごしました。お酒のおかげで、寝付きは良かったのですが、またぞろ、2時過ぎに目が覚め、それから寝れません。そんなで、こちらへの書込です。悲しすぎます。このまま仕事となると、今日1日が、台無しです。




2008年 2月 12日(火)午前 6時 22分

 3連休も終わり、仕事開始の朝を迎えています。大雪と、超寝不足で迎えた、この3連休でしたが、終わってみると呆気ないです。ま、いつも終わると、同じことを言ってますが。そんなで、昨日のお出掛け記録を記しておくことにする。
 2日連続の繁昌亭昼席に行ってきた。前日の重量級の布陣に対して、ちょっと小粒感が否めない、そういった番組だったが、まず、それから書いておこう。石松「鉄砲勇助」、染左「ふぐ鍋」、坊枝「野ざらし」、ビックリ!ツカサ「奇術」、仁扇「闘病報告」、都「初天神」、(中入り)、喬楽「寿限無」、一蝶「昭和任侠伝」、レツゴー長作「三味線漫談」、あやめ「ルンルン大奥絵巻」と、このようになった。前日は、福笑目当て、この日は、あやめ目当てだった。というか、あやめが、第一回繁昌亭奨励賞受賞記念ということで、初めて繁昌亭でトリをとる1週間の初日が祝日を重なったから、これは行かなくっちゃの感覚だったのだ。一番の関心事は、あやめのネタ、初トリで、何をするんだろうと思ってたら、なんとなんとのネタでした。こういう発想のできる人だから、支持者が集まるんでしょうね。ただ、この日の客は、あんぐり状態。何が起こってるのか理解の枠を越えてたってところかな? 幕内のお声は、石松でした。もうちょっと大きな声を出して欲しかったな。客が引き気味なのは、逆に、仁扇、一蝶、長作という病気ネタ、年寄りネタが受けていた、共感を持って迎えられていたのだから、その辺の空気を察して、ネタ選びをしないとダメだったかなと思うのですが、そもそも、あやめの感性自体、この空気には合いませんな。都噺的なマクラも、鈍い反応でしたしね、この日の客席は、あかんわ。おかげで、「初天神」での虎ちゃん、こころなしか元気がないように聞こえてしまいました。坊枝のネタにしても、淀んでたなと、今から考えると思います。むしろ、石松、染左の元気なのが、良かったですね。石松も、練れてきてるのでしょう。日によって、「鉄砲勇助」の他の場面をかけて、いろいろとお試しをすれば、全体的な向上に繋がるのにと思ってしまいました。染左は、繁昌亭の持ち時間に収まるように、前半を省略気味。替わりに、後半をデフォルメ気味と、うまい調整の仕方。これを、このまま使っていけばいいのにとも思ってしまいました。そんなで、ちょっと前日に比べるとフラストレーションが残った昼席でした。
 繁昌亭から、即、地下鉄に乗り、日本橋に移動。敷島シネポップで、映画「リアル鬼ごっこ」を観に行きました。ガキの観る映画だと知りつつ、実際、行ってみて、お行儀の極端に悪いガキもいたりというガキばっかのなかで観るハメに。そして、内容は、ガキ好みで、TVの怪獣もののような安い造りの映画で、筋立てだけは、そんなじゃないと思うのだけど、でも、ガキっぽい映画を観てしまい、完全に失敗。この日、家で観ていた韓国映画「猟奇的な彼女」の素晴らしさと比べて、なんと損をした感じが残ったのでしょうか?
 ということで、3連休は、2日目が、完全にピーク。初日の、寝不足による不快感、そして、昨日のフラストレーション、ならば、2日目がピークになりますわね。




2008年 2月 11日(月)午前 5時 52分

 3連休2日目は、前日と打って変わって、いいお天気。寝不足も、若干改善し、外に出て行く元気が出てまいりました。出掛けに、「波瀾万丈」で、文珍が出ていました。兄弟子三枝との関係が、入門以前に遡ることを初めて知りました。繁昌亭へ行く前に、いい話を聞くことができました。
 ちゅうことで、久しぶりの落語会は、先週に引き続き、繁昌亭の昼席。トリに福笑、色物に、鶴笑と三象、その他にも、遊方が出たり、かい枝が、繁昌亭爆笑賞のご褒美で、中トリを務め、脇を、仁福や福郎が固めるという、なかなかの好メンバー。そんなで、番組を記すと、染太「刻うどん」、こけ枝「手水廻し」、遊方「レインボー・ペンダント(仮題)」、三象「踊りなど」、仁福「子ほめ」、かい枝「堪忍袋」、(中入り)、吉次「夢八」、福郎「煮売屋」、鶴笑「紙切り&パペット落語・西遊記」、福笑「釣道入門」となる。この日の第一の功労者は、三象。重たかった客席を暖めるに、十分すぎる自虐ネタ。いつ聴いても、これは、笑っちゃう。そして、ありえない扮装での新舞踊。今回は、大川栄策の歌に変わっていました。三象様に、鶴笑とは、一体全体、どうしたんでしょう? 色物最強の布陣です。この二人が出ると、これに耐えうる、いや越える噺家さんが出てこなきゃならない、それを熟知した番組編成に脱帽です。だって、三象様のあとが仁福、鶴笑のあとが福笑というすっごい布陣です。仁福の「子ほめ」は、聴かせました。特別なくすぐりを入れず、正攻法の「子ほめ」が、なんで、こんなにおもしろいのでしょう。次に来る台詞が分かってんのに、笑うんだから、もう技物は、口先一つです。キャリアのある噺家さんの熟練の凄さを思い知りました。一方、福笑は、言わずもがなの実力者、どんな環境でも、自分のペースに引き込む凄さを発揮です。「釣道入門」は、福笑が頻繁にかけるネタなのに、黄紺は、不思議と当たらなかったネタの一つ。それに出逢えただけで、幸せ、今日、繁昌亭に行った値打ちがありました。鶴笑は、ホント、楽しませてくれます。サービス精神旺盛、紙切りから始まって、お馴染み「西遊記」。何度、観ても、聴いても、おもしろい。帰国したようですので、露出度は増えてくれることが、何よりも嬉しいのです。その他では、遊方を繁昌亭で聴くと、いつも気の毒になります。だって、このおもしろさが分かってんのかと思うからです。客席の生暖かい笑い声に、聴いている私が引いてしまいます。かい枝は、演じるスペースで、所作の大小を、微妙に変化をつけることのできる噺家さんです。今日も、繁昌亭規模に合わせた、若干大振りの仕種、目線で表現してくれます。こういった下地があればこそ、高く評価されていってるのでしょうね。あと、こけ枝に、もっと前に出てきて欲しいなと思いましたね。つく枝に先を越された感があるのですが、いやどうして、実力では、なかなかどうしてと思うので、もっと前面に出てきて欲しい芸人さんだと再認識です。
 夜は、雀のおやどの講談1週間連続の続き読みの会の楽日。南青、南湖のお二人の口演は、ほとんど結末の部分だけ残してたという感じだったのですが、南海さんの道真の話は、なかなか引き込まれる内容がありました。完全に空気が変わるのが分かる妙なる口演でした。大宰府に流されたあと、佐助という爺さんが尋ねてきて、世話を申し出るのだが、世話は限られた一人しかできないということで追い返す話で、哀れを誘い、次いで、京に残された道真の家で、奥方が亡くなり、家が狭められ、更に、その知らせを大宰府に送ることすら許さるないのを、検非遺使で、道真門下の者が手配をして、ようやく大宰府に着くが、同行した道真の倅が、到着と同時に亡くなるという具合に、悲劇が、何重にも用意されていました。そして、最後に用意されている話が、飛び梅の話です。その1ヶ月後に、道真は亡くなります。その後、祟りと感じられた出来事が、そこかしこで起こりましたと、ここは、そないな感じで、、、その中で、大宰府天満宮、北野天満宮が造られましたと、最後に付け足されて終わりました。今日の南海さんの口演は、鬼気迫る迫力がありました。1週間通って、最後に、こんなんに出会えて、大満足です。次は、5月に1週間、予定されています。南青くんは、「一休和尚」、南湖は「寛永御前試合」より「荒木又衛右門対宮本無三四」、南海さんは「お楽しみ」となっていました。今日の客の入りは、いつもの倍近い入り。若い人がたくさん来ていたのに、びっくりでした。それも、カップルで来てんの。なんなんでしょうね? 私は、今日は、寝てしまうといびきをかく人の監視役もやってました。こんなんしてると、私自身は寝ないですね。
 この上まで書いて、ダウン。先日の寝られない事件以降、それが繰り返されることを怖れ、講談会から帰ってくると、熱燗を呑みながら、HP更新作業をすることにしています。おかげさまで、寝付きは快復しています。ほっと一息なんだけど、寝付きがいいと、今度は、目覚めが早い。ま、年寄りは、こんなのかもしれませんな。まだ、こちらの方がましです、5時まで、寝れなかったんだもんね。




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