2008年 11月 30日(日)午後 10時 50分
今日は、昼間に芝居を観て、夜は映画を観るという予定を立てました。芝居の方は、JR伊丹駅前にありますAIホールで行われました「芝居流通センター デス電所」という近畿大学の卒業生で作っている劇団の芝居を観に行ってきました。それなりの集客力を見せてきている劇団と、黄紺の頭にインプットされていましたので、最近、若干芝居回帰をしていますので、行ってみようの気になしました。AHホールは、3年ぶりくらいになるはずです。どこかの知事は、大切な文化施設をつぶしにかかっていますが、伊丹は頑張ってくれています。そんなで、今日の公演ですが、「ヌンチャクトカレフ鉈鉄球」という芝居でしたが、正直観ている間に、とってもめっけものに出会ったという印象を持ってしまい、ちょっと興奮しながら観ていました。ところどころ下ネタが出てくるんだけど、役者がうまい、スピード感がある、SFっぽい要素を入れてはいるのですが、台本が、かなり凝ったものである、そんなところに、目が釘付けになってしまいました。「家族は、世界には、私たち3人だけよ」という言葉で、事実上始まるこの芝居、その言葉が、徐々に明らかになっていくという話と言って、いいかな? いじめたり、いじめられたり、そういった嫌な記憶は、その相手を、存在しないものとして無視をすること、究極的には、自分たちだけが、世界に存在していると考えることにより生きていくとよいと、ちょっとアジテーター的なメッセージに辿り着くまでの芝居です。いや〜、こないにいい劇団に、今まで触れてなかったことが悔やまれます。これからは、きっちりと情報を追いかけておきたいと思いました。
伊丹から、JRで、梅田まで移動。時間調整のために、昨日同様、東梅田のネットカフェに行きました。昨日が、59分の利用、今日は、36分で済みました。今夜も、心斎橋に行き、台湾映画を観てきました。今日は、「Tatoo-刺青」という映画でした。どうも、今日は、話の展開の重要なところで、ダウンしてしまいます。ですから、因果関係なんかで、混乱をしてしまい、正確に筋立てを、自分の頭の中で構成できなくなってしまいました。主人公は、出会い系サイトを、自ら運営するちょっとアブナい女の子。その女の子が、刺青に興味を持ち、その店を訪ねると、刺青師が、かつて憧れたお姉さんだったということ
で、二人の愛が進むのですが、この刺青師の女性は、台湾大地震で、家が倒壊したのみならず、家族を亡くし、生き残った弟は、心に大きな傷を持ったままという設定になっており、それが、二人の行方に、某かの事件を巻き起こすと言って、大きな間違いではないと言っていいかな? そないなあやふやな掴み方は、ひとえに寝不足のせいです
。目の前で、目まぐるしい動きがある場合には、ダウンする確率は、とっても少ないのですが、今日は、そういった意味では、絶不調の日となりました。
昨夜は、 土曜日の夜だということで、遅くまで韓国映画のDVDを観ていました。「オオカミたちの誘惑」という映画です。2大スターの共演という映画で、わっ、すげぇって感じで借りたものです。チェ・ジウとの共演で、チェ・ジウをおばさん顔に見せてしまい、また、「最高のパートナー」では、アン・ソンギと親子を演じたチョ・ハンソンと、「彼女を信じないでください」「デュエリスト」「私たちの幸せな時間」、そして、最新作「M」に出ているカン・ドンウォンの共演なのです。ともに、チンピラまがいの高校生役ですが、カン・ドンウォンはいいとしても、チョ・ハンソンは無理があります。チェ・ジウをしておばさん顔に見せてしまった顔が、カン・ドンウォンやイ・チョンアを前にしては、完璧なおっさん顔です。そんなのが、まず、失望を誘います。筋立ても、はっきり言って駄作。幕開けの人物配置と、基本的に、何ら変化を見せない展開に苛立ちがつのります。とってつけたようなどんでん返しは、観る者に冷ややかな目しか生まないと思います。一人の女を取り合うイケ面で、でも、チンピラまがいの高校生の物語です。引く方は、カン・ドンウォンの方。その動機に、最後のどんでん返しのつもりで用意されたものがあるのでしょうね。でも、筋立てが平々凡々ですから、ラストのプロットが、1度出されただけで、想像がついてしまいます。とまあ、自分的には、韓国映画にあるまじき質だと思っているのですが、一つだけ、いいことがあります。イ・チョンアが、いいのです。公州からソウルに出てきた、ちょっと優柔不断な女の子が、見事にはまっています。そんな風な性格付けにせよ、男どもの縦横無尽の横暴な言質、これって、とっても韓国の古典的な儒教風の男女関係じゃないのと思ってしまえるのですね。これが、失望を誘うのです。まだ、そんな映画撮ってるのって感じがして。そんな枠内での女を、現代風にアレンジして演じるイ・チョンアは、とっても魅力的な素材だと思えました。
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