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北キプロスの北の玄関ギルネ(ギリシャ名キレニア)の郊外約5kmのところにあるベラペ修道院跡。そ の建立は12世紀にまで遡ることができる。「Abbaye de la Paix」というフランス語が、「ベラペ」の由 来の由来である。「平和修道院」という意味である。 |
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その名前からして、西ヨーロッパものである。アウグスティーノ修道会の修道院というから、まち がいない。11世紀以降、西ヨーロッパで大きな潮流となった「民衆宗教運動」のうねりの中で、公的認知を 受けていった修道会である。この規模からして、相当な大修道院であったことが伺いしれるというものであ る。 |
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外壁には、ここがキリスト教徒の夢の跡であることを明らかにするレリーフが残っている。一つに は、キプロスの地理的な位置から察して、東方への夢が、ここにはあったのだろう。今なら、確かに、飛行 機で1時間も飛べば、地中海東岸のベイルートあたりへ、行き着くのだから。 |
ギルネ郊外約5kmにあるこの修道院跡、アクセスは、歩くかタクシーしかない。私の場合、行きは、 タクシー、帰りは距離感を確認できたので、歩いてギルネに戻りました。小高い丘から坂を下る感じで、見 通しも良く、まさにトルコの田舎を歩いている感じで、今から思い起こしてみても、そのときの雰囲気に浸 ることができます。 |
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