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【トルコ編】[37]ギリシア本土に入る

 2011年夏、トルコから陸路ギリシアに入った。かつて読んだことのある紀行文や、またトルコ・ギリシア国境越えの案内などを読むと、鉄道での国境越えが出てくる。そないなこともあり、今回は、再びイスタンブルに戻ってくるのだからと、どちらか一つは列車で、片方はバスでの国境越えを考えていた。できれば、鉄道は駅というものがはっきりしているので、自分にとっては知らない国がギリシアなものだから、帰りを鉄道にできればなの考えでいたのだが、その考えは、シルケジ駅で、呆気なく潰れとなった。シルケジ駅の国際線のダイヤ表を見ると、ギリシアなんかからは列車が走ってないのである。念のために駅員に尋ねてみる。やはりない。しつこい黄紺は、「テッサロニキからもないですね」、もちろん「ノー」だった。トルコ・ギリシアの友好を謳った列車は、何だったのでしょうね。そこで、仕方なく、オトガルに行ってみる。事前に、ネットで調べた情報だと、バス会社3社が、テッサロニキ行きを持っているとなっていた。だが、その内1社は、オトガルを2周したが見つからなかった。残りのバス会社は、大手の2社、メトロとウルソイです。結局、ウルソイには確認しないまま、メトロが、頃合いのバスを持っていたので、チケットを買ってしまったのだが、ウルソイの表示を掲げた旅行代理店のオフィスを、テッサロニキの中心部で見たもので、ウルソイは、ギリシア線を持っているとは思っています。メトロは、朝10時と夜10時の2便を、イスタンブル、テッサロニキ双方から走らせています。2011年8月で、「イスタンブル〜アレキサンドルポリ」が36TL、「テッサロニキ〜イスタンブル」が80TLでした。バスは、テキルダーを抜け、ゲリボル方向へ。その途中、バスは右にそれイプサラ検問所へ。トルコ側検問所は、シリアに行ったときと同じで、高速道路の料金所のようになっている。一人一人、そこに並んで、コントロールを受ける。それを抜けると、トルコ側の免税店、表示に、「ヨールッパに入る前最後の店」と出ていた。わりかし感慨に耽っちゃいました。ギリシア側のコントロールは、バスが停まり、乗務員が検問所に走る。すると、ギリシアの係員が出てきて、バスから降りてくるところで、パスポートのチェック。チェックと言っても、顔写真との一致を見るだけ。確認が終わると、横に待機しているバスの乗務員に渡していく。このときは、バスの乗務員は秘書役。あとは、バスの近くで待機。一括して、入国のスタンプを押してきてくれるのですが、一人一人並んだトルコ側の方が、時間的には早かったような気がします。ギリシアからトルコに入る場合も、この形式でした。ところで、トルコとギリシアの国境って、川なんですね。ローザンヌ条約で決まった国境は、自然国境だったのです。15分〜20分で、アレキサンドルポリに着きます。ここで驚いたのは、道端で降ろされたのです。トルコ国内では、よくあることなのですが、ギリシアでもかという感じです。シリアのハマで降ろされたときは、高速道路だったので、道端で降ろされたのですが、あとの主だった町のバス・ターミナルには、トルコのバス会社のオフィスがあったものですから、ギリシアもそうだろうと決めてかかっていたのです。黄紺が乗っていたバスには、たまたま年配の日本人女性が乗っておられ、その内のお一人が、滞在期間が3ヶ月を超えるということで、1日だけ出国するために、アレクサンドルポリで降りられた。翌日には、イスタンブルに戻るということで、バスの乗り場を尋ねたら、「反対車線で待て」と言われたと言っておられました。このアレクサンドルポリでの出来事で、急に胸騒ぎがしてきました。テッサロニキからのバスは、どこで乗れるのだろうかという不安です。それまでは、テッサロニキのマケドニア・ターミナルから出るものと決め込んでいました。それが、もろくも崩れ出した瞬間だったのです。確かに、アレクサンドルポリや、そのあとに滞在したカヴッラのバスターミナルには、全くトルコ行きのバスなんてのはありませんし、トルコのバス会社のオフィスもありませんでした。そして、テッサロニキのマケドニア・ターミナルでも同じでした。マケドニア・ターミナルでは、いろいろと聞き回ったのですが、誰もトルコへ行くバスのことについては知りませんでした。ですから、テッサロニキに着いて、最初にしなければならなかったのが、バスの乗り場探しだったのですが、それが思いがけないことから、あっさりと解決します。マケドニア・ターミナルから市中心部に向けてバスに乗りました。そして、よくは分からなかったのですが、間違いなく中心部の一角だろうとおぼしきところでバスを降りました。そして、目印探しで歩き出したほんの僅かのあとに、あるオフィスの扉に貼り付けられたポスターに、目が釘付けになってしまったのです。そのポスターには、、「メトロ」のロゴと、そのメトロが、ギリシアなんかで展開しているらしいトルコ旅行のブランド名「クレイジー・ホリデイ」の文字が。時間帯は、ちょうどシエスタ真っ最中。オフィスの扉には鍵がかかっていたのですが、中を覗くと、一人の男性が執務中。思わず、表の扉をどんどんと叩くと、件の男性は、黄紺を中に招き入れ、話を聞き、直ちに調べてくれ、且つ、黄紺手持ちの日本語の地図に、イスタンブル行きバスの乗り場の位置を書き込んでくれ、大感激。結局、テッサロニキの、メトロのオフィスは、テッサロニキ駅の行き止まりの先にありました。帰りのバスに乗り、各都市で、客を拾っていくのですが、結局、メトロのオフィスを現認できたのは、1ヶ所だけだけ。カヴァッラは、水道橋のすぐ近くの路上でしたし、アレクサンドルポリは、日本人の方が、指定されたところのようでもあり、違うところでもありというところでした。なんせ、この町を、帰りに通過したのが、夜の2時過ぎだったもので断定できないのです。





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