エスキシェヒル写真館



 アナトリア西部の「古い町」という意味を持つこの町、最初に入るまでは、そんな名前の町だけど、古いものはないよと聞かされていたような気がする。早春の、天気の良くない日だった。おまけに町に入ると、石炭ストーブの煙が上がり、余計にどんより感に包まれ、気分的にも晴れ晴れとしそうなものは、欠片もなかった。ただ、中心街を流れる川を見て、寒々した一方で、夏は、これがいい感じになるんじゃないかなと思ったものだったが、なんか、この町のいいところを、自分的に見つけようとしていた結果だけかもしれない。そのような街の印象だったが、何気なく街を歩いていると、何も取り立ててないが、ま、あすこまで行ったら引き返そうと決めた、そのあすこまできたときに、目に入ったのが、伝統的家屋の幾つかだった。これが、このあと、更に、この町を訪れるきっかけとなるものだった。

中心街 川が流れ、夏には癒しの効果、抜群。トラムの走る大通りから中に入ると昔ながらのチャルシュが控えている。

ESカード売り場

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 「古い町」に、確かに「古い街並み」が、しっかりと残ってたじゃないか。その位置取りを、頭の中に叩き込んで、この町を離れた。2回目は、当然、夏を狙った。夏のカラッと晴れ上がった天気に、予想通り、街中を流れる川が似合い、とても活気に溢れており、明るさといい、あまりの好対照に驚いたものだった。ところが、件の「伝統的家屋群」の位置を測るために覚えていた「エスキ・ガラジ(旧いオトガル)」と考えていたところの位置が分からない。黄紺は、その目印が「エスキ・ガラジ」かどうかは、勝手判断だったということもあり、直に人に聞いた。「伝統的家屋群は、どこ?」、そのとき返ってきたのが、「オドゥン・パザル」という言葉。川を渡り、スタジアムの方角に行かないで、大通りをまっすぐ行くと、その正面に広がる地区のことだ。早速、行ってみた。その日が木曜日だったので、その「伝統的家屋群」の前には、所狭しと、出店が並んでいる。これは、とっても絵になる光景だ。この地区は、緩い斜面になっており、その上がっていく道にも、どんどんと出店が並ぶ。もう、隅から隅まで歩いてみた。だが、このときは、果たして、最初に見つけた地区と同じところかどうかが、断定できないまま、オドゥン・パザルをあとにした。一方で、気になる「エスキ・ガラジ」と思ってるところは、なんとか見つけることができた。だが、そこからの道の先にあった「伝統的家屋群」が、果たして「オドゥン・パザル」なのか、このときは確認できないままだった。

オドゥン・パザル 市の立った日と市の立たない日

中心街の東端に、伝統的家屋群が並ぶ。斜面になっている地域に、こういった家屋群がある。地域的に、かなり広い。一番最初に、ここを見つけたときは、石炭の臭いが漂い、視覚だけではなく、嗅覚的にも、伝統的雰囲気に浸れた思い出の地である。

 3回目に入ったとき、まず、街の整い方にびっくりだ。2回目のときに、トラム建設が計画に上がってることは分かっていた。それが、完成していたのだ。もう、オトガルから、このトラムに乗れば、中心街横付けだ。早速、オドゥン・パザルに行ってみる。もう、大満足の佇まいだ。時間をかけてぐるりと回ってきて、斜面の下の大通りに下りてきて、来た道を戻るのではなく、ちょっと探検気分で、違う大通りをうろつきだした黄紺の目に、見事に、10年前のあのどんよりとした空が、石炭の臭いを伴って蘇ってきた気がした。目の前にあるのが、そして、今立ってるのが、、最初に、「伝統的家屋群」を見つけた位置なのだと確信をした黄紺は、あのとき頭に叩き込んだ道を辿りだしたのだ。この道の先に、必ず、「エスキ・ガラジ」の建物があるはずと、、、。これが、ちょっとした距離なんだけど、我慢をして歩くと、ありました。ここに至って、初めて、点と点が黄紺の頭の中で、一つになった。この日が水曜日。翌木曜日は、市の立つ日。当然のようにして、その喧噪の中を、また歩き回っておりました。


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