イスケンデルン写真館





イスケンデルン、即ちアレキサンドリアを意味するこの都市の名前は、黄紺の興味をそそる。言うまでもなく、この名前から分かるとおり、かのマケドニアの王アレクサンドロスに由来する。彼が、自らの帝国内に建設した都市、自らの名を冠した都市の一つがこの町の名の由来である。ただ、それだけで、この町には、行ってみたいとかねがね思っていた。最初は、メルシンからのアンタクヤへの移動の際に通過しただけであり、今度、この方面に行った際には、是非にもと思っていた町である。この町に何かがあるという情報を聞いたから行きたいと思ったわけではない。ただ、イスケンデルンという名前に引かれただけであった。こういう場合って、とにかく行かねば、自分で納得がいかない。だから行くというのが、黄紺のポリシーである。そのチャンスが、2001年夏に巡ってきた。アンタクヤに落ち着き、1時間と少し、山を越え、地中海に向かうと、そこにイスケンデルンがある。地中海の東のどんつきに、この町がある。以前通過したとき比べても、この町は、随分と新しくなっていた。丁度、ほぼ地中海と平行して走っているメインストリートで、大きく山側と海側とに分かれる街の構造。全く不案内なこの町について知ろうと、街角でのんびりしている人に聞いてみる。「この町で、そそられるものって、何ですか?」。すると返ってきた答えが、「新しい街と海」だった。確かに街並みは、どこを見ても新しい。古くさいものを探すこと自体、手間がかかるほどだし、道路は掘り返している最中だった。ぐるっと見回しても、取り立てて目新しいものは、目に入らない。件のメインストリートを抜けて、海側に行ってみる。海岸にまでは、そのメインストリートからは、15分はかかったろうか、ようやく地中海を東から見ることができた。そこも、まだ、整備中だった。がらんとした、海沿いの道近くには、郊外型のスーパーマーケットもできてるなかなか豊かさを伺うことのできる町だ。それだけの立地条件に恵まれたところにあるのが、この町と言うことができる。アレクサンドロスの目の付け所は、間違っていなかったってことか。
 日本で、かつてイスケンデルンに4年間住んでいたことのあるというBさんから伺った話だが、同じハタイ県のアンタクヤに、県庁舎在地は譲るが、町の規模は、このイスケンデルンの方が大きいということだった。確かに、周りを禿げ山に取り囲まれたアンタクヤの発展性は、あまり見込めないが、こちらは地理的条件が揃っているために、発展性はあるのだろう。そのアンタクヤで、人口が約20万人である。それを越えているとなると、トルコの地方都市としては、そこそこの規模である。


東地中海とその周辺
メインストリートには
名産オレンジ





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