ウスパルタは、アフヨンとアンタルヤを結ぶラインと、コンヤとデニズリを結ぶラインが交叉する位置にある。同様の位置にある近郊のブルドゥルとともに、このあたりの農作物の集散地として発達したと思われる町である。最初に訪れたのは、この町からドルムシュで30分程東にあるエーイルドゥルを訪れたときだった。エーイルドゥルでは、町が小さすぎるのでと、この町まで行ってバスに乗ろうとしたときである。エーイルドゥル方向から行くと、町の中心を通ることなく、オトガル行く道で降ろされた。一緒に降ろされた男性が、もちろんその方もオトガルに行くということだったので、一緒に降りたのだが、ブドウ園の経営者だった。私が、この後、キュタフヤまで行くというと、バスをいろいろと探してくれた。それから、7年半して、その逆コースを辿ろうとするとバスが限られているということが分かる。だからなんだ、彼が、いろいろと苦労してくれたのはって。そんな親切を受けた町に、再訪をいつかと考えていた。それが実現したのは、冬の、ほんとに風の強い日だった。どうやら、キュタフヤとアンタルヤを結ぶ本戦は、ブルドゥルを通るということも分かった。でも、この町は、スレイマン・デミレル元大統領を輩出した町である。彼の名を冠した大学まである活気溢れる街であった。強風の吹いた翌朝は、その風のおかげで、とっても澄み渡り、とっても清々しい印象を持ったことが忘れられない。 |