ワン写真館



 陸路、ワンに入る道筋は、幾つかある。ディヤルバクル方向から、タットワンを通って入る方法。エラズー方向から、ビンギョルやムシュを通って、タットワンに出て入る方法。北からは、エルズルムからアールを経由して入る方法。それに、ドウベヤジットから来て、アールからの道に合流する方法である。ディヤルバクル方向からビトリス経由で行くと、かなりの標高が上がっていくのが分かる。そんなものだから、この街の空気は、なんとなく澄んでるような気がする。そして、涼しいことは言うまでもない。ワン湖の畔に位置している町であることは間違いないのだが、街の中心部が、すぐに湖畔に辿り着ける位置にあるわけではない。でも、北から入ろうが、西のタットワン方向から入ろうが、ワン湖沿いの道を走ってくる。この道が長閑でいい。この町から、南東部に伸びる道を行くと、1時間でホシャップへ、更に、2時間行くと、ハッカリやユクセコヴァに至る。イラクから入ると、最初に出会う町が、ハッカリだが、黄紺が入った2003年夏前後を除くと、不安定なところですから、お薦めはできませんので、その辺はお間違えのないように願います。


街の風景

 1回目のワン入りは、ドウベヤジットからのドルムシュに乗ってであった。2007年夏に入ったときには、ちょっとした中型バスになっていた。それだけではなく、ワン湖に出るまでの道も、随分と整備されており快適さが増していた。これが、4回目である。2回目は、ムシュからタットワンに、それから、ワンへと移動した。1回目では、ワンからタットワンに入る、その前の山道に入る湖畔通りで、かなり厳しい検問も、2回目には全くなくなっていた。ちょっとした時間の流れを感じたものだった。3回目は、予想外のワン入り。ディヤルバクルからイスタンブルに飛ぶ飛行機を取れなくて、ワンまで来て、イスタンブルまで飛んだときだった。真冬の、唯一のワン入りだが、予想に反して、厳しい寒さではなかったのが印象に残っているが、ま、これは、たまたまだろう。それと、冬のワンの日暮れは早い。国内に時差を設けないトルコでは、東の果てのワンと西の端のイスタンブルでは、随分と日暮れが違った。
 ワンの街は、バス会社のオフィスが建ち並ぶ交差点を中心に、市役所方向に行く大通りと、その交差点で交わる大通り、この2つの道沿いに広がっている。市役所への大通りの両側背後には、チャルシュが広がっている。最初に入ったときには、このチャルシュの賑やかさは、大変なものだったが、ワンに入るたびに、この賑わいが減退している感じがして寂しい限りだ。一つには、道路上での出店が規制されてきたことが原因であることは間違いない。規制が進むにつれ、足を運ぶ人が少なくなる、それに伴って、チャルシュ自体の賑わいも減退していく。そういったことなのであるが、黄紺的には寂しいとしか言いようがありません。ワンに行く楽しみが減っていくような気がしてしまいます。
 ここは、クルド人多住地域である。ですから、チャルシュを歩いていて聞こえてくる言葉は、大概がクルド語。そんなで、クルド語を、幾つか教えてもらったことがあるが、しかも、メモも取るのだが、無精な黄紺は、あとで覚えようとしないものだから、未だ、クルド語は一つだけしか解らないという低駄落だ。



ワン城&ワン湖 頑張って、カレの一番湖寄りにまで行ける道を探してください。絶景が、あなたを待っています。
   

 ワン湖を眺めようとするのなら、ワン城へ行き、その上から見るのが絶景だ。遠回りをしなければ、中心部から、10数分で、ワン城の下へ着く。地元の子どもがまとわりついてくるのが鬱陶しいが、そんなのに構わず、カレの上に上ろう。そして、頑張って湖に一番近いポイントを目指そう。そう、頑張って探さないと、中途半歩なポイントが、果てだと考えてしまいます。そんなに変な道じゃないのですが、黄紺も、気付くのに時間がかかりました。絶景ぶりを、黄紺の撮った写真が伝え切れてるとは思いません。それだけ、素晴らしい光景だと言っていいでしょう。
 タットワン方向に行くと、アクダマル島へ行く船着き場がある。夏だと、地元の人が、観光客相手に舟を出してくれるだろう。ハッカリ方向に行くドルムシュに乗って、1時間ほど行くと、クルド人領主の立てたホシャップ城がある。カレの下には、ギュセルスという小さな村がある。ホントにもっての砂ぼこりにまみれた村だが、カレの見事さと、あまりにも規模が違うので驚きだ。そのホシャップから20分程、ワンに戻ったところにあるのが、チャウシュテペだが、ホシャップを観てから訪れると、残っているものの規模が小さいので、ちょっと落胆するかもね。

ホシャップ(ギュゼルス) 2008年夏には、カレの中へは入れなくなっていました


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