雪深い春先に、寒すぎるアナトリアのど真ん中を、すっと抜けてアンタルヤに出て、あとは暖かい地中海岸を巡ったことがある。春先に、2週間も時間をかけて、トルコを巡ったのは、振り返ってみれば、このときしかないことになる。いわゆるオフというやつで、随分と歩きにくかった思い出がある。このクサントスへ行く前日、パタラに行ったときがそうだった。が、このクサントスは、カシュからフェティエへ行く街道の途中にあるので、アクセスというだけでは、これ程簡単なところはない。そもそも、日本を発つ前は、クサントスの名前は知っていたが、そのアクセス法などは全く知らず、確か、カシュで聞いたか、パタラへ行くためにタクシー化したドルムシュのカプタンに聞いたはずである。それで、フェティエへ行く前に、自前の重い荷物を担いだまま行った記憶がある。それで、荷物に困ったという記憶がないほどの距離であったのだろう。街道から分かれて、左の道を上がると、もうそここは、古代リキヤの夢の跡である。ただ、寒くて逃げてきた甲斐があってか、春先だというのに随分と暑かった思い出がある。海岸線が、古代と比べて後退したとは言えやはり、もうここは、地中海のすぐ側なのである。 |
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