夢が実現した(ヒュリエット紙 05.10. 4 付)
1963年以後42年に渡るトルコのEU加盟の夢が、正夢となった。トルコとEUの加盟交渉が、その端緒に付くことになったのだ。
EU外務委員会は、交渉設定文書に同意した。EUの議長国イギリスの代表が、トルコのEU加盟交渉を始める旨を記した交渉設定文書に同意したことを発表した。
アンカラでの交渉設定文書に関する会談は終了した。そして、交渉設定文書についての合意を得るに至ったのだ。ルクセンブルクへ旅だったギュル外相は、「本日は、トルコにとって歴史的な日だ。国民の皆様すべてに、幸多かれんことを」と述べた。
アンカラで、数時間かけて行われた交渉の結果、「合意に至った」ことを明らかにした外相兼副総理のアブドラハ・ギュルは、バシュムザケレジ・アリ・ババジャンとともに、ルクセンブルクへと旅だった。
ギュル外相は、ルクセンブルクへ旅立つ前に行った記者会見で、「本日は、トルコにとって歴史的な日となった。国民の皆様すべてに、幸多かれんことを」と語った。トルコは、40年以上、正式加盟を求めてやまなかったと言うギュルは、「本日、歴史的な地点に立つことができた。それは、EU正式加盟交渉の端緒に着いたのだ。今夜、この交渉が、政府間交渉として始まることを願っている」と述べた。
今夜、ルクセンブルクで行われることになっている加盟交渉開始記念セレモニーで、議長国のイギリスの代表、EU委員会委員長オリ−・レーン、及び、ギュルが挨拶を行うことになっている。トルコにとって、これは歴史的な同意であると述べるギュル外相は、「というのも、加盟交渉を開始した国の地位というものには変化がくるものだ。トルコが、ここまで来れたことに関しては、多くの国の政府首脳の支援の賜だ」と語った。
ここ数日、EU外務委員会と詰めた交渉を続けてきたと言うギュルは、「半時間前まで、交渉は行われていたんだ。合意には至った。だが、詳細の詰めまでは行えていない。それは、今後の交渉に委ねる」と述べた。更に続けて、、、
「トルコは、新しい一歩を踏み出した。我が国民、我が政府に、幸多かれんことをと言いたい。トルコには、諸外国と、また異なった問題を抱えている。EU内では、唯一のイスラム教国となるはずだ。偉大な国家であり、偉大な歴史を持ち、地理的にも大きな国だ。国連事務総長、アメリカ大統領及び国務長官、アラブ連盟は、トルコの正式加盟を支援するコメントを出してくれた。すべて、直接的に親しく支持してくれた。EU諸国内の友好国も、同じく支持を与えてくれた。交渉が開始して後も、交渉が順調に進むようであるならば、すべてのものが恩恵を受けるはずである。我々にとって重要なのは、正式加盟を目標としてきたことであり、それ以外の選択肢はなかった。今後の交渉が順調に進むならば、正式加盟が待っているはずだ」と述べた。 |