忙中閑あるかな? 黄紺の日々


トルコのこと、キプロスのこと、こんなことを主に、日々思うこと。ときどき、韓国のこと、 日本のことも混じるかも? 仕事に忙しくっても、頭のなかは、トルコのこと、キプロスのこと考えてる。 頭のなかは、いたって長閑。それが、、、、、、

黄紺、なのさ。



2009年 6月 21日(日)午前 8時 30分

  大阪市遊歩(5)写真集

 昨日の土曜日は、文楽とウォーキングに当てました。最初は、午前中にウォーキングを済ませ、それから文楽劇場の方に出向いていくつもりをしていたのですが、前夜、息子と、遅くなってから出かけましたので、午前中のウォーキングは諦めました。昨日は、年に1回、この時期にあります「文楽若手会」に行ったのです。低料金で、文楽を観ることができるお得な会です。番組、「団子売」「一谷嫩軍記〜熊谷桜の段、熊谷陣屋の段〜」「傾城恋飛脚〜新口村の段〜」ということで、「新口村の段」は、先週からの引き続きとなるどころか、今年に入り、3度目の遭遇です。文楽の世界は、こういったサイクルで動いてるのだとの認識ができてきました。トップの「団子売」は、台詞を見ていても、内容が、よく解らないので、必然的に人形の動きに目がいきます。すると、重要なことを発見。人の動きというのは、内的エネルギーが有機的調和を持って現れたものということ。なんで、こないなことを思いついたかというと、それが崩れているのを観たということです。「一谷嫩軍記」は、敦盛を討った熊谷次郎直実と、敦盛の産みの母親が知り合いで、且つ、かつて、敦盛の生母に恩があるという、文楽ならではのすごい設定、その上、義経自身も、敦盛の血筋からして、敦盛を本当に亡き者にはしたくないと思っている。そこで、定番の身代わり話となるわけです。熊谷次郎直実は、息子小次郎を敦盛の替わりに首を討ち、義経に差し出すとなるのです。こないな筋立てを知りますと、能っていうのは、侘び、寂の世界やと、しみじみと思っちゃいます。「傾城恋飛脚」は、観るほどに、よくできた演目と思います。冒頭の賑わい、何もわかってない忠三郎の女房の配置、村が、今、どういう状況にいるか教えてくれます。父親が通る前に、村人が、何人も、家の横を通り過ぎますが、雪深い田舎の村であることを知らせるばかりか、忠兵衛が、一人一人にコメントをつけるのがいいですし、それを、一所懸命に聞く梅川に、ほろりときます。村への愛、だから、当然、産みの親への愛が語られているのですよね、あれは。というように、主役三人の細やかな情愛が絡まるところ以外のところに、目が行くようになってきました。
 文楽が終わったのが、4時32分くらい、その文楽劇場からウォーキングを始めました。こないな時間から始めて、2時間という時間が取れるのが、この時期ならではのことです。ウォーキングを始めると、体全体が動いてくるのでしょうか、普段、経験しない時間帯 に、お腹の具合が崩れるときがあります。昨日も、その類いの日で、地下鉄「恵比須町」駅近くのマグドに逃げ込み、難を脱しました。で、昨日のコースですが、文楽劇場〜日本橋でんでんタウン〜地下鉄&阪堺電車「恵比須町」駅〜通天閣〜安井神社&一心寺〜四天王寺〜庚申堂〜JR環状線「寺田町」駅というものでした。文楽劇場から近い通天閣を経て、落語「天神山」の舞台になっている一心寺や安井の天神さん、それに、落語「天王寺詣り」「弱法師」の舞台になっている四天王寺に行き、あとは、お時間に合わせて、生喬が勉強会を続けている成恩寺に行けるかなという計画を立て、2時間弱で、「寺田町」駅に到着しましたので、それ以上、行くあてもありませんので、「寺田町」駅前探検をしておりました。それに、安井神社や庚申堂は、5時を回ってから行きますと、もう中に入れません。安井神社近くにいたおばさんと、そないな話をしますと、「今の時代やからな」と、半ばあきれながら言われていました。ここへ入れていますと、それこそ、ぴったり2時間コースじゃないでしょうか。昨日も、雨に遭いかけました。よく遭います。場所は、一心寺辺り。ところが、すぐには、コンビニが見つからず、傘を買えないでいると、あえなく雨は止んでくれました。すごい暗い空だったのですがね。通天閣辺りも、ちょっと、動物園側にそれると、静かになります。静かだからと言って、環境が良くなったとは思いませんが、離れる距離が長くなるにつれ、落ち着いてきます。そして、坂が出てきますね。昔の上町台地にさしかかってくるからでしょう。そないなことも考えながら歩いていると、わりかし含蓄の深いウォーキングになります。思わぬ出会いもあります。「真田幸村戦没」の場所に、顕彰碑が立っていまり、「竹本義太夫之墓」なんてのも、そうでした。一心寺にも、有名人の墓を見つけました。そんなで、あれもあれもと楽しんで眺めていると、呆気なく時間は過ぎていきますし、しっかりとしてきた体は、2時間程度では、悲鳴を上げないようになってきています。




2009年 6月 20日(土)午前 8時 31分

 昨日から、仕事がたっぷりと湧いてきました。一昨日の気楽な時間の流れとは、えらい違い。肩がこりきった状態で、夜遊びに出発です。行き先は、動物園前の動楽亭。昨日は、こちらで「第1回桂そうば落語勉強会 兄丸寄席〜あ、アフリカゾウの巻〜」があったのです。そうばの勉強会は、昨日が初体験の日でした。番組は、そうば「フリートーク:入門秘話」、そうば「手水廻し」、都んぼ「堪忍袋」、(中入り)、そうば「近日息子」というものでした。昨日のこの会、なんか客層が変でした。落語会で、よく見かける顔は、ほぼ目につかなかった替わりに、若い女の人が多かったですね。およそ、普段の落語会で見かけるタイプの女ではないのです。そうばの交流の広さを反映したものと言っていいのでしょうか、よくわからない現象でした。「入門秘話」がおもしろかったですね。初めて聴く話でした。それのフルヴァージョンだそうです。そうばは、吉幾三の紹介で、ざこばに入門したそうで、そのいきさつが語られました。子どものとき、母親と仲良しだった人が、ハワイに移住し、その女性のハワイでの知り合いが、吉幾三だとか。また、そうばは、入門前は、武田薬品の営業をしていたそうで、昨日も、その関係者が来られていたから、雰囲気が違ったのかな? 終わってみて、一番の収穫は、そうばという噺家さんのイメージが変わったことです。自分の会を持ち、とっても生き生きとしていて、個性というものを前面に出すことができたからでしょう。元気に、結構、自分をストレートに出すことができる人なのです。存外そうではないのじゃないかと思っていたものですから、いいもの見っけの気分になりました。出来は、「手水廻し」が、だいぶと良かったんじゃないかな。「手水」というときに、前の方にアクセントを付ける方法って、誰がやりだしたのでしょうか、あれで、語り口にうまくアクセントがつくんですよね。長頭を回すときに、ロボットっぽくするのは、そうばのアイデアでしょうか、あまり感心をしません。登場人物の描き分けも、しっかりしていて、単に元気さだけに、目を奪われたわけではありません。それに比べて、「近日息子」は、勢いはあっても、テンションのクレッシェンドが、客に感じられないと、一本調子になってしまいますが、昨日のそうばは、正に、それ。突っ込みも、テンションを変え、また、ぼけて、テンションが変わる、これを客が解るような作りにしないと、このネタは成立しません。ふーっと、団朝の「近日息子」を聴いてみたくなりました。ゲストの都んぼは、昨日も全力投球、また、それの似合ったネタを仕入れたもので、自分的には、都んぼでは、初遭遇のネタでした。時には、立て膝になり、そのまま座布団からはみ出し、膝歩きをして、興奮状態に変化をもたらします。都んぼ以外の噺家さんがすると、やりすぎとかってことになるのでしょうが、都んぼだと許されるという空気を持っています。トータルイメージが、そういう空気を出しているからでしょうね。
 家にたどり着くと、息子からメールが入っている。「○○のラーメン、食べに行けへん?」、、、「?」、なんのこっちゃと思い、電話を入れるのですが、なかなか繋がらない。あとで判ったことなのですが、仕事帰り、呑んできて、電車の中から、そのようなメールを送ってきていたそうなのですが、ダイエットしなければならない黄紺には、ラーメンなどとは、とんでもありません。替わりに、ドーナツをということで、そのお店に行くと、もう閉店。さりとて、ラーメンを食べるわけにはいきませんから、かなりの深夜のウォーキング。ファミレスに行き、結局、呑むことになりましたから、ダイエットにはいけないことをしてしまいました。




2009年 6月 19日(金)午前 6時 41分

  寝屋川市(3)&摂津市(1)写真集

 今日は、仕事で空白のようなものが生まれたということで、それを活用。ウォーキングに、汗を流しました。週の半ばに、このような時間を取れるチャンスに恵まれるなんて、幸せです。それで、本日のコースは、京阪「寝屋川市」駅〜大利神社〜寝屋川市総合センター〜菅原神社〜淀川堤防〜鳥飼仁和寺大橋〜藤森神社〜大阪モノレール「南摂津」駅というものとなりました。先日、鳥飼大橋を渡って、川向こうに向かおうとして、あえなく、タイムオーバー。それで距離感を掴めましたので、今度は、鳥飼仁和寺大橋を渡り、摂津に入ることを計画。辛うじて、2時間ちょいで、「南摂津」駅に着きました。但し、かなりの早歩きです。とにかく、橋が長い上に、摂津側の移動が、かなり大変。ウォーキングをしなれてきましたので、かなり脚が強くなってきていますので、早歩きを続けても大丈夫でしたが、最初の頃でしたら、悲鳴を上げていたかもしれません。今日の収穫は、寝屋川市内の池田や点野には、古い日本家屋が残っているということが判ったことです。前回、寝屋川市の西部を歩いたときも、黒原地区が、そういった場所だと知ったのですが、それと同様な地域発見です。東部には残ってると、歩かなくとも予想は立つのですが、この西部地域もだと判ったことが収穫なのです。摂津に渡ってからは、鳥飼地区では、そういった家屋はあって当然のような感じで、今度は眺めていました。寝屋川市駅から、2時間のコースは、大日が、その終点に設定するのが妥当であると、ここ2回のウォーキングで知りました。やはり橋を渡るというのは、無理があります。前回と違い、モノレールのコースや、大日駅の位置も、しっかりと頭に入っていましたので、臨機応変に終点設定を変えることができました。今日は、天気が鬱陶しく、また雨に遭うかと心配をしていたのですが、降らなかったですね。こういう運のいいこともあるのですね。今日は、この間のウォーキングでは、最もせわしないものになりました。行きたいところ、でも無理だという正確な判断力をつけないとダメというのが、最大の反省事項です。
 モノレールの「南摂津」駅からは「大日」経由で、繁昌亭に移動。「大日」から一本で、「南森町」への移動ができるというのは、魅力です。今夜の繁昌亭は、「桂三風25周年独演会〜6月席〜」がありました。毎月行われていますが、東京から気になる噺家さんがゲストで出るときは行こうとしています。で、番組は、たま「ホスピタル」、三風「またも華々しき華飾の典」、文三「堪忍袋」、(中入り)、彦いち「怪談話サークル(仮題)」、三風「はてなの茶碗」でした。「ホスピタル」は久しぶり。前に聴いたときより長くなってると思います。患者に落語をさせたり、終盤のところで、恐い話をする数が増えています。「またも華々しき華飾の典」は、おなじみの客席参加型。昔、茶臼山で、これが出たとき、あやめが客に、ビールを差し入れてくれたことが思い出されます。文三は、襲名後初の遭遇。ダイエット話で、文三を知らない人の心も鷲掴みです。奥さんとのエピソードをマクラで入れ、そして、ネタの中にも挿入するという心憎い演出。痩せた分、声が甲高くなったような気がしました。文三の口演の中ほどで、ウォーキング疲れが出だしましたが、辛うじてセーフでした。彦いちは、昼席にも出演しての登場。国士舘ネタを、マクラでふりまくってからネタに。体育会系の教師が出てきて、怪談話サークルという根暗なサークルの顧問をするおかしさが前半。後半は、「化け物使い」的ネタに。そして、最後に、えーっと驚かせる、、、考えてみれば、たまのネタと趣向が似てることに気付きました。でも、彦いちの男気のある茶目っ気っていうのが嬉しいですね。またの来阪を待ちましょう。「はてな」は、最近、一定のキャリアを積んだ噺家さんがやりたがる傾向。いつも、茶金さんが出てくるところがポイントと、そこに目を見張らせる黄紺。三風の場合、ためが欠如しましたので、格というものが出ませんでした。ここで、ぐんと格の違いを見せると、あとの関白さんらの格というものが上ルというものなんだけどね。そんなで文句を書いていますが、今日は、彦いちの口演を聴けたので、それで満足です。




2009年 6月 17日(水)午後 10時 54分

 今晩は、玉造駅近くのさんくすホールで、月一で行われています「第42回猫間川寄席」に行ってまいりました。だいたい年に3〜4回は、おじゃましている会。文我が世話役兼出演をしますので、わりかしと珍品に接することができるというおいしさのある会です。今日の番組は、三幸「How to プレイボーイ」、染左「花色木綿」、文我「片袖」、(中入り)、梅団治「宇治の柴舟」、文我「坊主茶屋」というものでした。目玉は、「片袖」です。ですが、今日も、冒頭からダウン化傾向。三幸の後半から、文我の半ばまで、自分で自分がコントロールできませんでした。「花色木綿」など、やもめが帰ってきて、ふんどしがないことに気づくところまでしか記憶にございません。期待の「片袖」は、主役の盗人二人が、墓荒らしに出かけるところで覚醒。ま、クライマックスにかかるところでの覚醒で、これは、胸をなで下ろしました。墓を開け、取れるものは全部盗り、挙げ句の果てに、片袖を裂いて盗ります。そして、亡くなった娘御の百箇日に六部の姿に身を変え、その片袖を使って、更に、金品を騙し盗るという、えぐい噺でした。「語る」と、「騙す」という意味の「かたる」をかけた下げでした。だけど、盗人の噺が、二つ続くとはびっくりです。ただ、この会は、ここまで、ネタがかぶってないそうで、そないなことになったのかもしれません。この文我のところで、再生しましたから、後半は大丈夫でした。「宇治の柴舟」は、梅団治以外では、最近、聴いたことがありません。春団治は、もう持ちネタから外しましたし、文我が、これを出したなんてのは、最近見たことがないしとなると、梅団治でしか聴けないのかな。季節ネタですから、梅団治も、今年初めてとか。そのためでしょうか、後半は、聴いていて居心地の悪くなる口演でした。それと、この噺を聴くたびに気になる「サイダー」、それに合わせたかのように、「ホテル」だの「モデル」といった言葉を、新たに挿入していました。これは、あかんね。噺の中に描かれる風景に統一性を与えて欲しいと思うのです。おもしろいと思ったくすぐりを思いつけばいいというのではないはずです。「坊主茶屋」は、夜中に目が覚めるところから。文太で聴いたときは、前半がありました。あの前半部を、どのように考えればいいのか、また気になってきました。このネタは、可朝なんかが演じると、場末の裏ぶれた、そして、下品な雰囲気が出ていいのですが、文我は、そういった世界を描いていることは、百も承知ながら、泥臭く演じるのに躊躇いがあるのが出てしまいます。ですから、この口演も、聴いていて、居心地が悪かったですね。とまあ、体調が整わないで臨んだ落語会でしたが、決してしたり顔でもって帰れる会というわけではありませんでした。




2009年 6月 16日(火)午後 10時 1分

 今夜は、講談の月例会「第182回天満講談席」に行ってまいりました。空板として、南斗「太閤の風流」、南舟「楠木の泣き男」とあり、5分の間を置いて開演。本ちゃんの番組は、南青「蛤の吸物」、南華「難波戦記〜有馬御難〜」、南北「名刀捨丸」、南左衛門「阿武松緑之助」というものでした。今日は、寝不足解消というわけではありませんでしたが、わりかし大丈夫だろうの予感で、この会に臨んだのですが、南青くんのところで、ダウン。開演早々です。椅子に座り、後ろの壁に、頭を当てていると、ホントにいい気分。せっかく、南青くん初の怪談ものだったのですが、あえないダウンでした。だけど、そのあとからは、元気回復でした。中でも秀逸は、南北さん。南北さんのしみじみ系語りは、ツボにはまると、たまんないほど聴き入ってしまいます。わりかし純朴な人が出てきたときに、そのツボっていうやつが生まれるという傾向があるよな気がしています。悪者にだまされ、結果的に田地田畑を売り払い無一文になった男の倅が、郷里を離れて奉公に出かけ、ようやく念願の金を貯め、郷里に帰るところからスタートです。その道すがら、泥棒に遭い、命からがら逃げ帰ります。そして、一から奉公をし直そうとするのですが、泥棒の家から持ち帰った刀が、大変な名刀。これで金ができて、めでたしめでたしと思いきや、純朴な男は、新たに手には入った金は、本来なら泥棒の汚れた金だから、自分から奪ったきれいな金と変えさせようと、また泥棒の家に向かいます。この再び向かうというのが、ありえへん、意外性抜群。客席からも、びっくりしたなもう的笑いがもれます。ホント、体が、前に動きました。そして、そこで、もう一つ、意外な出来事が用意されています。話もおもしろいわ、南北さんの口演も素敵だわと、これは、いい講談を聴けました。南華のネタは小ぶり。家康を暗殺しようとする父親と、それを遮る息子の話ですが、家康暗殺などという話は、成功しないのはわかってますから、失敗して、どうなるのかと、暗い気分で聴かねばならないネタですが、そないに大した話ではありませんでした。な〜んだ、その程度の話なのっていうところで、「難波戦記」の中にも、駄作もあるのねというところです。南華は、なんで、こないな話をネタにしているのでしょう。それが、不思議というか、問題というか、です。「阿武松」も、南左衛門の取り上げ頻度では高いネタの一つでしょうが、印象に残りにくい話。だって、単なる大飯食いの話だからです。それ以上でもないし、それ以下でもない、記憶に残りようがない、ストーリー的に、どうでもいいよなって思わせられるネタです。なお、南左衛門に依りますと、このネタは、「寛政力士伝」には入ってないそうです。空板で話した南斗が、講談らしい語り口になりつつあります。前に聴いたときより、かなり進歩していました。




2009年 6月 16日(火)午前 0時 4分

 土日連続してウォーキングをして、前回までは、月曜日というのは、かなり堪え、じっと我慢の日だったのですが、今日などは、寝不足でしんどいのかなという程度になってきています。やはり、続けることがいいのですね。今週は、さっさと仕事を仕上げた場合、木曜日には時間休くらいはとれそうなので、週3回のウォーキングを目指そうと意気込んでいます。そないななか、今夜は、中崎町のコモンカフェで行われました「ナイトヘッド〜第2章〜」という笑福亭たまの会に行ってきました。この会は、7時半開演なものですから、行くときは、ちょっとした覚悟が要ります。またまた寝不足の朝が待っていること間違いないからです。そしたら、案の定、帰りの電車は、天満橋駅発22時18分の電車となってしまい、家にたどり着くと、もう11時を回っていました。
 番組は、喬介「三人旅」、たま「青菜」、雀太「天狗刺し」、たま「書割盗人」、(中入り)、たま「新作ショート落語」「ネタおろし新作落語:手術(仮題)」というものとなりましたが、喬介の後半からダウン傾向。新しい演出を入れるという「青菜」も序盤だけしか覚えていないという悲しい結果。喬介の「三人旅」は、雀五郎の会で聴いたところですので、まあ、いいのですが、「青菜」はショックでした。覚えているところだけメモっておきます。植木屋さんに呼びかける前に、家や庭の情景描写は、こごろうと想起させます。植木屋さんに、名前が出てきました。留五郎さんです。そして、この日が、初めてやってきた植木屋さんという設定。これが、あとで、どのような役割を果たすかが確認とれていません。ダウンのためです。こういったことが、冒頭で続くので、そのあとも、何か新機軸が出てくるのかと思いきや、鯉のあらいまでは、普通でした。ならば、益々気になる、この改変。寝不足を恨みます。「書割盗人」も、演じ手多くないですね。落語らしい、おもしろい趣向の噺です。猫は黒猫でした。この猫、サンマをくわえているという図柄でした。あとは、特に気付いたところはなしという、たまにしては、普通の古典落語でした。新作落語を、この会でするのは、しばらく休むそうです。新作を作るコンセプトが曖昧になってきているのでということでした。今日の新作も、10分もない短いもの。わりかし、たまの新作って、医者が出てくるのが多いみたいと、ふと感じました。当たっているのでしょうか? 「天狗刺し」は、入口で、なかなか判らないのです。「商売根問」の変型かと思ってると、天すきなんてのが出てきて、納得です。このネタも、手がける噺家さん、ごく少数です。黄紺自身も、最近では、松五で聴いて以来だと思います。




2009年 6月 14日(日)午後 8時 52分

  大阪市遊歩(4)写真集

 今日は、文楽観賞の日。その開演時間を、来週の文楽と間違っていて、朝から、ちょっとびっくり。と言いますのは、文楽が終わってから、ウォーキングをしようと考えていたのですが、終わってからだと、時間が、とても遅くなってしまうのです。そこで、文楽を見る前に、ウォーキングをするとなると、自分の中で、そないな時間が流れていなかったものですから、慌ててしまいました。そこで考えたコースは、文楽を見てから歩こうと思っていたコース、でも、これは、来週に残しておかなければなりません。そこで考え出したのが、先週、阿弥陀池で途絶えてしまったコースの続きをしようというもの。出発点を、地下鉄「西大橋」駅と決めました。京橋で、お昼ご飯を食べ、地下鉄で、その駅まで移動、そこからスタートです。結果的に、コースは、次のようになりました。地下鉄「西大橋」〜厚生年金会館〜坐摩神社〜南御堂〜難波神社〜堀江公園〜幸橋〜赤手拭稲荷神社〜南海汐見橋駅・阪神境川駅〜日吉橋〜御霊神社堀江行宮〜大阪ドーム前歩道橋〜大阪ドーム〜岩松橋〜岩崎橋〜阪神「九条」駅。実は、朝潮橋方向、更に、その先へと海に向かってという計画だったのですが、またしても、中途で時間切れ。むしろ、時間が余りそうだったもので、起点となる駅から大回りになるコースを、敢えて設定したための影響だと思います。なんか、こないなウォーキングを始めてから、かつての大阪の賑わいというのが、今よりか、西の方にずれていると思うようになり、そして、それが、いわゆる遊郭という歓楽街と、その賑わいというものが、深く関連付いていると、今は確信しています。今日も、なんで汐見橋のようなところに、起点となる駅ができたかが解ったような気がしました。北の方にある橋を、ぽいと渡れば、そこは堀江であり、その先には、新町、松島が控えているからなのでしょうね。奇しくも、汐見橋駅は、南の方から、大阪ドームを訪れる人らには、とてもいいアクセス・ポイントになりました。ちゅうことは、東に堀江があり〜の、北に松島があり〜のということなのです。この辺を考えながら、西区を歩くというのは、とてもおもしろいことですし、また、川が消えていった大阪ですが、こちらには、木津川が残りました。それが、道頓堀川や、安治川と合流する辺りは、独特の景観を示してくれます。この景観を知ったことは、ホント、嬉しいことだと思っています。でも、今日は暑かったです。夏本番を思わせられる湿度の上昇もみられ、かなりハードになってきましたが、大阪ドーム辺りの整備のされ方が見事で、あれで気分が、随分と持ち直したものです。それに、そないな大阪ドームが、遠目から徐々に近づいてくる光景というものが、なかなか楽しめました。思わぬところから顔を出すっていうのか、いいですね。
 ウォーキングが終わりに近づいてきたあたりで、終点を見定めるようになります。大阪市内の場合には、同じような場所に、いくつかの駅、バス停が重なりますから、それを、うまくチョイスすると、そのあとの行き先に、タイミングよくアクセスできます。今日は、選択肢が5つもできました。阪神電車の「境川」駅と「九条」駅、地下鉄の「九条」駅と「大阪ドーム」駅、それに、JRの「弁天町」駅です。そこで、行き先が文楽劇場ということで、1本で行けるということと、後戻りをしなくてもいいということで、阪神「九条」駅をチョイス。まあ、阪神難波線開通ということもあり、ベスト・チョイスかと思ったのですが、この線で、難波を超えて乗ると、単純に、阪神と近鉄の料金が加算されるのですね。つながって便利なことは、便利だけどなの心境です。
 6月の文楽劇場は、文楽教室と銘打っての普及公演と決まっています。番組も短く、解説が入り、有名な出し物と決まっていますが、とにかく文楽の公演自体が少ないですから、この会も行くようにしています。その公演の中で、今日は、大阪市のお買い上げ「文楽デー」の日だったのです。この公演ですと、他の日と、公演内容は同じで、且つ、おまけまで付きます。客も少ないので、これは、絶対にお得。おまけに、平松市長挨拶付きです。これも、プレミアの一つだと考えれば、更にお得感が増します。今日の演目は、「二人三番叟」と「傾城恋飛脚〜新口村の段〜」、この二つの間に、解説が入りました。「二人三番叟」は、華やかで楽しいです。元来、神事だったものが、能を経て、文楽に入ってきますと、能に残っている「五穀豊穣」「国家安穏」を祈る土俗的な雰囲気が消え、何やら遊び事の雰囲気が漂ってきます。うきうき楽しくさせてもらいました。「新口村の段」、いわゆる梅川忠兵衛です。これ、ホント、よく出ますね。梅川の純なところが、悲しみを誘います。忠兵衛の一途さも分からないわけではありませんが、なんか、浅野の殿さん同様、我慢の足らない男に見えてしまいます。親父さんのやり場のない気持ちを思うと、余計に気が重くなっちゃいます。ですから、最後に、その親父さんを、舞台に一人残すっていう演出が、優れものですね。




2009年 6月 14日(日)午前 3時 56分

  京都市遊歩(2)写真集

 昨日は、朝から盛りだくさんのメニュー設定。まず、朝9時25分をメドに、家を出て、京都シネマに向かいました。大阪で見損なったハンガリー映画「反恋愛主義」を見に行ったのでした。ハンガリーで、かなりヒットした映画だという情報が流れていましたし、アラフォーより少し下目の女性たちの恋愛やセックス観を扱った映画だということで、そ実際、のハンガリー風味を楽しめるものとなりました。主人公の女は、32歳のシナリオ作家。不倫関係にあった弁護士と、その事務所で、ことに及ぼうとしたときに、妻が現れ、裸のまま逃げ込んだ先が、これから、舞台で芝居を、一緒にすることとなる主役の男、これが、大変な女たらし。そんな男に目もくれなかった女なのですが、年齢を考えて、子どもだけは、どうしても欲しいと思っているものだから、その男と、子どもを作るためだけに関係を持つのですが、それが、お互い恋へと昇華していくというお話。それに、様々な人たちが絡んでいき、話を盛り上げていきます。それらの参加者が、全て、一つの舞台公演に集った人というのが、ミソ。うまく考えたものです。例外が、主人公に好意を寄せ、子どもの父親役を勧誘されたトルコ人のアリくん。トルコ帰りをあきらめて応じようとしているのに、かわされてしまいます。そして、そのあと、いろいろとおちゃめことをしてくれました。トルコ人っていうのは、そういう扱いなんだと、一般化していいのでしょうか。おしゃれで、ちょっときわどく、そして心暖まる映画でした。おもしろい映画が上陸したものです。
 時間調整のため、ネット探しに、その後、うろうろ。結局、一見さんで入れてくれたネットカフェに辿り着いたのは、三条河原町上ル。そちらで、40分程の調整。それから、仕事での観劇。この内容については、自分の好みで行ったわけではありませんので割愛します。場所は、京都府立文化芸術会館。新劇系の芝居というのは、慣れるまでに時間がかかります。それがはねてから、ウォーキングを始めました。むろん、起点は、その会館。御所の横ですし、その周辺には。、観光名所がたくさんありますから、それを追いかけていきますと、退屈せずに歩くことができますので、ベストチョイスのコースとなりました。但し、目的は、ウォーキングですから、そういった名所には見学目的では、一切入らないことにしています。歩きながら見て回れる範囲に留めています。そのコースは、結果的に、次のようなものとなりました。京都府立文化芸術会館〜廬山寺・梨木神社〜京都御苑(清和院御門・仙洞御所・御所建礼門・蛤御門)〜護王神社〜KBS京都・京都府立府民ホール・金剛能楽堂〜霊光殿天満宮〜官休庵〜一条戻橋〜晴明神社〜(元誓願寺通)〜上七軒〜北野天満宮〜千本釈迦堂〜千本えんま堂〜京都市バス「乾隆校前」停留所。ごちゃごちゃと、いろんなものがあるので、ひょっとしたら、白梅町界隈で時間切れとなるかもと思っていましたら、どんぴしゃの大当たりでした。北野天満宮に行ったあとは、平野神社、わら天神経由で、船岡山に抜けるつもりでしたが、とんでもございません。時計を見て、うまくいけば、寄り道をしようなどと欲張った考えを持っていました千本釈迦堂・千本えんま堂に回ると、それでダメだと思いました。2時間を超えそうになったら、程よい終点場所を考えるとモットーにしていますので、いい選択だったと思っています。北野天満宮も、北東部をさらりと抜けただけです。久しぶりでしたので、ぶらりと正面からも入って見たかったのですが、上七軒から入っていくと致し方のないことです。一度、昔のちんちん電車の通っていた道を歩きながら、北野天満宮に向かってみようという気が湧いてきました。千本釈迦堂・千本えんま堂も、6時を過ぎていましたので、入口は閉ざされていました。先に、こちらを回ってから、北野天満宮に向かっても良かったかなと思っても、あとの祭りです。これも、次回回しです。上七軒も、お茶屋さんを眺めながら歩いたのは、もう25年以上も前の話です。そのときに、一緒に千本釈迦堂に入りましたから、昨日も、一緒に見たかったのですが、ダメだったですね。御所の横っちょの関係か、護王神社には、外人さんの姿も、その横に、水戸藩邸址の碑文が立っているのは、今回初めて知りました。晴明神社には、若い人たちも来てました。そんなで、儲けたのでしょうね、神社側。社務所が、いやにきれいになっているわ、安部晴明像なんてのができてるしと、どん引き状態になってしまいました。ここに来る観光客は、一条戻橋の方には、足を運ぶのでしょうか。橋もきれいだし、下の堀川も「清流の復活」だそうで、コンクリートで固められていました。水はきれいなようで、子どもたちが、「清流」の中で遊んでいました。




2009年 6月 13日(土)午前 6時 9分

 昨日は、先日ありました職場の定期検診の結果が返ってきた日。でも、その内容を見て、愕然。夜遊びは、とりあえずは放り出して、かかりつけの医者に行きました。太りすぎの脂肪が多過ぎのというやつで、食事も大切だけど、そんなに変わるわけではありません。あなたの場合は、投薬が一番と、昨日からお薬を飲むことになりました。副作用がある場合があるとかで、ちょっと気色の悪い話。ついに、私も、成人病対策で、医者通い、投薬を受けるはめになりました。2年前でしたか、ランニングをこなし、酒絶ちも実践しながら、数値が悪くなった経験から、それならばと、不摂生を繰り返していた結果が、これです。でも、薬が出たのだからと、昨夜は、すき家で牛丼を食べました。と言いますのも、医者通いの時間は、予想よりも、だいぶと短かったものですから、予定通り、香港&フランス映画「ラスト・ブラッド」を見に行くことにしたのでした。この映画は、「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します 」「DAISY デイジー」などの韓国人女優チョン・ジヒョンが出ているのです。そのチョン・ジヒョンは、日本人「少女」サヤ(16歳)役での登場です。人間と鬼の混血の女の子で、ほぼセーラー服姿でとおすという、セーラー服フェチの皆さんにはこたえられないというのは置いておいて、それが、わりと不自然じゃないのが、不思議な感覚にとらわれます。映画は、劇画の世界を、CGを使って、ふんだんに見せるという趣向。内容は、B級サバイバル映画。ヒールのトップを、小雪が演じます。ファン・ジョンミンと共演した前作と言い、作品を選ぶにことかえていう印象を持っちゃいました。黄紺は、NHKの朝のニュースで、この映画の存在を知ったんだけど、NHKも、なんで取り上げたのでしょうかね。ゲスト出演までして、アナウンサー氏は、「おきれいな方ですね」を連発。そないなことされてしまうと、チョン・ジヒョンのファンは、ころりといっちゃうのであります。




2009年 6月 11日(木)午後 11時 10分

 今夜は、招待券が手に入った関係で、大阪ビジネスパーク円形ホールへ、劇団往来の公演「母〜おふくろ〜」に行ってまいりました。新劇系の芝居は、基本的には見に行かない黄紺ですが、今日、上演されましたのは、ブレヒト作品。こういった招待券をもらわないと、なかなか見に行く機会のない芝居でしたので、見に行ってみようの気持ちが起こりました。大阪ビジネスパーク円形ホールは、かつてMIDシアターって言ったところ。もう15年以上前に、遊機械全自動シアターの公演を見に行って以来でした。おもしろい舞台設定のできるホールなのですが、なんせ広い器なものですから、黄紺が、好んで見に行くような芝居は、こういったところでは見ることができないのです。
 ところで、芝居の舞台は、1907年のロシア、労働者は、極貧のなか飢えている。それに対し、ストライキなど労働運動が高まっているが、それに対する当局側の取り締まりも、過酷を増しているという中で、物語は進行していきます。息子が労働運動に関わり、ビラの印刷を家でしたことがきっかけとなり、労働運動、革命運動に関わっていった一人の女性の行動を追いかけていきます。ビラまきをしたというだけで逮捕された男を救うために、新たにビラまきをしたことで、そういった運動に関わったのが初めてなのですが、その時点では、字は読めない、書いてあることの理解は、到底できないのですが、苦しい生活は実感している、それが構造的なことだということを学習し始めます。やがて、理解が進むと、そういった学習を広めていったり、農民へのオルグに出かけたりと、活動は活発化していきます。そういった女性の半生が描かれる物語なのですが、そういった題材を、なぜ取り上げるのかが、明確に語られていきます。現在の著名な政治家を登場させ、現在の資本主義が行き詰まっているにも拘わらず、無策な政治家を提示し、返す刀で、社会主義国家を切り捨てていきます。正に、20世紀初頭のロシアの状況に類比させているのです。理想郷を唱えたかのような社会主義の理論、現在、社会主義を掲げる国は、その理想とは似ても似つかぬものとなっていっている一方、社会主義に勝利したはずの資本主義が、またしても人を人として扱わないような状況になっていることを説きます。それにより、今、ブレヒトのこの作品を取り上げる根拠は、明確に提示されるのです。で、この芝居の結末が、そういった現在へのメッセージとなるのか、そういった問題になると、この作品は、どうなんでしょうか。主役のモティベーションの重要さ、活動の正当性は出てくるのは出てくるのですが、まあ、それは、歴史を読めば解ることだしなぁ、じゃ、どういった示唆を与えると言えばいいのかと考えると、分からなくなってしまいました。




2009年 6月 10日(水)午後 10時 36分

 今日は、寝不足は解消しないわ、雨は降るわと、なかなか鬱陶しい1日。それでも、夜は、予定通り、東梅田へお出かけ。「第113回まるまる出丸の会」があったのです。今日の番組が、なかなかユニークで、雀五郎「八五郎坊主」、出丸「向う付け」、三喬「べかこ」、出丸「天神山」となりました。「べかこ」なんてのが、落語会に出たのは、ホント久しぶりじゃないかなぁ。自分的には、染丸、宗助に次いで、3度目の遭遇です。それも、少なく見積もっても、10年は聴いていません。落語家が主人公の噺っていうのは、3つだそうです。「狼講釈」「深山隠れ」、それに、この「べかこ」だそうで、珍しい噺ばかりなので、三喬に言われてみて、そうだったかなと思うほど、それぞれ珍しい。「べかこ」も、ストーリーとして記憶にあるのは、食いはぐれた男の噺、お武家さんに匿われる、鶏が活躍するという三点だけでしたが、一応、このネタのポイントは押さえていました。食いはぐれの男が噺家で、お城のお姫様の前で、落語をして、あまり受けず、戒められていると、絵の中の鶏が現れ、、、という噺でした。三喬は、とぼけたネタもいいですが、語り口はしっかりの武士もでき、わけありの鶏をやらせても楽しませてくれます。ただ者でないことを再確認いたしました。マクラで話してくれたアホぼんこと喬介ネタは、おもしろ過ぎです。雀五郎の「八五郎坊主」も、本日期待の高座。前座の位置で、このネタを出すっていうことは、仕上がったばかりか、いずれにせよ、そんなに掛けた回数が多くないっていうことでしょう。また、出来具合が、そないな感じでした。雀五郎の生真面目なところは、まず、ネタを、新たに手に入れたとき、その原型で高座にかけ、自分の口に慣らします。そのあとに、わりかしウイットの効いた工夫をしてくれます。まだまだ、試運転状態の段階と看ました。主宰者の出丸ですが、実は、「向う付け」が完オチ状態でした。マクラから、記憶にないほどの状態。でも、ここで、こういう風になったおかげで、後半の二つは、完璧でした。「天神山」は、二人の主役が、現代青年風。こないな印象を、「天神山」を聴いて、感じたことは、初めてじゃないかな。自分的には、胴乱の安兵衛が気に入ったな。へんちきの源助は、見てくれは変だけど、出丸の描く「天神山」では、その変さっていうのを、あまり感じないのです。一方、源助に触発された安兵衛の焦りとか、そないなものは、よく分かりました。とっても身近な存在として、安兵衛が描かれてたんじゃないかな。出丸のように、陽気で、屈託なくっていうキャラで、生き写しみたいでした。素で演じられるキャラとして描いていたっていうところです。最後は、書き残した歌を紹介し、そこで切りました。ここで、切る場合には、メルヘン仕立てにして欲しいというのが、黄紺の主張です。




2009年 6月 9日(火)午後 11時 42分

 雑用で、職場内を動き回り、まるで職場内ウォーキングのような1日。ですから、帰りも、慌ただしく出立。晩ご飯もせわしなく食べ、開演間近の繁昌亭に滑り込みました。今夜の繁昌亭は、「竹林・文華 義兄弟会」があったのです。一門越えた二人が、こういった会をするほど仲が良いというのは、今回、初めて知りました。今日、舞台で言ってたことですが、文華が、初めて他門の先輩に稽古をつけてもらったのが、竹林で、竹林は竹林で、初めて稽古をつけたのが、文華だそうです。そのときのネタが「近日息子」だそうで、へぇ〜です。
 で、番組ですが、竹林・文華「ご挨拶」、吉之丞「ちはやふる」、竹林「いらちの愛宕詣り」、文華「親子茶屋」、(中入り)、文華「青菜」、竹林「死神」でした。寝不足が、十分には解消されてないうえ、今日のハードワークが堪えたのか、意識の跳んでしまってるところが、幾つか出てきました。「いらちの愛宕詣り」では、いらちの男が、家の前を行ったり来たりしているあたりからは、大跳びに跳んでいます。「親子茶屋」では、親旦那が、お茶屋の中に入って、狐釣りの遊びの途中まで跳びました。「死神」では、江戸回りをして帰ってきてから、最後にかかる肝心なところで、跳び跳びになってしまってますから、かなりのダウンです。ですから、まともに聴けたのは、「ちはやふる」と「青菜」という、普段の落語会でも、同じ演者で聴ける機会の多いものでした。吉之丞の「ちはやふる」は、元気が良すぎます。もうちょっと、引くところを付けると、変化を付けることができるのにと思ってしまいました。「青菜」は、紅雀の三言ほど多い口演を聴いて、かなりいらついたあとだったものですから、オーソドックスな台詞回しで、ここまでも、変化を付けて爆笑噺に仕上げることができるんだぞという見本のような口演を聴き、ホント、ホッとしました。文華は、「親子茶屋」よりは、完全に、このネタの方が合っています。「親子茶屋」では、色町の華やかさとか、その手合いの噺に求められる色合いのようなものに乏しいと思いました。文華の声質が、そのようにしてしまうのでしょうか。冒頭の親旦那の説教も、長家の家主だったら納得なんですが。竹林は、「いらちの愛宕詣り」の方が、人に合う感じですね。「死神」に、人にとっての幸せとはを問いかけるのなら、おもしろ噺にしちゃダメだと思うのです。異界からの登場ってことで、何やら不思議さを漂わす演出にすれば、聴く者にイマジネーションを喚起するでしょうに。最後も、くしゃみで火を消してしまいました。ですから、おもしろ噺にしたかったという点では、一貫性があったとは言えるのですが。だったら、冒頭で、もったいぶった問いかけは不要です。




2009年 6月 8日(月)午後 10時 16分

 今日は、昨夜の寝不足で、不安を抱えながらでしたが、予定通り、中崎町のECCアーティストカレッジ梅田校7階芸能ホールでありました「第3回キタの紅雀と阿か枝」に行ってまいりました。今日は、ワッハの4階で、まん我の会もあり、随分と悩んだのですが、これらの3人の中で、阿か枝を、一番聴きたいのは間違いありませんので、今朝、決断しました。で、その番組は、団姫「商売根問」、阿か枝「孝行糖」、紅雀「親子酒」、(中入り)、紅雀「青菜」、阿か枝「崇徳院」というものとなりました。団姫は、久しぶり。聴いたことのない部分を含む「商売根問」でした。アジと鯖を売り歩く部分が入ったのです。あと、それと、ウグイスとがたろの部分が語られました。阿か枝の「孝行糖」は初物。いや、文枝の音源が残っているにも拘わらず、「孝行糖」をするのは、きん枝以外には思いつかないのが、現状です。久しぶりですので、冒頭、何が始まったのか分かりませんでした。紅雀は、安田記念の話を、たっぷりとマクラで。ですが、ネタに入り、息子が出てきたところで、ダウン。うどん屋から離れるところで、覚醒いたしました。ちゅうことは、ネタの大半がダウン状態だったということです。昨夜の睡眠時間が、4時間半余りでは、どうしようもありません。中入り明けは、今度は、阿か枝のところで、中途ダウン。熊五郎が探し回る前半部分が跳んでいるのです。しっかりとした構築が取り柄の阿か枝落語に、なんとも勿体無い話です。ただ、阿か枝ならではの小技が記憶に残っているのが救いです。例えば、熊五郎のやたけたぶりを表すため、序盤の若旦那とのやりとりで、本来なら、その必要性はないのに、その手の話しぶりをさせたり、最後に、相手の探し手と出会うときに、体が震えたりと、わりかしそのままではあるのですが、自然と受け入れられ、且つ笑えてくるのです。阿か枝が、近々出る会で、このネタを、既に出していましたので、どこかで聴ければと思っていましたので、これは、ちょっとラッキーかな。一方の紅雀は、あぁ、やっぱり、この手のネタかと、もう落胆しません。阿か枝と好対象で、ネタの開発が進まない人なのです。ただ、ネタいじりの奔放さは、阿か枝の比ではありません。情景設定は、こごろうのような丁寧さや繊細さがありませんから、こちらの想像力を、あまりかき立てません。ですが、そのアバウトさっていうのが、この紅雀の魅力かと思います。何が飛び出すか分かりませんからね。ですから、今日の二人は、ホント対極の位置にいる高座を見せてくれる二人なのです。




2009年 6月 8日(月)午前 4時 58分

  大阪市遊歩(3)写真集

 ここ10日ほどかけて見ていた韓国ドラマ「恋するハイエナ」を、昨夜完走しました。お目当ては、「四月のキス」を見ていて気に入ってしまったソ・イヒョンが出ているからですが、そのソ・イヒョン扮するジョンウンを含めて男性4人の仲良し組みとの友情というものが、爽やかに後味として残るドラマです。ネットで、情報を収集していると、このドラマは、衛星放送用に制作されたものとかで、そのためでしょうか、表現も、筋立ての重要な部分で、随分と大胆なファクターが用意されています。例えば、セックスに係わる大胆な発言、これは、コメディアンであるユン・ダフン演じるジンサンが、毎回のように、講義という形で、大胆な表現が続きます。また、このジンサンを中心とした男たちの行動というのは、少なくとも、テレビというメディアを通じて流されるというところに、儒教社会でありながら、一方で持つ性に対するおおらかさのようなものを看た思いがしました。次に、ドラマの主要なファクターに、同性愛があります。シン・ソンロク(新たに知った俳優さんで一番印象に残りました)扮するソクジンが同性愛者で、ジョンウンが憧れ続ける男で、この二人の行方が、このドラマの主要な柱の一つです。そして、そのジョンウンと不思議な出会いをして、やがてジョンウンに恋心を持つチョルスが、キン・ミンジョンで、このドラマでは、彼が三枚目的役割で、ドラマの流れは、5人の主要人物では、一番の軸になっていました。キン・ミンジョン演じるチョルスは、ソクジンが同性愛者で、その男に憧れるジョンウンを好きなわけですから、同性愛者であることを知ると、最初、大変な衝撃を受けますが、同性愛者であることを、ジョンウンが知った上で、二人の結びつきがあることを知ると、なんとか二人を守ろうとします。いろいろあっても、最後は、5人の高まりという点で、5人の了解が出来上がっていくというのが、このドラマを気に入った点です。このドラマには、もう一組重要なカップルが出てきます。ジンサンの弟で、腕のあるテレビのプロデューサーのジンボムです。オ・マンソクが演じています。彼の恋の前段は、エリート漢方医(チョ・ハンナ)、そこへ、大学時代の憧れの先輩(オ・スミン)が離婚して現れます。このカップルの行方と先に書いたジョンウンとソクジンの行方が、ドラマを終盤へと導いていきます。そして、一番最後に、何かしないと、気が悪いのでしょうか、余計な挿入が、このドラマにもありました。韓国ドラマの定番から外れたドラマでありながら、こういった定番化した小技を、このドラマも使いました。
 昨日の日曜日は、午後と夜に落語会、それらの前にウォーキングを設定するという欲張った予定をたてました。午後の部の落語会が、高津神社でありましたので、谷九に移動しやすいようにとのコースを設定しました。実は、もっと欲張ったコースを考えていたのですが、見通しが甘く、予定よりは、だいぶと短くなってしまいました。結果的に、昨日のウォーキングのコースは、京阪「渡辺橋」駅〜大阪市立科学館・国立国際美術館〜常安橋〜靫公園〜ざこば橋跡〜木津川橋〜川口居留地跡〜尻無川跡碑〜松島橋〜西区区役所〜土佐稲荷神社〜和光寺(阿弥陀池)〜地下鉄千日前線「西長堀」駅ということで、ようやく和光寺に行けましたし、ついでに、土佐稲荷まで付いてきました。これは、予定をしていなかったのですが、西区区役所の前の通りを入り込み、鰹座跡の表示を眺めていて、前に見えた木立に気づいたのでした。江之子島や川口という地区が、かつて大阪の政治や経済にとって重要な場所だったということなので、何か残ってないか、うろうろ。これも、コースのわりには、時間を要した原因です。若干の表示、場所の言われやらを記したものが残っているくらいですが、あの辺りを歩いていると、かつての大阪が水の都だと言われたことがよく判りました。また、新町や堀江、松島という遊郭あとの位置関係、他の場所との距離感が判り、落語なんかを聴くデータベース収集という意味で、もっと以前に歩いておくべきだったと、反省しきりです。
 西長堀駅から千日前線の谷町九丁目に移動、高津神社でありました「文太の会in高津の富亭〜文太の贋作あれこれ〜」に行きました。昨日の落語会第一弾です。毎月、文太が続ける会です。この会では、文太が三席、ゲストの若手が一席披露するのが慣例になっています。そして、冒頭には、文太自身が、近況報告を兼ねて前説も務めます。昨日の番組は、文太「向う付け」、文太「軒付け」、わかば「看板のピン」、文太「無妙沢」というもので、ネタの豊富な文太の会は変化に富んでいます。「向う付け」は、後半の受付の場面で、大幅にカット。無筆の二人が揃ったところで、いきなり最後の訪問者へと飛ばしました。まあ、昨日の最初の口演ですから、妥当なところかもしれませんが、もうちょっと聴きたい気持ちも。でも、このネタを聴くと、「祝いのし」同様、なんで、こないな男に、しっかり者のおかみさんが連れ添っているのでしょうか? 落語で好きになれない部分です。「軒付け」が、この会の秀逸。「うなぎのお茶漬け」という繰り返しギャグもかすむほどに、あほらしくて、愉快な連中が集っています。文太は、くさくならない程度で、くすぐりを付け足してくれます。そういった雰囲気を盛り上げるのに、うまい挿入です。下げの前に、2度、味噌を出しました。これも、心憎い演出です。「無妙沢」は、円朝作品「鰍沢」の移植、及び、末端部の改作ネタです。鉄砲が撃たれるタイミングがおかしいぞと思ったら、末尾を改作してました。お囃子を入れたというのも工夫の一つですが、賛成できません。雪の描写や川の流れの描写の部分ですが、末尾を付け足した分、入れてみたのでしょうか? 緊張のままで終わるのが、本来の「鰍沢」。「無妙沢」になると、それ、ずるいと思ったり、な〜んだと思わせられるので、緊張の緩和を入れようとしたのでしょうね。わかばは、バンジージャンプをしたときの話、パチンコに狂った話、ちょっと長めにおもしろ話を聴かせてくれました。ネタの方では、後半のばらしの部分で、おやっさんのマネが少ないですね。これでは、仕込みとばらしのおいしさが減退です。会は、1時間半余りで終了。その後、文楽劇場へ行き、夏の公演用のチケットを購入しました。トルコ行きが迫っていますので、いつも7月中に、夏の公演は行くことになります。そして、夜の部に備えて、おなじみの日本橋駅上にあるネットカフェで、約2時間の時間調整をしました。それだけの時間ができたものですから、ここの時間帯を活用して、ウォーキングをする手があったのに気づいたのですが、後の祭りでした。
 日本橋から鶴橋に移動、雀のおやどである落語会を目指したのですが、その前に、「大長今」で晩ご飯。久しぶりに、このお店で、ユッケジャンを食べましたが、こちらのユッケジャンはいけます。スープの一滴も残さずにいただきました。で、雀のおやどですが、「雀五郎体力強化の会」という落語会があったのです。寡黙ですが、常に工夫を考えている雀五郎は、知る人はおもしろいと思うのでしょうね、20名ほどの客でしたが、かなり常連さんが揃った会となりました。番組は、喬介「三人旅」、雀五郎「七度狐」、あさ吉「天災」、雀五郎「茶の湯」というものでした。雀五郎は、「茶の湯」の方がネタ出しで、「七度狐」は「お楽しみ」となっていましたので、こちらの方が、ネタ下ろしの可能性がありますが、自分的把握では、ともに初物のような感じもします。ただ、雀五郎の口演の出来上がり具合をみると、やはり「七度狐」の方が、だいぶと落ちましたから、こちらの方がネタ下ろしなのでしょうね。出来が良くないというのは、聴いていて、なんでそんなに急ぐのかという突っ込みを、常に入れなければならない状態だったからなのです。間とか、緩急とか、それがないものですから、公開ネタ繰り状態なのです。その辺のことがわからないような噺家さんではありませんし、「茶の湯」では、きっちりできていましたから、「七度狐」は、時間切れで、高座にかけてしまったのかなという印象でした。喬介が、おなじみさんには、バカ受けします。明るいキャラ、とぼけた天然系キャラ、一方で、骨格はしっかりとしながら、どこかぎこちなさがあるという愛すべき噺家さんなのです。「三人旅」でも、客の期待通り、ミスってくれますし、噺家らしくない青くさい動きを見せてくれたりと、楽しませてくれました。それに対し、あさ吉は、しゃべればしゃべるにつれ、客が引き気味になっていきます。あさ吉は、久しぶりだったのですが、外国公演の話を中心に、たっぷりとマクラをふってくれましたが、それが、上に書いたような状態だったのです。「天災」は、よく耳にするものと、微妙に違いました。心学の先生の名前が違ったり、帰りに、戸を閉める閉めないのやり取りがなかったりという程度ですが、時々、あれれという感じで聴いていました。それに、心学の先生、もうちょっとキャラ作りをして欲しいですね。




2009年 6月 6日(土)午後 10時 27分

 今日は、午前中通常勤務のところ、繁昌亭の昼席のチケットを買ってしまってましたので、1時間の時間休をとって、繁昌亭に駆けつけました。今日は、夜席で、生喬との二人会を控えている小里んが出る日だったのです。番組は、市楼「道具屋」、三弥「転失気」、忍笑「看板のピン」、豊来屋玉之助「太神楽」、円笑「ラヴレター」、九雀「骨つり」、(中入り)、シンデレラ・エキスプレス「漫才」、小里ん「夏泥」、たま「代書屋」、都「堪忍袋」というものとなりました。ただ、この間の寝不足に加え、午前中の勤務が響き、三弥の後半から忍笑まで、ほぼ完落ちの状態。しゃべりも本職の技も、進境著しい玉之助の登場が、現実に導き出してくれました。市楼は、仕込みの部分を刈り込み、後段のおいしい部分をそつなく演じ、うまく10分にまとめました。円笑は、歌笑や痴楽の紹介を、「純情歌集」や「綴り方教室」を引用しながらやり、自身で作った「綴り方教室:大阪環状線編」を披露、客席の喝采を浴びていました。そして、九雀。今日の顔ぶれ、位置からして、大ネタをするのは自分だとばかりに、「骨つり」。どうも、出逢いにくいネタの一つが、思わないところで聴くことができました。魚つりをする「木津川」って、大阪市内を流れる川なんですね。基本的なことを間違っていたことに、最近、気がつきました。九雀の口演、五右衛門が、もっとごっつかったらいいのになとは思いましたが、全体的に流れる陽気な空気が、ホントいいですね。九雀の優れた部分です。期待の小里んは、喧しさのあった漫才のあとということを意識してか、暗い中のバカバカしい噺を披露。大阪の「仏師屋盗人」と同じ趣向の噺ですが、「仏師屋」の方は、店の側から描きますが、「夏泥」は、盗人側から描きます。アホらしさは、上方に軍配かな。たまの「代書屋」は、初遭遇。春団治型がベースになっています。アホな男が、いてなさそうでいてる男ではなく、いてなさそうでいてそうとは、絶対に言えないところまでもってきてます。これは、はっきりやりすぎと思いました。都のおばちゃんしゃべりは、今日も快調。話が、あっちゃこっちゃになるのまで、笑いにしてしまう見事さ。ただ、ネタの不安定なのは、いいかげんにしておいて欲しいな。本芸が崩れては、話にならないと思うのです。
 繁昌亭の昼席が終わったあとは、夜に備えて、南森町のおなじみのネットカフェで、1時間40分ほどの時間調整。JRで一駅、大阪城北詰駅まで移動し、そこから大阪城ホールの倉庫ウルトラ・マーケットに向かいました。夜の部は、こちらでありました南河内万歳一座の公演「似世物小屋」に行ってまいりました。土曜日の夜というのに、アクセスが悪いからでしょうか、空席も目につきました。南河内も、かつての集客力を、かなり下回っています。時代の流れでしょうか。舞台には、吊しの洋服が、三段に並べられており、早い話が、舞台全面が、服で被われているという姿になっています。更に、その上に、稼働式の吊しに服がいっぱい掛けられたまま、舞台を疾走したり、また、様々な組み合わせで、壁を作っていきます。内藤裕敬らしい斬新なアイデアです。この芝居は、人々が列をなしているところからスタートし、そして、その列そのものが、この芝居の大きな柱です。列を作っている人間が、誰として、何の列なのかわかっていないのです。それぞれが、それぞれの思惑で、列を理解し並んでいるのです。この芝居の運びの中心は、列が前に進むたびに前へ進みますが、何の列なのかは謎が深まるばかり。その度に、並んでいる人たちは、列の理解のみならず、ちょっとした変化にも、意味づけをしていきます。やがて、列が進むにつれ、並んでいる人たちに変化が現れ出していきます。それぞれが、エルビスなどの偽物に変わっていくのです。決して、それは生き写しとかというものではなく、醜い偽物へと変わっていきます。結局、この芝居のテーマは、「言葉」なんですよね。「言葉」を受け取る人間は、「言葉」を聞いて、個物の実態を正確には理解できず、それらしい理解をしている。人それぞれの理解があり、言葉がある。そういった理解の隔たり、言葉に隔たりを舞台化してくれたような気がします。ただ、今回の芝居は、列の謎を追いかけるということで、それの繰り返しに終始したきらいがあります。いつもの南河内に比べると変化が少ないというか、アイデアが少ないというか、そないな印象を持ちながら観ておりました。




2009年 6月 6日(土)午前 5時 6分

  寝屋川市(2)&守口市(2)写真集

 今週は、ちょっと時間を作り易い環境にあるため、2時間の時間休をとり、ウォーキングをしました。が、またしても雨にやられました。先日の苦い経験から、傘を持って出ましたので、雨宿りしたとかっていうことではないのですが、傘をさしてのウォーキングは、気が晴れないですね。写真を撮るのも、面倒だし。とまあ、なかなか文句を言っていますが、今朝からは、ウォーキングができるので、ウキウキ気分だったのです。コースとしては、今日も欲張ったものを用意していたのですが、淀川すら越えられませんでした。で、最終コースですが、京阪「寝屋川市」駅〜神田天満宮〜正立寺・津嶋部神社〜佐太陣屋敷跡・来迎寺・佐太天満宮〜淀川河川敷〜佐太樋跡〜大庭浄水場〜京阪バス「佐太二番(西詰)」停留所というものになりました。実は、鳥飼大橋を渡り、淀川沿いに、川を下り、井高野方向を目指そうと考えていたのですが、とんでもございません。寝屋川って、広かったです。でも、守口の佐太を含めて、わりかし知られた史跡も巡りながらということで、満足度の高いコース設定かなと思っています。ただ、佐太天満宮で、時間的目安を立て、程よいところに戻る準備をしながら歩けば良かったのですが、淀川を越えるのだという見通しの甘い動き出しをしてしまい、いざタイム・アッブというときに、どこへ行けば戻れるかが分からなくなり立ち往生気味。たまたま目の前をバスが通り、そのバスにすがるかのようにして、守口市駅行きのバスに乗ったところ、3つ目だかで、大日に到着。歩いても良かったかと思っても、後の祭りでした。これも、結局、そないなことはないと、地図を用意していかなかった罰です。それに、もう一つ発見がありました。守口市の佐太に隣接した寝屋川市黒原地区に、僅かですが、一昔前の日本を発見できました。こういったのがあると、ウォーキングの気分が、更に高まります。
 結局、大日から、谷町線で東梅田に移動。夜の活動に備えて、時間調整のために、40分弱、東梅田のおなじみのネットカフェで過ごしました。トルコ・サッカーの追っかけをしていて、びっくりするようなことが、これ程揃う日っていうのは、そないにありません。夜中に、トラブゾン監督に、アイババ復帰を見て、へぇ〜と一息。朝、起きてから見てみると、それがつぶれと出ている。えっと、息を飲み込む黄紺。おまけに、その横に、カイセリのメフメット・トプズが、ベシクタシュ入りと出てる。えっの2連発だ。そして、夕方、このネットカフェで、ガラタサライ監督にライカールトで、今日のえっは、総仕上げ。これだけ驚かされると、フェネルの監督には、アイクト・コジャマンはないでしょう。ところで、夜は芝居でした。HEPホールでありました大阪芸大出身者で作られている「クロムモリブデン」という劇団の「空耳タワー」という芝居です。この劇団は、初めてです。名前は、随分と以前から知りながらということで、今まで縁がなかったということでしょう。芝居は、女を殺してしまった男と、その母親、犯人とされた男と、取り調べをする刑事、アリバイを主張する被疑者のうらを取ろうと尋ねられる劇団関係者、これらが、ユニットを形成し、ときには、それらのユニットが重なりながら、殺人事件に対する人の動きを追いかけていくというもの。この劇団が、いつもそうなのか、それを確かめる作業が、今後の楽しみとして残ったのですが、独特のセリフ重ねをしていきます。重ねる方は、短く、タイミングのいい言葉を、同じような間隔で繰り返していきます。役者の登退場は、全て、バーカウンターのようなところでの、体の上下で行います。そのように、とても新鮮なところ見っけなのが、とても嬉しいのです。ただ、この間の睡眠不足と、ウォーキングの疲れで、半寝で見てしまったことが惜しまれます。でも、なんか、只者ではない劇団を知ったぞの実感だけは、強く体には染み込みました。次回の出会いが楽しみです。




2009年 6月 4日(木)午後 11時 11分

 今夜は、繁昌亭での「雀松向上委員会in繁昌亭」。雀松の上方落語協会復帰後初の独演会ということで外せない会です。今週は、雀三郎の会に次いで、同じような会が続きます。番組は、雀松「雀松時遊本舗」、ちょうば「明石飛脚」、雀松「盗人の仲裁」、雀々「上燗屋」、雀松「百年目」というものでしたが、自分的には、ようやく、雀松の「百年目」に遭遇できた思いでいたのですが、この間の寝不足が、完全に災いをもたらしてしまいました。まともに聴けたのは、冒頭の二つだけ。落語らしい落語に入ってからは、ぽんぽんと跳んでしまいました。「盗人の仲裁」では、知らない間に、盗人が入った家で、夫婦喧嘩が始まっていましたし、「百年目」では、知らない間に、番頭は、花見に行き、旦さんと出会っていたり、番頭の妄想が始まっていたりしました。雀々の高座も、マクラで、米朝、枝雀、ざこばという三人の酒の呑み方をしゃべったことくらいしか記憶にない始末。ショックやわぁ。韓国ドラマ「恋するハイエナ」にはまってしまった黄紺が悪いとは言え、こういったしっぺ返しは痛いな。このあと、7月には、繁昌亭で、雀松は南左衛門との二人会、8月には、いつものトリイ・ホールでの会を持ちますが、トルコにいる黄紺は、双方ともにダメなため、リベンジは、だいぶと先になっちゃいます。やっぱり、雀松は、独特の個性を発揮する噺家さんですから、押さえたくなる噺家の代表格の一人です。なので、今日のようなダウンの日に当たると、後悔が大きいのです。




2009年 6月 4日(木)午前 0時 2分

 今日は、7時半開演の落語会「べにこご〜こごろうと紅雀の落語会〜」に行ったのですが、基本的には、7時半開演の会は避けています。たまの中崎町での会に行くくらいなのですが、今週は、いつも週と違って、ちょっと仕事が楽なもので、こないな時間の会に行ってみようという気になったのです。場所は、中崎町の「天然芸術研究所」というところ。中崎町あたりに残る古い家屋を使ったフリースペースのようです。この会は、以前、この近所で行われていたのを、リニューアル再開の第2回目となります。で、今日の番組は、紅雀「道具屋」、こごろう「壺算」、(中入り)、こごろう・紅雀「アンケートを基にトーク」となりました。紅雀は、落語界での人間関係で苦労する話をマクラでしてから、やおら「道具屋」に。ネタの一つ一つのエピソードのつなぎが長く、結果的にえらく長い「道具屋」となりました。「壺算」も、こごろう独自の挿入があり、こちらも長いものとなりました。例えば、3円50銭から3円にさせるときには、喋りのかみさんの話を出したり、後半の値切るときも、通常より、更に低くすることを画策するなんてことが起こったりと、結構長いネタになってしまいました。中入りに入った時点で、9時10分前。これは、大変な時間になるぞと思っていましたら、予想は的中。後半の、客へのアンケートを基にした二人のトークが終わったら、10時10分になっていました。アンケートの問いは、「中崎町に作りたいカフェ」「最近、やったぁと思ったこと」「聞かなければ良かったと思った言葉」というものでした。二人のトークで、印象に残っている話は、米朝事務所の給料の払い方、ギャラ日に流行った踊りなんて話かな。




2009年 6月 2日(火)午後 10時 47分

 寝不足が響く週明けの2日間、その厳しいなか、今日は、繁昌亭に行ってまいりました。「桂雀三郎独演会」があったからです。雀三郎の上方落語協会復帰後、繁昌亭での初独演会の日だったものですから、外せるわけはありません。ましてや、小佐田センセに言わせると、ベストという「らくだ」が演目に入っていたのです。その番組は、雀太「七度狐」、雀三郎「ちしゃ医者」、染二「稽古屋」、雀三郎「船弁慶」、(中入り)、雀三郎「らくだ」というもので、雀三郎のネタの中でも、えらく評価の高いものが並びました。繁昌亭初ライヴを意識しての番組なのでしょうか。ただ、幸か不幸か、寝不足が堪えたのは、うまい具合に、雀三郎の高座を外れてくれました。だからと言っていいわけではないのですが、今日の主役を外れてくれたということで、ダウンのピークは、染二のところで起きました。土曜日の雀のおやどの会でも、染二のところで起きました。相性が悪いのでしょうか。今日の「稽古屋」には、別に不満があったわけではありません。まず、「七度狐」は、「煮売屋」の後半からスタート。ちょっと頑張って、オリジナリティを出そうという気を見せるのが、雀太の高座ですが、今日は、軽いジャブ程度で、わりとオーソドックスに演じてくれました。すると、つくづくと、よくできた噺と思えてきて、嬉しくなっちゃいました。雀太の口演は、なんかスムーズじゃないのです。詰まるわけではないのですが、頭で考えてから言葉が出てくるっていう感じかな。雀三郎は、「ちしゃ医者」を、まず定番の医者に関するマクラを丁寧にふってからスタート。ほのぼの系の噺です。「船弁慶」は、以前に聴いているはずなのですが、自分的には初めて聴くような気分を味わいました。雀のおまつが、初めて登場するところでの有名な立て弁が、そないに印象に残らないのですが、その前の二人の会話で、もう完全に、おまつのイメージが出来上がってしまうという構成。文枝の立て弁で圧倒するというのとは、違う印象を持ってしまいました。「焼き豆腐」の一件が出てくるあたり、即ち、おまつから離れて、二人のする会話も良かったな。ですから、おまつのキャラを、この二人で、完璧を期して作り上げたっていうのが良かったなと思えます。惜しむらくは、大川の夜風感じたかったなというところです。知盛と弁慶の対決場面は、フェイド・アウトした状態で見たかったなとか、抽象的要求ばかりが、頭を駆け回ります。「らくだ」は、「葬礼じゃ、葬礼じゃ」と言いながら担いでいる途中で切りました。自分的には、紙屑屋の酔い方には満足しつつも、そんなにも、深酒にさせないのが、雀三郎の特徴かなと思いました。それは、紙屑屋に、もうちょっと、脳天の熊五郎をなぶって欲しいという要求につながります。このネタの一番おいしいところ、立場の逆転で、もう少しでいいから遊んでもいいのじゃないと思えたのです。一方で、泥酔させては、火屋までは運べないという主張が出てくるのを承知して書いています。前半も、屑屋の弱々しさと熊五郎の対比が、わりかしソフトタッチだなという印象を持ちました。そんなですから、「地の群れ」的趣味で、雀三郎の「らくだ」に期待をかけると、スマートな印象すら生まれるでしょうね。
 寝不足の原因は、韓国ドラマ「恋するハイエナ」を観ているからです。まだ、継続中なのですが、このドラマを見ていると、韓国社会の価値観というもの理解が、少し進んだように思います。セックスについては、わりかしおおらかなことは、結構わかっていたつもりですが、ちょっとテレビ・ドラマだよと思うくらいの野放し的なところが、随所に出てきますし、また、このドラマは、それが売りっていうところのあるドラマです。ゲイの人たちも登場します。おかま言葉を使う人も、普通の言葉遣いの人も、ともに出てきます。そのゲイの人たちのコミュニティーにレスビアンの女性も出入りしており、ゲイの男性との間に、人工受精をして、現在妊娠中です。この辺の扱いは、わりかし気に入っています。3Pといういかがわしい話まで登場する危うさですが、それを途中で断念する場面があります。それは、男同士が、お互いに裸を見られるのが恥ずかしいからという理由が、観ていて意外な展開で、止める理由を、そないなものに持ってくるところに、韓流を看る思いがしました。また、頭の中は女のことしかない男が、高校生とのチャンスがめぐってきますが、高校生だと判ると、途端に逃げ出します。それは、イコール援助交際になるからやばいの感覚です。手当たり次第、女なら誰でもいいっていう男に、こないな行動をとらせます。そして、相変わらず親には、面と向かっては逆らいません。子どもは、親を怖がり、また親には負けてやります。これは、韓国不動の価値観と看えます。ムチャもんの親に対しても、孝行をしますし、いかにお馬鹿な親でも、どこかで、子を思う態度を見せるというのが、定番です。儒教の染み込み方は、半端じゃないです。なんていうことで、韓国ドラマの王道を探っています。




2009年 6月 1日(月)午後 11時 43分

 今日は、土日のウォーキング疲れと極端な寝不足で、ボーっとした1日を過ごしましたが、夜の落語会は欠かすわけにはいきませんでした。最終的には、動楽亭でありました「第3回さん都物語」に行きましたが、高津神社でありました遊方と染弥の楽屋噺に行くかどうするか、迷ったのでした。ですが、決め手は、さん都のネタに、「火焔太鼓」があったことです。大阪で、この東京ネタをする人は、かなりの年数を経た噺家さんばかりで、さん都のようなキャリアの人がやってないのです、大阪では。若手の有望株の一人と認めているさん都が、どのように演じるのかを楽しみに出かけました。で、番組ですが、三四郎「普請ほめ」、さん都「悋気の独楽」、文華「ちりとてちん」、さん都「宿屋町」、(中入り)、さん都「火焔太鼓」というものでした。三四郎は、長髪にパーマをかけて登場。マクラで、さん都の改名について紹介。鯛団治という名も候補にあったことが明かされ、客席は沸きました。ネタは、三四郎なりの工夫があり、この人のセンスの良さを感じました。教え手が、誉め言葉を並べるのではなく、思い出すという風情を表現したのです。リアリティの高まる工夫に感心しました。文華は、豚風邪で、客の入らないNGKでの大喜利風景を再現してから、ネタに入りました。いつも、そうなのか知りませんが、「わりかし」という言葉を、タイミング良く使って笑いを誘っていました。それを、初めとして、聞き慣れた噺でも、文華の手にかかると、また笑っちゃいます。主宰者さん都は、まず改名の話から。塩鯛襲名と同時に話が進んだわけではなく、発表2週間前に、都丸から言われたそうです。鯛蔵、鯛団治以外にも、鯛助、鯛丈、鯛六などが示されたと言います。など、発表のときに、ざこばに叱られた話とかしてくれました。「悋気の独楽」は、今日がネタ下ろしとか。「旦さんのお帰り」を「旦さんのお出かけ」と言ったり、ネタ下ろしならではの危ういところが、数ヶ所ありましたが、女中の立て弁のところは、わりかし無事に通り過ぎました。この人、女の人、侍とかが、キャラの掴みがいいわりには、子どもが、ちょっと落ちます。今後の精進のしどころかな。もう一つ、序盤、二人の女の人の感じが、とても良かったのですが、そのキャラが、徐々にぶれ出しました。序盤が良かっただけに惜しまれます。「宿屋町」は、都丸に入門後、初めて習ったネタだそうで、今日、このネタを出したのは、ちょうど6年前の今日が、都丸に入門した日だったからだそうです。ですから、さん都は、今日から7年目に入ったということになりました。ネタは、それだけの年季の入ったものだけあり、最も安定した出来。ただ、その安定の度合いは、同じ年季の過ぎた噺家さんと比べても、質の違いははっきりと上を行っているのが、今のさん都です。「火焔太鼓」の身上、テンポの良さ、これも、序盤はセオリー通りに素晴らしい。丁稚に、太鼓を叩かせ、その音が、殿さんの耳に留まるというオーソドックス・スタイル。そして、ここで、既に、主人と女房の掛け合いの妙を聴かせておかねば、後半が色褪せるところだが、そういった意味でも、太鼓を運び出すまでは、バッチリ。さん都の能力の高さを見せつけてくれましたが、金を詰まれところの驚き方、何連発っていうところが、急にトーンダウン。見本は、いくらでもあるでしょうに、どうしたのでしょうか。特に、金を積む場面は、2回ありますから、後半は、気分が萎え気味。勉強のしどころなんでしょうね。




2009年 5月 31日(日)午後 9時 32分

  伊丹市(1)写真集

 今日は、8時40分をメドに、お出かけ。行き先は繁昌亭。朝席を覗いて、そのあとは、繁昌亭近くのJR「大阪天満宮」駅から東西線・宝塚線を利用して、伊丹に赴き、ウォーキングをすることにしました。
 まず、繁昌亭ですが、「あされん〜若手鍛錬落語会〜」という三弥の主宰する落語会があったのですが、肝心の三弥が現れなかったために、楽屋は、かなり慌てていたみたいで、大事には至らなかったのですが、結果的には、生寿が二席務め、時間調整をすることになりました。番組は、生寿「四人癖」、三幸「宿題」、生寿「豆屋」、三弥「天災」、三歩「神様のご臨終」というものになりましたが、それぞれの持ち味が出た楽しい会となりました。生寿は、時間を考えて、右喬ネタで、かなり稼いでくれました。「四人癖」は、癖を強調するときと、それを緩めるところの差が、得てして気になるのですが、その意味では及第ですが、片手で、目をこするのは手抜きです。気を付けて欲しいですね。「豆屋」は、ごたくなしのエッセンス・ヴァージョン。ホントに、時間調整の高座っていう感じでした。三幸も、マクラを多めに、三弥が入るのを待ちました。三幸で、意外に「宿題」は初めてじゃないかなぁ。三幸テンションをキープしたまま、テンポよく運び、その手際の良さに、こちらの方がびっくり。こういう三幸を聴くと、また聴きに行きたくなっちゃいます。三弥のマクラの奔放さ、結構好きなんです。ネタの方は、ツボにはまるときと、そうじゃないときの差が大きいのですが、今日は、いずれもバッチリでした。やっぱり、「天災」のような無茶もんのネタっていうのが、三弥に合っています。中に、「中川のご隠居」が出てきました。すると、ざこば一門以外の米朝一門から習ったのでしょうが、誰からでしょうね。「神様のご臨終」は、久しぶりの遭遇。21世紀も進むとやりにくくなるのでしょうね。でも、三歩が、これを出すと、とってもお茶目で、かわいいキリストが生まれます。ということで、25人の客、木戸銭千円、三弥の遅刻、B級の香りのする会でしたが、思わず大きな声で笑えるおかしさ満杯の会でした。
 繁昌亭が終わると、おなじみ南森町の松屋で、お昼を済ませ、早速、JR東西線に乗り、伊丹に向かいました。先日、AIホールに、芝居を観に行ったとき、伊丹っていうところ、ウォーキングをするのにいいところではと、目を付けていたのです。そのためだけに行くと、いかにも遠いですので、繁昌亭のあとを狙っていたのでした。コースは、次のようになりました。JR「伊丹」駅(有岡城址・AIホール)〜酒蔵通(小西酒造)〜阪急「伊丹」駅〜伊丹市役所・市立博物館〜昆陽池〜伊丹市立野球場〜端ヶ池〜緑ヶ丘公園〜天満神社〜阪急バス「北村」停留所。最初、「北伊丹」駅までのコースを立て、そでは、短いじゃないかということで、空港までのコース、それも、長いコースと短いコースまで用意しながら、結局、「北伊丹」駅まで行く時間もできませんでした。完全に、距離感を誤ってしまいました。行けなかったところがたくさん残り、残ったところは残ったところで、またの機会にと思っていますが、まずはもって、今では演じることが難しくなっている「唖の釣り」の舞台になった「昆陽池」に行けて良かったかなと思っています。帰りは、阪神「尼崎」まで走るバスに乗り、梅田経由で帰りました。




2009年 5月 31日(日)午前 8時 8分

  大阪市遊歩(2)写真集

 昨日は、11時半をメドにお出かけ。久しぶりに、タイトなスケジュールを組みました。まず、先週同様、天六のユウラク座で韓国映画を見に行き、夜は、鶴橋の雀のおやどでの落語会、その間の3時間半という時間を使って、ウォーキングをするというものです。当初は、ウォーキングは翌日回しで、昨日はおとなしくしておこうと思い、準備も何もしてなかったのですが、朝になって、体がうずうず。で、結局、映画館を起点に、ざっくりとしたコース設定を、頭に描いておいて歩こうじゃないかという考えで動き出しました。
 ユウラク座で見た韓国映画は、「永遠なる帝国」、アン・ソンギは、前例にとらわれない先取の気持ちに長けた王として、守旧派の連中と戦う人物の役で、守旧派を一層するために、王自らが仕掛けた1日の戦いを描いています。物語は、その戦いの生き残りが、その1日を描くという形式を取っていますが、フィクションです。推理サスペンスものと分類をすればいいでしょうか、舞台が、18世紀かな、そういった歴史上に取ってある物語です。ロケ地も、同じところが、繰り返し現れるのではないため、その風景や風物を見るだけでも楽しめますが、ちょっと画質が悪く、目のよろしくない者には辛かったな。それと、この映画の終わり方は、またまた韓国映画的というか、まともに終わらせないぞの顔が、露骨に見えてきます。このわざとらしさは、なんとかならないですかね。調べてみますと、韓国でベストセラーとなった小説の映画化だそうです。
 ユウラク座を出たところから、ウォーキングを始めました。が、映画館に入る前、とってもいいお天気だったのですが、出た途端、ぽつりぽつりきました。北方向は、まだ晴れているのですが、南方向の方は、かなりの雨模様。どっちに動くのかと思っていましたら、5分も経たない内に、大変な雨。慌てて、近くのコンビニに寄り、傘を手に入れたのはいいのですが、尋常な降りではありませんでした。ズボンの裾や膝は、水が浮いてきました。そんなで、淀川べり、大川べりを歩きました。そりゃ、水が浮いてきます。あとは、必死に雨に耐え、こないな雨は、きっと、そんな長く続くものではないことを信じて歩きました。その上、昨日は、急に出掛けに、ウォーキングをすることを決めたものですから、地図の用意はありません。とにかく、毛間の閘門を目指して、あとは、ひたすら天神橋筋を南下しようとしました。途中、大川から離れた辺りで、道が判らなくなりました。が、なんとか、南森町の東の辺りで、場所が判明し、事なきを得ました。毛間橋で出会った阪神高速に沿って行けば、扇町に出ることが分かっていながら、途中で、勝手判断をして、高速から離れてしまったことが、そないなことになった原因でした。結果的に、通ったコースは、ユウラク座(天六)〜長柄橋南詰〜毛間閘門〜毛間橋〜都島橋西詰〜(天満橋筋)〜(曽根崎筋)〜南森町〜繁昌亭・大阪天満宮〜天神橋〜(天神橋筋)〜地下鉄「堺筋本町」となりました。雨は、幸い都島橋辺りでは小降りになり、夜の落語会に着いた頃には、ズボンも乾いてくれていました。
 ウォーキングのあと、地下鉄で、堺筋本町から日本橋に回り、30分弱、ネットカフェで、時間調整をしたあと、鶴橋へ。夜は、雀のおやどでの「第71回雀三郎つるっぱし亭」に行ってまいりました。昨日は、キャパとちょうど同じくらいの客が詰めかける盛況。番組は、吉之丞「東の旅〜野辺、煮売屋〜」、雀三郎「壺算」、染二「井戸の茶碗」、雀三郎「瘤弁慶」というものでした。吉之丞の前座ネタは、ここまで不満というものを持ったことがなかったのですが、昨日は、不満でしたね。二人の会話に、どうして、声の大きさで区別するようになってしまったのでしょうか。大きい声は、張り上げ調、これは聴き辛いものがありました。かなり不満でした。同様に、そないに期待をしていないなか聴きに行き、あっ、やっぱりかというものを感じたときの、失望は大きなものがあります。「井戸の茶碗」って、やっぱり、いい話じゃないですか。大阪の噺家さんで、この噺を出掛ける文我、文三、まん我、いずれも、スタンスは、そのようなところですが、染二は、やっぱり、そうではありませんでした。いろいろと小ギャグを入れようというサービス精神は嬉しいのですが、このネタには、過剰な小ギャグはじゃまです。そないに思っていると、うとうとときちゃって、茶碗のくだりは、すっかり跳んでしまってました。で、昨日の雀三郎。「壺算」の前半のばかばかしさ、これは、天下一品。ところが、後半、どうしたのでしょう。えらくごちゃついてしまい、笑おうとしているのに、そのタイミングが外されるって感じでした。これで、長いネタ「瘤弁慶」は、大丈夫やろかと心配していましたら、大丈夫でした。ちょっと、こちらのネタ繰りに時間を裂きすぎてしまったって印象を持ってしまいました。弁慶が見栄を切るところ、最高じゃないかなぁ。えらく大げさにして、それが決まるんだもの。前半、軽く軽く運び、爆笑編に仕立てておいて、ここにきて、大きくされた日にゃ、聴いていて、これは、もう酔いしれてしまいます。




2009年 5月 29日(金)午後 11時 52分

 今週は、講談の週、その最後を飾るのは、東京からの来演、「神田愛山35周年記念独演会IN大阪」です。場所は、南海さんが、毎月、自分の会を開いている谷六の薬業年金会館です。昨日の「上方講談を聞く会」の顔ぶれというよりか、雀のおやどの講談毎日亭に来られる人たちが詰めかけました。この違いは、どこから来るのでしょうか。番組は、南海「山内一豊とその妻」、南左衛門「越乃海勇蔵」、愛山「清水次郎長外伝〜飯田の焼討ち〜」、愛山「最後の瞬間(結城昌治作)」というものでした。南海さんと南左衛門の二人は、今日は引き立て役。おなじみさんの多いなか、定番、且つ鉄板ネタを出しました。黄紺は、南左衛門のところで、完全にダウン。で、メーンの愛山ですが、マクラを、結構長くふり、中でも、喬太郎を天才と呼び、二人会の話や、喬太郎が、愛山の渡した講談のテープを基に、それを落語化したことを紹介し、その際のセンスの良さを絶賛していたのが印象的でした。また、南左衛門とは、二人会をすることが決まったそうで、そのあたりの宣伝をしていました。とまあ、おもむろに「清水次郎長」に入りましたが、ちょっと話が小さかったな。これは、実は予想されていたことなのです。ダイレクト・メールでいただいた案内に、「前座の頃から手がけていたネタ」とあったからです。次郎長の指示通りに動かない手下の者どもが暴れるだけの物語。「浪花侠客伝」に出てくる男たちと違って、あまりにも単細胞キャラなものですから、愛山の技をもってして、いくら迫真の人物描写を示されても、親しめない話であり、登場人物たちでした。となると、否が応でも、新作物に期待が高まったのですが、これも、愛山がもったいぶって、マクラで、作品についての紹介をしても、実際に聴いてみると、腰砕けもいいところ。「ブラックエンド」と、案内では紹介されていました。「ミステリー・タッチ」とも、マクラで紹介していました。確かに、不思議な進み方をしますから、展開は気にはなるのですが、ネタばれが見え出しますと、ナンセンス話でしかないのを、ここまで引っ張られて聴かされたことに腹立たしくなっていきました。引っ張って引っ張って、肩すかしを喰らわして、いっぱい喰わした演者だけが、最後ににんまりとする作品と看ました。ネタ選びやマクラも、去年に比べて、だいぶと不満が残る会となりました。




2009年 5月 28日(木)午後 11時 3分

 今週は、講談の週。それ以外は、土曜日まで、何も行かないというスケジュール。昨日は、従って、家でゆったりと、日本代表の試合を見ることができました。落語会は、ちょっとご無沙汰となっています。希少性が高いということで、講談会と、何か落語会が、バッティングした場合は、講談会を優先するようにしていますから、今日も、いい落語会を逃してしまっています。これでは、希少性重視の原則が崩れそうです。で、今日ですが、ワッハの4階でありました「第368回上方講談を聞く会」に行ってまいりました。番組は、南青「難波戦記〜後藤又兵衛の入城〜」、南華「人形佐七物語〜唐草権太〜」、南鱗「源平盛衰記〜源頼朝の夜這い〜」、南湖「藪井玄意と天王寺屋」というものでしたが、南青くんの口演が始まる前に、南斗、南舟の二人が前講を務めています。全部を聴いた人は、計6席もの講談を立て続けに聴いたことになりますが、黄紺が会場に入ったときには、既に、南斗の高座は終わっており、南舟が「雷電の初相撲」の半ばまで進んでいました。南舟は、照れが、随分と消え、また一段と大きな語りができるようになってきました。その南舟の高座を見て、南青くんの高座を見ると、また一段と、グレードアップしますから、すごいものです。やはり緩急とか、話自体は、先達から受け継いだものでしょうが、南青くんになると、ネタが、自分の手の内に入ってるっていう感じがするんだなぁ。滑稽な場面では、適当に遊んでくれますしね。南華は、上方の講談師さんの、あまり手がけない「人形佐七」もの。盗ったり盗られたり、そういった中から、江戸の風物に、身を委ねてるような雰囲気、味わいのある話です。「源頼朝」は、頼朝が生け捕りにされ、伊豆に流されるところから、話はスタートします。そこで、奔放に暮らし、地元の女との間に男の子ができたりしています。やがて、北条をバックにしていくなかで、時子を相手にするつもりで、政子の寝所に入っていき、この二人の関係へと入っていきます。途中、ちらっとダウン気味でした。南湖は、本来は、南海さんがトリをとる予定なところを、急遽、交代したということです。赤ひげ先生の活躍話です。貧しさの対照的位置にいるのが天王寺屋という設定。解りやすい、二元論的設定のストーリー展開でした。ひょっとしたら、この会では、初めてのトリかもしれない南湖の高座が終わると、30名以上詰めかけた客の大きな拍手。その中に、びっくり、黄紺の知り合いが混じっていました。急に声を掛けられ、何事が起こったのかと思ったほどでした。




2009年 5月 26日(火)午後 11時 1分

 この間、空いた時間を利用して観ていた韓国ドラマ「天国への扉」を、昨夜、最後の2話を観て完走しました。昨日は、まっすぐ帰宅しましたので、そのような時間を持てたということです。このドラマを観ようというきっかけは、「アイルランド」「恋の罠」のキム・ミンジョンが出ているからです。奔放な言葉遣いが、「アイルランド」を観て、とても似合っていて、一躍、お気に入り女優さんの仲間入りをしたからなのです。それに加えて、相手役の一人が、「魔王」「復活」などのオム・テウンということで、有名ドラマで出番をもらっているこの俳優さんが、キム・ミンジョンと、どのように絡むのかを観たかったのが、二つ目の理由でした。で、実際、観始めてみて、びっくり。もう一人の主役というか、実際には、この人を中心に、ドラマが展開しているのですが、「デイジー」「美術館の隣の動物園」「風の伝説」のイ・ソンジェが出ていたのでした。これは、思わぬ見っけもので、主役級の俳優さんの豪華さに、大満足。しかも、アルツハイマーの母親役に、「ファム・ファタール」で、伝説のスリを演じたキム・ヘスクまで登場というキャスティングです。話は、根本に、外国へ「養子」に出した親の苦悩、また、外国で、一定、生活基盤を確保した子どもが、実の親探しをするという、韓国ドラマが、よく提供する問題があります。「養子」に出されたカナダで、親探しをしているのが、イ・ソンジェ扮するユンジェ。母親がアルツハイマーになり、「養子」に出した息子のことばかりを考えているため、兄探しをしているのが、カン・サノ(オム・テウン)という男。ところが、このカン・サノは、チンピラ上がりの男だけあり、なかなか見つからない兄の代わりに、弁護士だからということで、ユンジェを、兄にでっち上げてしまう。そこで、実際は親子ではないはずの3人の不思議な、疑似家族生活が始まります。ところが、このアルツハイマーとなった母親が、可愛い。なもので、ユンジェは、とっても親しみを感じていくというのが、このドラマを一貫して流れる太い線です。一方、ユンジェが、まだカナダにいるとき、撮影に来ていた有名な歌手ヒラン(キム・ミンジョン)と出会います。そして、親に会えるということで、韓国に来たユンジェと再会し、恋に落ちます。そのヒランのマネージャー役で、且つ、ヒランに恋心を持っているのが、カン・サノ。カン・サノは、所属する芸能プロダクションのダーティーな部分を担当するばかりでなく、ヒランのためと、プロダクションに反抗したりと、何度も危ない橋を渡っていきます。ヒランは、ヒランで、博打好きの父親のために、その芸能プロダクションに身売りされたような状態なものですから、カン・サノは、それを必死に補佐しようとすればするほど、ヒランに接近していき、ユンジェとの関係があやしくなっていきます。そして、やがて兄とでっち上げたことがばれ、ユンジェとの関係が壊れていきますが、壊れ切らずに、壊れないことを自覚すればするほど、疑似家族関係にぬくもりを感じていくという、ちょっと不思議な雰囲気が漂う筋立てになっています。このドラマ、2006年度の最低視聴率を記録したドラマだそうですが、私は、結構、一所懸命に観ました。何がいいのか、登場人物のキャラが、とっても安定しているからです。それに、作者の自慢の言葉と思える台詞がくさくないのです。キム・ミンジョンも、期待通りのキャラを好演していますし、ユンジェもいい。ただ、この人の痩せ方は、何なんだとぎょっとはしましたが。それに加えて、他のドラマでの出演作を近々にも観てみたいと思わせられたのが、オム・テウンです。いろんな役柄ができるだろうなの予感を持ちました。
 夜は、谷六の薬業年金会館で、毎月行われている「第142回旭堂南海の何回続く会?」に行ってまいりました。今週は、講談中心の週となっていますが、その第一弾です。この会は、数ヶ月前から「戦国武将列伝」が始まっていますが、今日は、「其の七」として、「真田三代記:第一次上田籠城合戦」が語られる予定でしたというか、一応、そのように発表されていました。が、実際には、そこまではいきませんでした。まず、武田信玄が亡くなり、あとを、若い勝頼が継ぎます。ときあたかも信長が家康と組み、武田を攻めようかというとき。それに対し、血気盛んな勝頼は、手勢で、かなり劣るにも拘わらず、これに立ち向かっていきます。いわゆる長篠合戦です。それに対し、信玄の時代、武田側に立っていた真田は、信玄が亡くなったからと、手の平を返したように、武田を裏切ることを良しとせず、末弟の幸村を、病気の父親の看病名目で、手元に残し、幸村の兄二人を、負けが想定される武田側に参戦させます。今日の語りの中心は、この長篠合戦。そして、案の定、武田側の有力武将は、相次いで討ち死にをしてしまいます。勝頼は、自害しようと早まるのを、武田家再興を願う家臣に説かれ、辛うじて甲府に逃れます。そこで、武田が生き延びる方策として、上杉、北条という近隣の武将と提携することにし、それに成功しますが、これも、上杉謙信の死により、勢力バランスが、微妙に動き出します。というところで、次回へ続くと相成りましたが、今日は、開演前に、かなり疲労を感じており、危ないぞと思っていましたら、見事に的中。細かな部分は、全然ダメでしたが、大まかな流れは、辛うじて把握できたようです。




2009年 5月 24日(日)午後 9時 59分

  大阪市遊歩(1)写真集

 今日は、11時20分をメドに、お出かけ。京阪中之島線の終点中之島駅近くのABCホールに行ってまいりました。「売込ビーム隊」という大阪芸大出身者で作られている劇団の公演「星が降り、夜が来て」に行ったのです。中之島線の開通に合わせたかのように、ABCホールがオープンしましたが、その器が、小劇場界で、一定集客力を持っている劇団には、ちょうど手頃なものと思われ、このあとも、気になる公演が控えています。この劇団の公演は、以前に一度だけ観たことがありますが、そのときの印象としては、達者な役者さんが揃っているわりには、台本が比例してないなぁというものでしたが、今回も、全く同じ感想を持ってしまいました。なかなかうまくいかない世の中、それこそ、天変地異でも起こらなければ変わらない自分の行く末、今の状況、それを変えてくれるものを待つ人たち、そんなのを、隕石が落ちてくることで思い込もうと思う人はまだしも、変われるとすら感じてない人たちに満ちている。いや、変われるためのアイテムを求めようとしないのか、そういったアイテムを探そうとすること自体が陳腐と思う人たちに満ちているのか。でも、アイテムを求めるのも変だし、ストレスだけ抱えて閉塞感だけ持っているのも変。この芝居では、個人の意志というものが、発見の対象物となっているかのようです。個々人が、何をするかということは、最初からまるでオミットしておいて、それを結論めいたものとして導くというのは、あまりに陳腐で、くさくてどうしようもないと思いつつ、自分を、自分の力を信じるということが、それほどまでにオミットされているということなのでしょうか? 観ていた黄紺の感性のずれなのか、芝居が、苔むしるほど陳腐なのか、どちらかでしょう。その他、舞台の広さからして、大道具を作り過ぎっていうのも、気に入らなかったなぁ。台詞の中に、相づちの言葉が多すぎるというのも、気になる劇団です。やっぱ、座付作家さんや演出家のセンスなんでしょうね、問題なのは。
 芝居が終わると、ABCホールを起点に、ウォーキングを始めました。大阪市内西部という、今まで、ほぼ行ったことのないところを回ることにしました。歩き始めて、40分弱というところで、雨に降られてしまい、10分弱雨宿り。幸い、高速道路脇を歩いていましたので、いい雨宿り場所ではありましたが、傘を買おうにも、コンビニがなく、雨宿りしているしかありませんでした。その雨宿り時間を省いて、本日のウォーキングの時間は、2時間8分でした。で、そのコースは、ABCホール〜本遇寺〜堂島大橋〜船津橋橋〜春日神社〜圓満寺〜恵比須神社〜中央卸売市場〜安治川トンネル〜地下鉄「九条」駅〜シネ・ヌーヴォ〜松島〜茨住吉神社〜大渉橋〜日生病院〜地下鉄中央線「阿波座」駅というものでした。今回の目的は、まず、中之島の西端、中央卸売市場、安治川トンネル、松島とまあ、欲張ったものでした。中でも、今回、安治川トンネルというものの存在を知ったことが大きく、これにより、西九条と九条が結ぶことができ、且つ、花街として栄えた松島が、九条界隈に位置していることを知ったのが、コース選定に、大きく貢献しました。安治川トンネルというところ、今ではエレベーターまでついていますが、かつては渡し舟での往来が行われていたところ。今は、交差点の表示に「源兵衛」と残っていました。松島は、びっくりです。先日も、韓国のスウォンで経験してきましたが、現役続行中で、昼間から営業中だったものですから、お声を頂いてしまいました。今日、初めて、九条という街の雰囲気に納得いった次第です。




2009年 5月 24日(日)午前 5時 56分

 昨日は、朝9時半をメドに、出発。今や、大阪に残る唯一の二流館ユウラク座に行ってまいりました。一昨日からしばらく、こちらで、韓国映画の旧作が上映されているのです。昨日は、2本上映されたのですが、2本とも、まだ見ていませんでしたので、その2本とも、見ました。1本目は、有名な「スキャンダル」。ペ・ヨンジュン主演で、だけど、ペ・ヨンジュンのイメージに合わないとかで、日本では評判の高くない映画ですが、この映画で、相手役を務めているのが、カンヌ女優チョン・ドヨンなのです。もう一人、重要な役どころを、「桑の葉」などのイ・ミスクが務めています。時代は、朝鮮王朝、儒教支配の強い社会ながら、男女の関係も、裏に回ると、奔放な側面もあったとの映画。ペ・ヨンジュン扮する好色な領主様が、若かりし頃思いをかけながら、兄の妻になった女とかけをします。チョン・ドヨン扮する貞淑な女を口説き落としたら、願い事を叶えようというものです。また、その女は、夫が側室を置くことに嫉妬し、側室に来た娘を誘惑することを求めます。だいたい、こういった好色男が出てくると、最後は、真実の愛に目覚めるというものというのが、お約束ですが、正に、そのお約束通りな進み方です。ところが、側室になった娘を恋する男に、ペ・ヨンジュン扮する好色男の悪事が知れるに及び、ハッピーエンドには終わらない仕掛けになっていました。このあとに見た「恋の罠」に比べると、朝鮮王朝時代の雰囲気が、よく出ていたのじゃないかな。特に、女性が、屋外を一人で歩く際には、チャドルよろしく、カパル状態にしていました。へぇ〜でした。そして、ペ・ヨンジュンものながら、評判が高くないわけもわかった気がしました。からっとした好色男というよりか、じめっとくる淫靡さが、ちょっと感じられるからでしょうね。
 もう一つの「恋の罠」も、「八月のクリスマス」「シュリ」「ユゴ 大統領有故」などのハン・ソッキョに、「アイルランド」「天国への扉」のキム・ミンジョンが絡み、更に、「花嫁はギャングスター ソウルウエディング」などのイ・ボムスが出ているという、とってもそそられるキャスト。実は、映画が始まって、画面に、主要キャスト名が出るまで、キム・ミンジョンが出てるとは知らず、名前を見つけて、びっくり。また、その役が、王の妻という、キャラ的に合わないものですから、二度びっくりの上に、ハン・ソッキョときわどいラブシーンまで付いてきました。「スキャンダル」では、チョン・ドヨンが、惜しげもなく脱いじゃいましたから、キム・ミンジョンもと期待したのですが、こちらは、きわどくかわされました。そりゃ、同じ見れるなら、キム・ミンジョンの方が良かったのにと思ってみても、ダメなものは、ダメでした。映画も、えらくエロチックと言ったらいいでしょうか、この手の映画に、ハン・ソッキョやキム・ミンジョンが出るんやというのが、率直なところ。ハン・ソッキョ扮する両班貴族の役人は、御簾内に入り込んだ蜂を追い出したことをきっかけに、王妃と懇意になります。一方で、自分の書いたエロチックな内容の小説が、市中でヒットします。挿し絵を入れ、更に、本屋の主人らのアイデアも入れて、内容はグレードアップ、人気もアップしていくのです。ですが、ハン・ソッキョ扮する男の描く小説内の描写は、王妃との逢瀬の様子を書いていたのでした。絵師役の役人に、自分たちの逢瀬を見せてまで、露わな挿し絵を描かせるまでになります。見ている者には、単なる情欲のままで動く奔放な貴族という風に見える行為ですが、王妃側から見ると、命がけで会いに来ていますから、たまったものではないなぁ、じゃ、どのように終わらせるのかと思っていると、逢瀬のことが、市井に、小説「黒谷秘事」で出ている、しかも挿し絵付きでということが、王妃の耳に入り、急展開、終盤に入っていきます。見ながら思ったのは、キム・ミンジョンも、こないな衣装を来て、丁寧な言葉使いをしていると、ちょっとしたお嬢様に見えるのですね。ハン・ソッキョは貫禄ですが、なんか、こないなエロ親父っていうの、ぴんとこないなぁ。キム・ミンジョンのきわどいシーンなんてのも、ぴんとこないのと似てます。いい俳優が出ていながら、なんかもったいなの感じが強いですね、2本とも。
 夜は、息子と呑みました。この頃、よく呑みます。仕事の話なんかをしながら、いつもながら、酒が弱くなった父親の量に合わせて呑んでくれます。昨夜は、タイ料理屋さんで呑んでいました。




2009年 5月 23日(土)午前 6時 54分

  交野市&枚方市(1)写真集

 昨日も、仕事で、特に忙しいというわけではありませんでしたので、時間休をとり、ウォーキングに出かけました。この際、体力作りに頑張ろうの魂胆です。それに、昨日は、夜遊びの予定がありませんでしたから、京都方向に戻り易いようなコース設定を心がけました。ということで、欲張った計画を立てるのが常なのですが、昨日も、途中、欲張ったかと後悔していたのですが、終わってみると、一応、当初の枠内に収まったという感じです。京阪「交野市」駅〜交野市役所(私部)〜想善寺・無量光寺・光通寺〜住吉神社〜片野桜蔵元〜機物神社〜光明院(倉治)〜JR片町線「津田」〜影身池〜地蔵池〜尊光寺〜善応寺〜〜春日神社〜京阪バス「津田西町」停留所というのが、最終的なコースとなりましたが、「私部」「倉治」というところは、古い地区だとは知っていましたが、これほどまで、多くの伝統的家屋が残り、道一つとっても、昔の面影を残しているところが、まだ、大阪にもあったのですね。それに加えて、津田地区も、お見事です。ただ単に、当初は、片町線に沿って西側の幹線道路を藤阪に向かおうと思っていたのですが、「津田」駅のところで、高架下のトンネルを抜け東側を出て、しばらく行ってから、びっくり。地蔵池の周囲を歩いているときに、津田の古い地区を見つけてしまったのです。尊光寺境内の「由来書」で知ったのですが、背後の国見山に津田城という山城があり、戦国期に津田氏が統轄していたそうです。明智方についたりして衰退していくようですが、「津田」という呼称も、その一族に由来しているのですね。へぇ〜〜〜、です。




2009年 5月 21日(木)午後 10時 50分

 今日も、のんびりとした1日。夜は、鶴橋の雀のおやどというコース。講談毎日亭のある1週間の間に、鶴橋ということで、2回は韓国料理を食べる慣わしとしています。今日は、その2回目。「アリラン食堂」の並びにある「珍味」というお店に、久しぶりに行き ました。今日は、このお店では食べたことのないスンドゥプを食べてみました。小皿は5皿と、まず満足。スンドゥプは、味が薄めでした。辛い、辛くないということではなく、味にこくがないというものでした。
 講談の方は、今日が千秋楽。南湖が、大阪文化賞に参加したため、今日は、審査員の方々が、一番後ろの席に座ったはりました。そういったことがあったためか、南青、南海のお二人は、マクラなしで、すぐに本題に入り、南湖に時間を残したのか、全体の時間を圧縮したのだと思います。「真田大助」は、その最期まで、一挙に大ジャンプ。今正に、腹を切ろうとする大助を、荒川熊蔵が助け、生き延びていた秀頼公や幸村に合流し、薩摩へと、捲土重来を期し落ちていきます。大助絡みの物語は、その程度で、多くは、熊蔵が、加藤清正の家来になったいきさつが語られました。「坂本龍馬」も、繰り返しの多い日でした。薩長連合実現のために、龍馬が果たした仕事が繰り返され、新しい部分としては、昨日、さらりと触れられた寺田屋の騒動が詳しく語られたところからでした。当時、伏見に薩摩屋敷があったのですね。そちらからの援軍で助かったのだそうです。もちろん、異変に気づいたおりょうあってのことでしょうが。次に、土佐藩が時流に乗ろうとして、方針転換をして、脱藩をした勤皇派の志士を迎えようと、龍馬に働きかけ、龍馬も、カンパニーの株主として、土佐藩を位置付けるとして、これを受け入れ、海援隊創設に動いていきます。また、土佐藩は、龍馬の進言を受け、大政奉還を唱えるようになり、そして、それが実現したあとに、龍馬と中岡新太郎が暗殺をされるのです。最後に、南海さんは、司馬遼太郎の文を引き、志を持つ者の心根を描くことに重きを置くということで、暗殺の場面はさらりと描いておりました。「中山安兵衛」は、やはり高田馬場での18人斬りがメーンとなりました。となると、その部分は、さほど長いものではありませんから、再度、叔父が果たし合いをするに至るところから始まりました。要するに、安兵衛の18人斬りに至る物語の一番最初から語り直されたということです。ま、仇討ちの全容を知るためには、これは、致し方ないことなのですが、これは、南湖で、散々聴いてきていますので、誠にもって、新鮮さに欠けてしまいました。最後に、赤穂の義士として討ち入りをすることが触れられ、めでたく大団円となりました。なお、南湖は、マクラで、ラオス話をしました。どこかでやってきた話なのでしょうが、自分的には初めてでしたので、これは有り難かったな。次回の講談毎日亭は、8月です。トルコ帰りの黄紺は、3回だけ聴けそうです。また、この8月の公演が、続き読みの10回記念の会となります。そこで、それを記念して、ウィークリー・マンションを3人で借りて、東京公演をするそうです。もちろん、1週間の続き読みということで。頑張ります、講談三勇士。




2009年 5月 21日(木)午前 5時 15分

  木津川市(1)写真集

 昨日も、仕事が暇なもので、おまけに代替休暇を取らねばならないということで、午後からウォーキングに行ってまいりました。ところが、朝、カメラをかばんに入れて行くのを忘れ、当初予定していた、八尾の古墳群巡りは取り止め。とにかく、一度家に帰り、且つ、夜には鶴橋に行かなければなりませんから、考えた挙句、奈良近辺でウォーキングをしようと考えました。そして選び、実際に歩いたコースは、次のようなものです。近鉄「山田川」駅〜相楽神社〜JR「西木津」駅〜正覚寺〜和泉式の墓〜木津川市役所〜惣墓五輪塔〜田中神社〜近鉄「高の原」駅というものです。これ、おかしなことに、ほとんど木津川市内を歩いているのですが、「山田川」駅は、精華町にあり、最後の「高の原」駅は奈良市内となります。実は、土地勘がないなか、JR「木津」駅まで行って、更に、それを越えて、平重衡の墓なども行ってみたかったのですが、「高の原」に戻ろうとすると、2時間の行程を軽くオーヴァーしてしまうことが判り、中途で断念してしまいました。まだまだ、この辺りは、古代史をはじめとした史跡の宝庫ですから、これからも何度もお邪魔をすればいいやと思えますから、昨日は、そんなに悔しい思いをしたわけではありません。鶴橋に出ることを考えると、近鉄京都線に戻るのがベストですから、致し方ありません。所要時間、2時間15分の行程ですが、ウォーキングを続けていると、徐々に、この時間が短く感じだしています。そして、あとの疲労感も緩和されだしています。なかなかいいことです。
 高の原から西大寺経由で、鶴橋でなく日本橋のネットカフェで時間調整。いつも、よく行く鶴橋のネットカフェが、最近、混んでしまうので、ウォーキングのあとは、確実に席のあるところということで、日本橋まで行きました。で、昨夜の講談毎日亭は、6日目ということで、千秋楽の前日ということになり、最後に、話が飛ばされない限り、大団円が、どの辺になるかが見えてくる日でもあります。「真田大助」は、家康のもとに送られました。目的は、成功するはずもない、たとえ成功しても、決して生きては帰れない任務です。それは、一人息子を死なせてまでも、大坂方の結束を固める幸村の計略だったのです。案の定、失敗をしますが、幸村の計略に乗りたくない家康は、生きたまま、大助を大坂に帰します。そのあとの、抜き読みで知られる「大助の初陣」は飛ばすと、南青くんは言ってましたが、どこまで飛ばすのでしょうか、「難波戦記」の構造がわかってない黄紺には、大団円が、この話の場合、どのようになるのかがわからないのです。南海さんの「坂本龍馬」を聴いていますと、幕末史に疎い黄紺は、中学校か高校で歴史の授業を受けている生徒の気分です。海軍学校が閉鎖され、勝の下を離れた龍馬は、勝に紹介された西郷隆盛のもとを訪れ、カンパニーを作るのに協力を要請します。と同時に、政治にも深く関わり始めます。薩摩と長州の連合を画策するのです。龍馬は、当時、太宰府に流されていた岩倉や三条から、桂小五郎と会える段取りをつけてもらい、実際に下関で、西郷との会談を取り付けます。中岡新太郎から、西郷が下関に行くという連絡が入ったので、両者の会談を設定するのですが、西郷は大久保との調整を優先し、下関に現れなかったため、龍馬は西郷と談判をし、再度、会談をセットするとともに、侘びの印として、武器援助を、長州にすることで、有名な薩長連合が生まれたのでした。それが成立するのに、龍馬が深く関わっていたのですね。最後に、軽くおりょうとの出逢い、結婚話が触れられ、いよいよ明日は、龍馬暗殺となるはずです。「中山安兵衛」は、昨日が、叔父が殺される話でした。まだだったのです。昨日の南湖は、菅野次郎左衛門が果たし状を受け、高田馬場で殺されるまで、下郎の者に文を託すところを除いて、ずっと菅野を追いかけました。以前、「南湖だんご」でかけたときは、その間に、安兵衛が掴まらない部分を先に入れ、逆に緊迫感を高めたように記憶しています。今回は、構成を変えました。斬り刻まれた菅野の話をしてから安兵衛の低駄落話へともっていきましたが、意図は一応解ります。18人斬りをメーンに据えたいので、それに拘わる部分をまとめたのでしょう。そのために、昨日のハラハラドキドキ感が、ちょっと落ちてしまいました。痛し痒しです。今夜の千秋楽は、南湖の口演が、大阪文化賞参加となります。えらい先生方が来られるそうです。




2009年 5月 19日(火)午後 11時 1分

 今日は、昨日のウォーキングで疲れが出ていた体を休める日。時間的には、休暇を取ればできたのでしょうが、今日はひっそりとした1日を送り、夜は雀のおやどに行きました。講談毎日亭の5日目です。まず、「真田大助」は、昨日、途中で切り上げてしまった「真田の入城」の途中から、住吉の浜まで迎えに行った二人の武将は、結局、幸村の二人の家来と真田大助を迎えただけに終わります。幸村本人は、その間に単独で入城を果たしてしまうのでした。家康は、幸村が、豊臣方の総大将になったことを知ったあと、幸村の実兄を使って、幸村の懐柔にかかります。それに対して、幸村は家康を欺く目的で、大助を人質として、家康のもとに行かせることを考えるのでした。「坂本龍馬」は、勝海舟の門人になった龍馬は、同士の面々を増やしていきます。龍馬と幼なじみで、下横目を務める岡本健三郎の話で、それが語られ、今度は、海軍学校を神戸に造るための資金獲得のために、越前藩主松平春岳のもとを訪れるという、黄紺でも知る話が続き、しかし、そこで、その海軍学校出の者が、蛤御門の変で長州藩を支援したために、勝、並びに龍馬は失職してしまいます。そこで、龍馬は、勝から紹介状を書いてもらい、、、というところで終わってしまいました。そして、南湖の「中山安兵衛」なのですが、今日も、南湖の口演半ばで、ダウンでした。南青くんの口演が始まって間なしに、今日は危ないぞの雰囲気だったのですが、ここまでもったのでしたが、最後までは無理だったということです。「中山安兵衛」は、呑んだくれがばれるところから。結局、叔父の菅野次郎左衛門から離れます。ここで、話の中心は、菅野次郎左衛門に。松平左京太夫の指南役を、求められて引き受けるのですが、これに不快感を持ったのが、先に指南役となっていた村上兄弟という超ヒールの侍。半ばで、ダウンしてしまったもので、この話が、どこまで行ったのかが判りません。果たし合いのところまで行っちゃったのでしょうか、だったら、それは辛い。




2009年 5月 18日(月)午後 11時 43分

  守口市&大阪市東淀川区(1)写真集

 今日は、午後から振替休日みたいなもので、自由に使える時間を手に入れました。となると、私の頭をかすめたのは、ウォーキングをしようと、映画とかなんとかを探す前に、そんなのが頭をかすめるのです。そこで、先日の土曜日、香里園駅で途中下車してしまったために、急遽取りやめたコースを歩こうじゃないかと思い立ったのです。今日は、とってもいい天気。ウォーキングをするのには、絶好のいい日和なのでした。で、その選んだコースと言いますのは、京阪守口市駅〜淀川工科高校〜淀川河川敷〜豊里大橋〜大宮神社〜逆巻地蔵〜大隈神社〜寂光寺(江口の君堂)〜今里筋線「瑞光4丁目」というもので、歩いてた感じでは、存外近いなと思ったところもあり、これならもっと行けるかとも思うと、それが存外行けずで、土地勘のないところは、そんなものでしょう。毎回、目標は2時間ということで歩いていますが、「瑞光4丁目」の駅が判らなかったりで、最後に戸惑い、今回の所要時間は、2時間15分でした。このコースを、最初考えたとき、守口から淀川を越えたい、次に、阪急「上新庄」駅まで、存外行きやすいのではと思い、じゃ、併せていいところをと探している内に思い出したのが、謡蹟「江口の君堂」。幽玄能の極地と言っていいかと思います能「江口」、その江口の里が、東淀川区内にあることは把握済みだったのですが、なんせ土地勘のないところですし、ましてや、川越で行こうとすると、ますます距離感などがない、ところが、コースを考えている内に、「江口」の地名が目に入り、地図上の距離感を考えると、それまで考えていたコースと、そんなに変わるものではないということが判ってきましたから、容易く決断できたのです。更に、ラッキーなことに、今里筋線という地下鉄ができたおかげで、帰りの電車、しかも、今日は、夜には鶴橋へ行って、講談毎日亭に行くことが決まってますから、今里筋線に乗れると、あとがとっても動きやすいのでした。実際歩いてみて、印象に残ったのは、これだけいい天気だと、淀川の河川敷が、実に爽やかで、気持ちがいいのです。最高の日和で、最高のいい風、穏やかな風景に大満足です。「江口の君」は、東淀川区が、頑張ってアピールしようとしています。大宮神社方向から行きますと、他の史跡にも行ける遊歩道ができています。ちょっと中途半端なところは、玉にキズですが、でも、住宅街を抜けるよりかは、爽やかでした。寂光寺は、淀川の堤防を、たらたらと降りたところにありました。黄紺は、大宮神社に寄りたかったので、ちょっと回り道をしましたが、堤防を歩きながら、こちらに向かうと、気分いいでしょうね。今回は、時間の関係で、神崎川までは足をのばせなかったことが惜しまれます。恐らく、この神崎川を遡ると遊里があったのでしょうね。その入り口が、「江口」ということでしょう。能「江口」の後場で、遊女3人が川面に浮かぶ光景は、やっぱいいっすねぇ。そんなことを思い浮かべながら、爽やかな淀川の川辺を眺めていました。
 「瑞光4丁目」からは、「今里」経由で鶴橋到着。1時間50分近くの時間調整を、昨日と同じネットカフェでやりました。そして、夜ご飯は、韓国料理、今夜は、ユッケジャンにしました。雀のおやどでの講談毎日亭は、4日目となりました。週末が終わり、平日の夜に入ると集客力は落ちます。これは恒例のことで、客は、一人を除いて、全日有効の通し券を買っている常連さんばかりとなります。今日は、南海さんのDVDが売り出されたものですから、開演を待っている間は、話題は、それで盛り上がっておりました。さて、ネタの方ですが、今日の南青くん、南海さんの口演は、抜き読みとしても取り上げられるもの。南青くんのは、「真田の入城」として出されるものですが、今日は、この話に入る前の部分から、入城の様子を描写する、上方講談では少ないと言われている立て弁のところが演じられ、それを待ち受ける武将の話は、さわりだけ触れられ、残りは、明日回しになりました。「坂本龍馬」は、脱藩した龍馬は、江戸に赴き、千葉重三郎の下に、身を寄せますが、勤皇派になっていた重三郎は、勝海舟を討つことを誘います。ところが、いざ勝を討ちに行くと、その考え方に触れた龍馬は、勝の弟子になることを志願してしまうのでした。明日は、その勝の命を受け、神戸に海援隊を作る話になるそうです。「中山安兵衛」は、叔父の菅野次郎左衛門を訪ねて、江戸入りした安兵衛ですが、酒癖が悪く、またけんか早いということで、ついに叔父のもとを追い出される部分でした。これが、叔父の高田馬場の決闘のときに、安兵衛がいないわけとなるわけで、山となる高田馬場の決闘の仕込みになるところです。あと3回ですから、どのように割り振るのでしょうか? 村上兄弟との遺恨ができる話と、そして、叔父菅野が惨殺される話、安兵衛が駆けつけ、18人斬りをして、堀部の娘と出会う話、これで3回が終わっちゃう。仇討ちは、どうなるのか、ちょっと心配になってきました。今日は、昼間のウォーキングの疲れが、南湖の口演の後半に出てしまいました。かなり頑張ったのですが、ダメなときって、ホントに制御不能となります。




2009年 5月 17日(日)午後 10時 14分

 今日は、朝から腰が上がりません。昨日のウォーキングが、むちゃくちゃ堪えています。熟睡のうえ、腰が上がらない、疲れきって、へたり込んでいます。ウォーキングをして、これだけ疲れたっていうのは、初めてです。外国に行って、毎日、こんなものじゃない歩き方を、何日も続けてやっても、ここまで疲れたってことはないのですが、今日はダメですね。ですから、今日は、午前中は家で大人しく、韓国ドラマ「天国への扉」を見始めていました。で、午後からは、雀のおやどでの毎日講談亭に行きました。
 本日の講談毎日亭のトップ「真田大助」は、大坂城より六部に身を変えて迎えがやってきました。明石照済という男が、その使者となってやてきました。いよいよ、大坂に向けて発とうという日に浅野長顕が攻めてくることを予想した真田幸村は、庄屋のところに囲碁を打ちに行くことにより盾としようとします。賢い男です。明日、有名な「真田の入城」を語ると言ってました。「坂本龍馬」は、今日が脱藩の日。井伊直弼の開国、安政の大獄、桜田門外の変と、順に説いていってくれましたから、脱藩へ至る道筋、大状況がよく解りました。土佐藩では、桜田門外の変のあと、他の藩と違って、城主山ノ内氏は開国に動くそうで、そのため、竹市半平太が土佐勤皇党を立ち上げ、龍馬も加わろうとするのですが、なじめなかったところへ、日下玄随の考えに接し、土佐一国で動いている場合かと問題と悟り脱藩します。その過程での姉との別れは、ぐっとくるものがあります。聴かせどころです。南海さんの名調子で、ぐっとくる度合いが高くなりました。そして、江戸に出た龍馬は、勝海舟と出会うことになりますが、それは、明日ということです。「中山安兵衛」は、なんかわかりにくいというか、自分がボーっとしていたからでしょうか、江戸に上るわけが解らなく、そこであれっととまると、安兵衛は、高崎で樋口十郎右衛門の道場に入ります。そのあとが、もやもやでダウンしてしまったみたいです。
 そして、今夜は、鶴橋のネットカフェで時間調整したあと、枚方に回りました。元の同僚と食事をするためです。駅前のちゃんこ屋で、約3時間、喋りに喋って、半寝の状態で帰宅です。




2009年 5月 17日(日)午前 9時 49分

  寝屋川市(1)写真集

 昨日は、午後の講談毎日亭に行く前に、その手前のどこかで電車を降りて、ウォーキングを2時間してから、会場の雀のおやどに向かおうと決め、とにかく京阪電車で、守口市駅、ないしは土居駅で降り、淀川を越えようという計画を持っていたところ、香里園で途中下車、トイレに行きたくなったのです。そこで、ちょっとした時間のロスももったいないと思い、急遽、予定の変更。片町線(学研都市線)の東寝屋川、星田、一番歩けた場合には、四条畷を目指そうと歩き始めました。で、そのコースは、京阪香里園駅〜同志社香里高校〜成田山不動尊〜三井団地〜打上川治水緑地〜豊野浄水場〜寝屋川公園〜JR東寝屋川駅となりました。これで、歩き続けて、ちょうど2時間です。自分的予想では、このコースは、これだけの時間がかかるとは思っていませんでした。ただ、急な予定変更をしたために、コースだての準備をせず、道路表示と、ちょっとした土地勘だけが頼りで歩いたため、ロスがあったのです。成田山不動尊へ行くために、道路表示を頼って歩くと、車で行く場合の表示。まあ、歩くことには変わりはないのですが、なんかヘタを打った感覚になるから不思議です。それと、寝屋川公園が、あまりに、らしい公園へと成長していましたので、しばし公園内を散策してしまいました。今度は、ここを起点に、交野方向に歩いてみたいなの気持ちになりました。
 東寝屋川から京橋経由で鶴橋に着きますと、もう、午後1時半を回っていました。お昼を食べていませんでしたので、慌てて、駅構内のロッテリアでかき込みました。昨日から通し券を買っての講談毎日亭です。今回は、南青「真田大助」、南海「坂本龍馬」、南湖「中山安兵衛」という番組で行われ、トリが南湖ということで行われています。先輩の南海さんが、初めて後輩の南湖に、トリを譲った記念の会となりました。一昨日から始まった続き読みの会ですが、今回は、それぞれ扱った人物は、世間でも、講談の世界でも著名な人ばかり。「真田大助」に至っては、南海さんが、真田一族について続き読みをしている最中ときています。昨日は、真田十勇士の一人、霧隠才蔵が、そうとなる物語が中心。これは、南青くんが、抜き読みでも、以前からネタにしています。南青くんのマクラで、客席の大受けしたのは、実弟が、今春、大阪芸大に入学し、落研に入ったっていう話。それって、全く、南湖の後輩だということで、大受けとなったのです。学科も、どうやら南湖と同じみたいなのです。南海さんは、師匠南陵のお供をして四国を回ったときの話と中岡新太郎の故郷で講談をした話で盛り上げ過ぎて、坂本龍馬の脱藩を語らねばならなかったのができず、替わりに師匠の脱糞の話で盛り上げてくれました。南湖の「中山安兵衛」は、何回か聴く機会は持っているのですが、昨日の出生に関わる話や祖父との出逢い話とか、語られてみると、なるほど、そういった話はあったなと思い出します。逆に、そうでなくても定番として、頭に入っているのが、仇討ち、及び、その仇討ちに至るストーリーですね。悲哀と痛快、その両者がありますものね。終わってみて、第一の感想。2時間のウォーキングをしたあと、しかも、会場5分前到着というのは、無謀ということ。体が、こちらのコントロール外で動いてしまいます。結局、会が終わると、尼崎での落語会行きは中止し、文楽劇場で、6月の会の前売り券を買いに行っただけで、家路に着きました。そして、爆睡の夜を迎えたのでした。
 この間、韓国ドラマは、「4月のキス」というKBSが流したものを観ていました。かなり突っ込みを入れつつでしたが、韓国ドラマらしい、そのらしさが籠もっていましたので、そういった意味ではまってしまいました。「夏物語」「ウェディング・キャンペーン」「ラブレター」「海神 -HESHIN-」「9回裏ツーアウト」などのスエ、「レストレス〜中天〜」「復活」「恋するハイエナ」のソ・イヒョン、「連理の枝」「オオカミの誘惑」のチョ・ハンソン、「ラブストーリー・イン・ハーバード」「9回裏ツーアウト」のイ・ジョンジンという有名な若手俳優さんが繰り広げる四角関係を描いています。観るまでは、一番惹かれていたのが、スエ。終わってみると、スエの役が、感情的で、その起伏が大きく、そして、周りがよく見えてないというキャラだったもので、なんか、スエに、それが乗り移ってしまい、逆に、財閥のお嬢様を演じながらも、最も安定したキャラを演じたこと、それに相応しい顔立ち、ちょっと目を下に向けて、顎をつんと出して悲しみを堪える表情などが気に入り、ソ・イヒョンを、一押しの女優さんと、黄紺のブックマーク入りです。男優さんでは、二人とも美形の男優さんで、でも、チョ・ハンソンって、こういった恋愛物って好きになれないですね。「連理の枝」では、チェ・ジウとの格違いってところなのかなって思っていたのですが、スエが怒鳴り散らすからでしょうか、それに耐える、彼女のことを考えて耐えるっていう役が、しっくりこなくって、でも、サラリーマンとしてぶいぶい仕事をしている姿は、ぴったりって感じがしたものですから、こういった繊細な恋愛物って、ダメかなっておもってしまったのです。イ・ジョンジンは、頭の中を空っぽにしているときの脳天気な表情が愛くるしくっていいですが、笑顔じゃなくいときって、この人の表情見ると、気が滅入るほど重い感じがして、もうちょっと中途で止めてくれんかいと、これまた突っ込んでいました。ストーリー的には、財閥のお嬢様以外は、中学校の同級生。当時の人間関係を引きづりながら、大人となり再会し、同じ会社で働き出します。その会社の会長のお嬢様が、ソ・イヒョンというわけです。その中に、不治の病が2度絡み、また、交通事故が2度絡み、この二つ、まさか2度絡むなんて、やってくれます韓国ドラマの王道。それに、記憶喪失も入ってます。交通事故の方は、そうじゃないですが、不治の病の1つ目が、ネタふりだったとは、、、これは、唖然でした。「4月のキス」について、ブログで感想を公開されている方の文章を読んじゃえば、楽しみがなくなるしと、ほんのちらりとだけ読んだとき、「このドラマ、20話で終わっておけばよかったのに、、、」とありましたから、それ以後、何が起こるのか、果たして、余分なことなのかと興味津々で、そそられていったのですが、仰る通りでした。残り4話で、急にこないな話を、新たに持ち込むなよと、これも突っ込みを入れて楽しむのが、韓国ドラマの王道の一つかも? そして、最後の最後に、何かやらないと収まらないのは、「パリの恋人」で免疫ができていました。最後、お腹の出てきていたソ・イヒョンも愛らしかったな。一方で、おばかキャラの出てくるのも、お約束。チョ・ハンソンの親父が、そうですね。中盤まで楽しませてくれたチョ・ハンソンの兄貴、これに絡むチンピラも、この類。それに、イ・ジョンジンの母親。大学教授夫人で、このおばかキャラは、あまりにおばか。それに、相変わらず、凄まじいと言うか、腹も立ってくる儒教体質。親は、何してもええんかい、どれだけ理不尽であっても、親は親。スエの父親も、最後は、結婚許さないって言ったもんね。引きまくりでしたが、それに突っ込みを入れながら観るのが、韓国ドラマの醍醐味です。




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