忙中閑あるかな? 黄紺の日々


トルコのこと、キプロスのこと、こんなことを主に、日々思うこと。ときどき、韓国のこと、 日本のことも混じるかも? 仕事に忙しくっても、頭のなかは、トルコのこと、キプロスのこと考えてる。 頭のなかは、いたって長閑。それが、、、、、、

黄紺、なのさ。



2010年 8月 20日(金)午後 11時 39分

 久しぶりの休息。旅行中は、休暇ではあっても、忙しく動き回っていますので、休息というものではありません。今日も、時間を取って、HP更新作業をしようという狙いだから、休息になったか分からない。ウォーキングはしないで、黙々と調子の悪いパソコンと格闘しておりました。そして、午後からは、久しぶりの繁昌亭。とにかく帰ってきたぞということで、昼席に行ってまいりました。文太の中トリ、仁智のトリ、文華が出て、色物に、久しぶりのお目通り、菊池まどかの出演と、なかなかのいいメンバーでした。番組は、まめだ「子ほめ」、卯三郎「ガマの油」、文華「寄合酒」、智之介「マジック」、仁勇「しびんの花活」、文太「鷺取り」、(中入り)、菊池まどか(虹友美)「浪曲:阿波の踊り子」、小つる「ろくろ首」、吉次「一眼国」、仁智「ハードラック」というものとなりました。まめだの「子ほめ」は初物。年季というものは、恐ろしいもので、かなり口舌爽やかになってきました。短縮をせずに進めたために、ちょっと急ぎ気味になってしまったのは、致し方ないところ。卯三郎も、自信をもって話せるところなどは、大進歩。今度は、じっくりとした噺を聴ける機会を探さねばと思ってしまいました。ただ、酔っ払いは、まだまだ精進の余地は残っています。文華になると、一挙にグレードアップ。一番の聴きものだったかもしれません。時間の関係か、鰹節を取るところをカット、替わりに、最近聴かないすりこぎを探す場面が入りました。仁勇は、時々珍しい噺を聴かせます。「しびんの花活」は、最近では、生喬でしか聴いてないという記憶です。文太のネタが「鷺取り」、完全に肩すかし。雀と鷺の間に、ペンギン取りを入れるお遊びがありました。「阿波の踊り子」は、春野百合子にもらったものとか。最後までせずに、大詰めで切り上げる方法を採用。会場はどよめきに包まれました。小つるが出てきても、その空気が残ってます。小つるは、それを逆用して、マクラのネタに使うという、なかなかのテクニック。「ろくろ首」って、思いもよらないネタが飛び出しました。こよりの場面のカット版でした。夏にふさわしいネタが、もう一つ続きました。露の一門お得意の「一眼国」。このネタって、謎めいた噺として口演すれば、吸引力のあるネタ。先日聴いた団姫は、その手法で大成功。今日の吉次は、逆に失敗の巻き。六部に話を聞こうとする男が叫びすぎます。そして、仁智は、最高傑作と思っている「ハードラック」でした。中入り明けを、夏のネタで固めてるのかと思い、ならば、仁智は「百物語」だなと、勝手な想像をしてましたが、全く勝手な想像でしかありませんでした。今日は、客席から声を発する客が複数おり、とっても不愉快でした。いいラインナップで進んだ定席らしさを感じた一方、しばきたくなるような客が大手をふってるのは許し難いことです。
 繁昌亭が終わると、時間調整のために、いつもの南森町のネットカフェへ。そして、5時45分をメドに、そこを出て桜橋を目指して歩き出しました。ウォーキングをしなかったので、少しでも歩きたくなり、地下鉄での移動を止めたのでした。夜は、新装のサンケイホール・ブリーゼに初めて行ってまいりました。ヨーロッパ企画という劇団の「サーフィンUSB」という芝居を観に行ってきました。ヨーロッパ企画は、2度目なのですが、とっても日常風景を描きつつ、そこに仕掛けを用意するという芝居と看ていますが、それが、取り立ててさほどインパクトがあるわけではなく、もちろん自分的にですが、どうも、この劇団の集客力の背景を理解できていません。今日の芝居は、サーファーたちが集まる海岸なのですが、この海岸が変。街が水没し、その街中から海の波を求めてサーファーが集まるという設定になっています。その大道具が、なかなか見せます。左右に役者がはけるというのは、ごく普通の芝居ですが、この芝居は、役者が上下にはけるという場面を作るとともに、それを実現する舞台装置になています。それだけを見れて、それで十分と言っていいと思うのですが、やはり芝居の進行が問題となります。サーファーという自然に親しむ人々が、それを、Webサイトで実況できるとなると、一挙に関心は、自然からWebサイトへのアクセス、ダウンロード数となるという、二項対立的な要素が、簡単に逆転していく可笑しさを表している、なんかそれだけの芝居で、このような大舞台で、多くの客を集めるような芝居とは、残念ながら思えませんでした。




2010年 8月 20日(金)午前 10時 47分

 暑い暑いと、クーラーなしの部屋で仕事を続けています。意識も朦朧です。昨夜は、落語会で生き返ろうと、今夜は、久しぶりに、京都の五条で続いている養蓮寺寄席に行ってまいりました。昨日が第92回になるとか。好メンバーが、お得意のネタを披露してくれました。その番組は、三段「僕たちヒローキッズ」、銀瓶「天災」、あやめ「私はおじさんにならない」、仁智「源太と兄貴」というものでした。今日も、金剛流能楽師今井克紀師による仕舞「安宅」が、開演前に披露されました。養蓮寺さんは、このたびエレベーター工事をされたり、トイレの増設なども行われた結果、会場の広間のクーラーに影響が出てしまったとかで、暑いのなんのって、ちょっと涼しい思いをしながら落語を聴くという思惑は、完全に外れてしまいました。演者さんは、もっと大変なことだったと思います。銀瓶の「天災」の序盤で、完全ダウン状態。まだ、夜行便の睡眠不足が解消してませんから、これは致し方ありません。ちょっと下げを急いだ風に改定していました。もうちょっとおいしいばらしの部分を引っ張った方がいいのにと思いますが。「兄貴と源太」も、久しぶりになるかな。冒頭では、お得意の野球解説者ベスト3話が付いてきました。




2010年 8月 19日(木)午前 0時 37分

 今朝、7時25分、関空到着で帰ってまいりました。出国日も含めると、25日目となりました。そして、京橋のコインロッカーに荷物を預け、そのまま職場へ。思ったほどは疲れてはいないのですが、パソコンの画面などは見るのがつらくて。夜は、講談会に行ってまいりました。鶴橋の雀のおやどであった「講談毎日亭葉月一週間」のプレ企画「珍品動物特集」があったからです。番組は、南青「しか」、南湖「うま」、南海「ねこ」というものでした。「しか」は、宮本武蔵もの。但し、本来の宮本武蔵の物語に、南青が読んだような話があるかは解りません。土地のヤクザを、武蔵が痛めつけると、それに対して、ヤクザが復讐をかけてきて、ピンチとなった武蔵を、鹿が救うという、どこかにありそうな雰囲気の話。南湖は、またまた小南湖誕生話をして、子どもを身ごもったまま、朝鮮遠征を試みた神功皇后の物語へ。そして、朝鮮の王をペテンにかけて、白い神馬を得る物語へと進みましたが、ちょっと話が短かったですね。「ねこ」は、加古川での恩返しもの。殺された飼い主の仇をうつために、飼い猫が、侍を誘って仇を討たせるというもの。ちょっと南青くんのネタとかぶったかなと思いつつ、南海さんの口演の巧みさに、そないなことも吹っ飛んでしまいました。南海さんの口演が終わると、「講談毎日亭」の広報のために鼎談。ついでに、9月2日の「TORII講談席」の「小南湖誕生記念講談会」の宣伝も。雀のおやどに行くと、ホッとします。日本に帰ってきたんだという何よりの実感です。席亭夫人から、帰り際、あまりにも体重を落としている姿を指摘されました。「気になって、声かけられへんかった」と言われるほど、トルコで、更に体重をしぼれたと思いますが、帰りの飛行機、帰ってから呑み倒していますから、リバウンドも近いことかと思っています。




2010年 7月 24日(土)午後 11時 41分

 今日は、夏休み文楽特別公演の内、第1部と第3部を観る日に当てました。第1部は、毎度のごとく「親子劇場」と銘打たれ、文楽案内が入り、実際の上演は、子どもも楽しめる演目となっています。今回は、有吉佐和子原作の「雪狐々姿湖〜崑山の秋 猟師源左の家より冬の湖畔〜」が取り上げられました。「雪狐々姿湖」は、民話調の話。異類婚姻譚は、よくある話ですが、動物の方から描くという新しさが、この作品にありますが、どちらからのアクションにせよ、この手の話は、そのことが明らかになることで悲劇が待つという構造は変わりません。そういった意味では、たいした仕掛けがあるわけではなく、肩のこらない物語となっていました。切という設定があるわけではないようなのですが、嶋太夫さんが、今回は、こちらでの登場となりました。
 文楽第1部のあと、日本橋駅上のネットカフェで、1時間半ほど時間調整。明日からのトルコ行きの準備ではなく、9月に予定している東京プチ旅行の準備をしておりました。そして、夕方まで、ワッハのライブラリーに、2時間余り、映像資料の試聴をしました。韓国へ行っていた関係で、ちょっとだけ久しぶりです。今日のラインナップは、次のようになりました。@DVD「文珍十夜第五夜」、文珍「地獄八景亡者戯」A毎日放送TV「笑ってころげてたっぷり枝雀」、ゲスト:篠ひろ子、枝雀「貧乏神」B読売放送TV「米朝ばなし〜(4)いざや行きましょう〜」、米朝「住吉駕篭」。文珍の「地獄」は、かねてから狙っていたもの。時代感覚溢れる文珍のことですから、きっとおもしろい仕上がりになってるだろうとの期待があったからです。確かに、その点に関しては期待通り。そこへさして、文珍が気に入ったと思しき古いギャグを残していたりと、存分に楽しめます。ただ普段から出すネタではありませんから、詰まるまではいかなくとも、若干言葉が遅れるところがあります。何度かあると、どうしても気になってしまいます。三途の川を渡ったところで、中入りを取っています。そして、後半の出では、後ろ向きで船を漕ぎながら出てくるという演出を取っています。DVDでは休みを取りませんから、会場の雰囲気はわからないので、善し悪しは解りかねます。渡船中に、鯖で死んだ男もふぐの一団も乗っています。でも、そのあとには、もう登場しませんでした。せっかくいらったんだから、もう少し活用して欲しかったな。「貧乏神」は、ネタ自体に疑問を感じているという代物。これって、なんで貧乏神でないとダメなのでしょうね。そないなことを考えさせようとしないのが、枝雀の口演。弱々しく、気の弱い貧乏神を演じる枝雀の目がいいですね。枝雀の目に、こちらの目がいくときって、枝雀の出来栄えがいいと思っていますが、これは見事に当てはまります。Bをチョイスしたのは、30分という時間で何か観ようとすると、候補に上がるのが「米朝ばなし」なのです。今日のは、米朝の口演が入っていました。酔っ払いが出てきて、絡むところに、ちょっとだけ入って止めました。なかなかの聴きものでした。トルコから帰ってきたら、フルバージョンを米朝で聴いてみたいもの。それに、今日も、雀々が喧しいだけなんだな。演出の問題でしょうが、ちょっとセンスが悪いですね。
 そして、再び文楽劇場へ戻りました。第3部は、「サマーレイトショー」と銘打たれ、開演時間が6時半となっています。去年は、ここで「テンペスト」の翻案物が出されたのが思い出されますが、今回は、「日本振袖始〜大蛇退治の段〜」です。八岐大蛇退治の話で、スペクタクルものです。それに加えて、岩長姫を勘十郎が扱ったのですが、これが素晴らしい。振付師が付き表現される舞踊と言っていいでしょうね、酒を呑んで酔いが回った岩長姫の動きが、ここまで人形で表現できるかと思うほど、人のしなやかな体の動きを表現しきっていました。3人遣いは表現が豊かになるという証拠のような舞台でした。これが大満足ならば、もう一つの演目「菅原伝授手習鑑〜寺入りの段、寺子屋の段〜」は、三大名作の一つと言われながら、良さが解らず終いで終わりました。首を出せと言われ、他人の首を差し出す、そっから悲劇が生まれる、こんなの文楽の定番じゃないですか。それを今更っていう感じで観てしまったのがいけなかったのでしょうか? それに加えて、肝心の切が綱太夫さん。危ないなと思いつつ我慢ができませんでした。ダウンに導かれてしまいました。おじいちゃんは勘弁して欲しいです。今回の公演では、一に「夏祭浪花鑑」の変化に富んだ筋立て、二に「日本振袖始」でした。勘十郎さんだけではなく、ここに、鶴澤清治さんが出てこられます。ちょっとずつ、この人が、人間国宝だということが解ってきていました。聴いていて、次に何をやってくれるんだろうという、聴いていてのわくわく感があるのです。特に、こういった作曲面で係わった演目については、目が離せません。




2010年 7月 24日(土)午前 7時 39分

 昨日も、猛暑です。熱風っていうのが吹いています。この時期に、日本にいる最大のメリット、それは、文楽の7月公演を観れることです。7月公演は、3部公演ですので、都合3度文楽劇場に、足を運ぶことになります。韓国とトルコの間で、それをこなそうという、なかなかハードな日程になっています。昨日は、その内の第2部を観てきました。第2部は「夏祭浪花鑑」です。待望の公演です。今回は、その内、「住吉鳥居前の段」「内本町道具屋の段」「釣船三婦内の段」「長町裏の段」「田島町団七内の段」が上演されました。歌舞伎のニューヨーク公演の映像が、NHKで放映されたとき、その一部を観ていますので、全く知らない演目ではありません。とにかく筋立てに変化があり、また文楽特有のぶっ飛びな展開も抑制されていますので、筋を追いかけるのが楽しくて、、、。主役の団七が殺してしまう義父は、どうしようもないぐうたらな悪役です。自分の娘や孫でもある団七の妻子を世話したからと、団七に恩を着せ、金になるならなんでもする という男です。そういう男でも、舅という地位を利用しての無理難題。うまく作ってあります。団七と徳兵衛との義兄弟の関係がいいですね。身を捨てても、団七を助けることを第一義に考える男意気に素直に応えることができない団七、この物語の、よく書けているところと看ました。団七が、そうであればあるほど、義父殺しの大きさ、また団七の思いが浮かび上がります。徳兵衛の内儀も、徳兵衛同様、腹の座った女です。この女を蓑助が操ります。この人の操る女性の表現が頭ぬけているのは、黄紺でも解ります。一方、主役の団七は、勘十郎の当たり役ということで、獅子奮迅の活躍です。大きな人形ですし、また更に大きく見せて際立たせねばならない大変な役だと看ました。豪快さが万全だったかという観点では、常に均質な出来だったかというと、必ずしもそうではなかったのが惜しまれます。「釣船三婦内の段」の切で、住太夫さん登場です。徳兵衛の妻が心意気を見せるところですが、昨日は、ここでだけハーフダウンを喫してしまい、ぼんやりとしか記憶がありません。もったいない話です。「田島町団七内の段」の切が、もう一つの切で、咲太夫さんでした。徳兵衛が、腹割った話をして、なんとか団七を支えようとするところで、一番惹きつけられたところでした。「長町裏の段」で、団七が義父を殺す場面は、先ほど書いた人形の動きに満足感を得られなかったところです。歌舞伎のニューヨーク公演では、勘三郎が、笹野高史を殺す名場面を作っていたという印象が強すぎるからかもしれません。この殺しの場面が、上方落語の大物「土橋万歳」でパロディー化されています。それもあって、この演目は見逃せなかったのです。
 文楽のあと、千日前のおなじみのネットカフェで、40分余りの時間調整。夜は、精華小劇場であった「sunday」の公演「サンプリングデイ」を観に行ってきました。「sunday」の公演を観るのは2度目ですが、この劇団には、赤星マサノリ、宮川サキという人気の俳優さんを抱えていることもあり、この二人に限って言えば、かなりの数、遭遇をしています。昨日の芝居は、とっても斬新な作りで、たとえ構想が閃いても、実際に書くという作業、及び演じるという作業が、かなりハードなものとなることが、簡単に予測されてしまうので、億劫になっちゃうだろなという気がしました。いくつかの日常風景を、原子レベルまで解体してしまい、それを、パーツごとに、入れ子細工的に次から次へと移動させていく内に、それぞれのパーツに連関性が出てきて、どのような日常風景が繰り広げられてきたのかを浮かび上がらせようと試みたものです。細部にまで分解することにより、どのようなパーツが、何かしらのアクションのきっかけとなるものかを探れるのではというモチベーションがあったのかなと思わせられる作品です。舞台は、この劇場で取れるだけのスペースを確保しています。そして、様々な場面に要する小道具が、舞台各所に配置され、場面が変わるたびに、役者がそのポイントに走り回るという展開です。これが、役者の大変なところ。1時間50分、これが続くわけですから、尋常な体力消耗ではないはずです。こういった実験的な試みって、今の関西小劇場界では得難いものです。芝居自体が、最終的に筋立て的におもしろいというレベルと異なった楽しさを提供してくれます。そう思えたのは、昨日の公演と、「突撃金魚」の公演だけですね、今のところ、関西の演劇界で。




2010年 7月 23日(金)午前 9時 32分

  暑い暑い一日、昨日は、トルコへ行く前、最後の勤務日です。気温は、35度くらいあったのではないでしょうか。クーラーなしの職場は、人間の限界を越えています。肉体労働は、体がだるくて動けず、知的労働をするには、頭にブレーキがかかったままです。でも、夜は、しっかりと講談会に行ってまいりました。ワッハの4階で、「第382回上方講談を聞く会」があった日なのです。番組は、南斗「那須余一」、南湖「夫婦相撲」、南華「野狐三次〜半纏と音羽屋と大井川と〜」、南海「井上聞多、袖付橋の遭難」というもので、えらくおなじみのネタが並んだものです。「那須余一」は、前座さんの定番ネタ。南斗は、師匠から指導を受けてるのでしょうね。ためを作る場面というものを覚えてきました。この人の進歩の具合はわかりやすいものがあります。もちろんご本人の精進の結果ですが。「夫婦相撲」は、引退間近の関取が、谷町から、横綱を負かしたら大店一軒を任すと言われ、嫁さんのアドバイスで、それを達成するという夫唱婦随譚です。最近、よく聴く講談ですね。昨日の「野狐三次」は、三次の育ての親で、三次を置いて、京に向かってしまい音信不通となっている育ての父探しに、東海道を下るところ。三次が、なかなか上方に行ってくれません。「井上聞多」は、先日の「天満講談席」で、南鱗が出したところのネタ。長州藩で、藩論が二分したとき、テロに遭い瀕死の重傷を負うのが前半。後半は、明治の元勲となった井上が、かつてのテロリストと再会する場面がハイライトです。南海さんは、師匠から受け継いだネタだけではなく、ご自分で調べた内容を盛り込まれていました。さすがです。




2010年 7月 22日(木)午前 6時 7分

 韓国から帰ってきて、トルコに行く前の束の間の時間、通常の勤務に戻っています。完全に、普通の真夏になりました。韓国では、月曜日からが、こないな天気でした。日曜日は、若干、気温はやさしめでしたから。そないななか、黄紺が、職場で常駐している仕事部屋は、クーラーなし。見事な暑さですが、ウォーキング効果で、体重をかなり絞り込んだ結果、かつてほど、暑さから受けるダメージは小さくなったと思います。そして、昨夜は、芝居を観に行きました。梅田のHEP-HALLであった「ピースピット」という劇団の公演「風雲!戦国ボルテックス学園」です。関西の小劇場界で活躍する人が多く客演しているということで観に行くことにしました。劇団自体が、主宰者が公演の度にチームを編成するプロデュース公演を、劇団の方針ということです。芝居自体は、遊び心満載で、いかに客を飽きさせずに楽しませるかというエンターテイメント作品。歴史上の人物の記憶を持ったクローンたちが集う学園で繰り広げられる天下盗りの戦いを描くというもの。簡単に書くと、それだけの筋立てですが、こういう歴史を解体してありえない出会いとかを、歴史上の人物にやらせるかは、どれだけのおかしい、洒落たでっち上げを作り上げるかが、出来不出来を測るメルクマールなんでしょうが、客からすると、どれだけ、ギャハハと楽しませてもらったかと言う観点からすると、そのでっち上げはいけてるんじゃないかと思いました。ただ、それをするのに、3時間は要らないでしょう。水着タイムは要らないでしょうし、「信長vs武蔵」は見えたんだから、そこから余計なことをしないことなんでしょうね。観劇後、おもしろかったとだけしか残りませんでした。最近の小劇場界は、その手の芝居を観せる劇団が主流です。しかも、圧倒的に。確かに、主宰者の末満健一や、山浦徹[化石オートバイ] 行澤孝[劇団赤鬼]という、関西演劇界を代表する演劇人を役者として揃えた芝居は、台本の強さだけではないおもしろさを提供してくれます。振付も秀逸です。そういった芝居を呈示されているんだという気持ちで観ると、最高度の次元までいっていると思います。但し、それ以外を求めると、単にバカバカしい、騒がしいパフォーマンスとしかならないとおもいます。その典型です。役者としては、主役を張った武蔵役の役者さん、達者ですね。京都の、未だ観ぬ劇団「悪い芝居」の役者さんです。もう一人、同じ劇団から出てましたが、評判になる劇団の役者さんだけありますね。なぜか、この「悪い芝居」という劇団との遭遇機会が悪いので、今度は、最優先でチョイスしてみたいと思わせられました。




2010年 7月 15日(木)午後 11時 16分

 明日からのプチ旅行前に、仕事は整理できるのか、これが、ここ3週間ほど、頭にこべりついてたこと。かなり仕事が立て込んでいたので、とっても不安な気持ちでいたのですが、無事にクリアです。ホッとして、旅行中に、どーっと疲れが出てしまうかもしれません。そないなことで、夜遊びも、気持ち良く出かけられました。ただ、時間を切り詰めているためか、寝不足も、なかなかきついものがあります。今日は、ワッハの4階であった「らくご道〜笑福亭生喬と桂こごろうの落語会〜」に行ってまいりました。この会を最後に、落語会というものには、1ヶ月ほど、お別れとなります。今日の番組は、生喬「三人旅〜浮かれの尼買い」、こごろう「へっつい幽霊」、(中入り)、生喬・こごろう「夕焼け対談」というものでした。今日も、こごろうが前説。生寿が年季明けになってからは、昔の形に戻り、前座なしとなっていますが、いきなり落語に入るのはということで、あとに出てくる方が、前説を務めることになっています。「三人旅」に「尼買い」の部分をくっつけて演じるということは、めったにありません。「煮売屋」と「七度狐」とを、同じ噺家さんが、連続口演したのと同じ趣向です。更に、師匠松喬が鶴三時代の独演会に6代目がゲストで出て演じた「三人旅」に、馬に乗ったまま導者の一団に突っ込んでいく場面を入れているのでと、明星の宿に入る前に、その場面を入れるというサービスぶり。「三人旅」の部分で、出てくる馬子が微妙に変化していくところが、とっても上手に表現されていて、それは、ランクが下がっていく様子を声の調子で表すのが上手いということですが、これで掴まれてしまいました。後半の「尼買い」は、滅多に聴けないので、もう耳がダンボになって聴き入っていました。そんなに一所懸命に聴く内容ではないのですが。「三人旅」の部分を、松之助に教えてもらい、後半は、松鶴の速記本からと言ってましたので、5代目のということなのでしょうね。相変わらず勉強家です、生喬は。こごろうの「へっつい幽霊」は、ネタ下ろしのときに聴いて以来。「刻うどん」のくすぐりもばっちり残っています。とにかく登場人物のキャラとか、心根とかが丸見えにする、ホント透明感のある口演に、大拍手です。こごろうは、雀松からもらったとか、これは、予想が的中でした。生喬曰く、「笑福亭の言葉遣いと、ほとんど同じ」「テンポが、全然違う」「雀松ものは速い」ということでした。「へっつい幽霊」は、雀松ベストの一つと思っていますので、どうしても、その印象が強く、スタンダード化してしまってました。今度、ワッハのライブラリーで、笑福亭の資料がないか調べてみようと思いました。




2010年 7月 14日(水)午後 11時 25分

 今日は、どか雨の影響でしょうか、比較的気温は低め。せわしなく仕事が立て込んでいましたので、これは助かりました。明後日には、日本を離れることになっているという頭がある一方で、果たして後顧の憂いなく行けるか、随分と際どいところを歩いているなと思っています。来週、一旦、日本に帰ってくるときに回せばと思うのですが、それで間に合わなければとも思ってしまうのです。ま、そないな風に、常に追い立てられている毎日ですが、今夜は、「双馬ビル」であった「第31回 南華はたちの会」に行ってまいりました。どか雨にも負けず、南華さんのお友だちも含めて、結構、客が入ったなの印象です。まず、楽しい南華さんのおしゃべりが続きます。聴いていて、一番楽しみなのは、一門の仲の良さが伺える兄弟弟子話。今日は、やはりビッグなニュース、小南湖誕生話。南湖は、子どもが生まれる話を、生まれる前には一切自分から言ってなかったのですが、南華さんの会に行っている者は、ここでバッチリ情報を仕入れていました。この一門トークが終わると、今度は、占いの話と、ホントに楽しく、自分の体験談を話されるものですから、聞き耳が大きくなっていきます。そして、いよいよ講談。「野狐三次」です。今日は、ネタとして、「曽我物語」も用意されていたのですが、「野狐三次」が終わると、もう1時間半を経過。一人でしゃべり続ける限界とされるところまできましたので、今日は、ここで打ち切られました。「野狐三次」は、拾われてくるところから、養い親をなくし、旦那に拾われ成長していく過程をたどられたはずです。うとうとと気分よく聴いていて、聴きながらでは、話の展開を理解していたと思っていたのですが、今、メモろうとすると、全然思い出せません。これはあきません。終了後、南華さんと、三次の実父の話をしていて、講談と浪曲での扱いが違うことが判りました。南華さんの続き読みで、いつ、その場面が現れるか見当がつきませんが、楽しみが増えました。なお、南華さんが、「野狐三次」に関心を持ったのは、入門まだ2年ほどのところで、小金井芦州師の持ちネタであるのを聴いてだそうで、一応、小金井芦州師からは、このネタをかける許可を得ているとおっしゃってました。そのときの裏話として、芦州師から、内弟子に来ないかとの誘いを受けたとか。その時期、先代神田山陽師のところに女性の弟子がぞくぞくと入門していたので、そないなことを言われたのかもと、南華さんは言ってました。結論は、勿論、お断りです。女の弟子を取らないと言っていた南陵師に、何とかと言って入ったのに、入門僅かで他門に行くことはありえなかったと言われていました。これは、とっても目新しい話で、耳がダンボでした。




2010年 7月 13日(火)午後 11時 55分

 昨日は、仕事が遅くなり、夜遊びは断念。3日という勤務日以上の仕事が詰まりそうということで、かなり覚悟はしていたのですが、実際、そうなると、腹立たしいこと、限りなしである。そして、今日は、朝から旅行の準備。荷づきりをしたり、情報収集をしたりしていました。更に、持ち帰り仕事までと、なかなか家を離れられない。結局、2時を過ぎてから、お出かけ。雨模様のうえ、この週末には、たっぷりと街中ウォーキングをするはずですので、今日の午後は、ワッハのライブラリーに行くことにしました。本日の視聴ラインナップは、次のようになりました。@関西TV「トナリnoトナリ〜夏休みスペシャル〜」、(スタジオ出演:ざこば、雀々)、ざこば「うなぎ屋」、米朝「祝いの壺」A朝日放送TV「枝雀寄席」、ゲスト:藤島恒夫、枝雀「池田の猪飼い」B読売TV「米朝ばなし(3)夢の通い路」、出演:米朝・雀々・小米朝。@は、「サンケイホール開館40周年記念米朝一門会」を収録したもの。冒頭に、米朝が、一門を後ろに控え、口上をするのが入りました。ざこばが、脂が乗り切ったというところへ、サンケイホールという器に、いい客の反応に、更にヒートアップしています。極上の出来栄えです。米朝は、珍しい噺を、こういった会に出すものなんですね。そもそも、この映像資料を選んだのは、このネタが入っていたからです。EMIから出ているDVDに入っているネタなんで、いつでも聴けるというので、実は、このネタを聴いてなかったのです。実演での遭遇体験も持っていません。短い噺かなと思っていたのですが、展開自体におもしろ味の少ない噺ですが、ぐだぐだ言い合うのが楽しいネタです。米朝66歳の口演です。Aは、枝雀ものをということで、「枝雀寄席」から選んでみました。検索をしていて、「枝雀寄席」は、存外、ワッハに収納されている数が少ないのですね。落語だけでしたら、「落語大全」を視聴すればいいのですが、番組の方を視聴すると、枝雀のオープニング・トークや、ゲストとの対談を観ることができるのです。「池田の猪飼い」は、素晴らしい出来栄えです。前回視聴した「首提灯」が、あまり好きにはなれなかったのを取り返してくれました。すっごく定番となっている台詞、言い回しに意味を見いだそうとしています。自分が登場人物のキャラになりきった場合、どういったリアクションを起こすだろうかということを、徹底的に追求した結果だと思います。その貪欲さは、ホントにすごいものがあります。そして、場面場面に、その追求の質的な違いがないのがすごい。主人公の男が着込んで現れるときには、両手にバケツを持たせます。「産気がついたんです」「どこの毛がついたんやろ」、これがしつこくない。いよいよ猟に出ると、寒さの強調をします。体をふるわすだけではなく、声を大きくします。吹雪と、外に出た広さが、一挙に出ます。ここの演出は素晴らしい。百姓が出てくるときは、唄を唄いながら出てきます。池田の長閑さを表すとともに、ここは麓なんですね。六太夫さんのいるところとは違うのです。山は、麓と違い、雪の降り方が違うのです。Bは、制作に問題を感じながら、全部観てしまおうと考えている番組。落語「三十石」のコースをたどろうというもので、これはわかりやすく仕上がっています。実際に、小米朝が、現代版三十石舟に乗り、雀々が、枚方で「くらわんか舟」に乗って現れるという構成になっています。そして、最高のヒットは、鍵屋旅館の地下が、舟乗り場になっているのを紹介してくれていること。鍵屋に、そないなものが残っているとは知らなかったものですから、観ていて興奮気味でした。
 5時半をメドに、ワッハを出ました。と言いますのは、6時半開演の「第195回天満講談席」に行くつもりをしていたからです。堺筋線一本で「扇町」駅まで移動すれば、あっという間です。本日の番組は、南斗「矢作橋の出会い」、南舟「太閤の生い立ち」、南湖「夫婦相撲」、南北「桂小五郎」、南鱗「井上聞多」というものでした。南斗は、前講。でも、「難波戦記」の発端部ですが、南舟のネタの次に来るもの。同じするんだったら、時系列に並べて欲しかったですね。南湖は、「寛政力士伝」からなのでしょうか? 谷町から引退後の保障を与えられそうになった境川という大阪相撲の大関に、その谷町から難題を出されます。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの横綱不知火を負かすこと。それが、かみさんの思わぬ情報で動き出すというもの。今日は、この南湖の終盤からダウン。次の南北さんの高座は、ほぼ記憶がありません。なぜか、南北さんの名調子と波長が合ってしまい、ダウンすること多しです。南鱗の「井上聞多」は2度目ですが、聞き込んでしまいました。長州征伐を前にして、域内の議論が真っ二つ。そういった中で、井上聞多の器の大きさを楽しませる余裕を感じる仕組みになっています。ショッキングなテロ。ずたずたにされて生き延びた井上聞多こと薫。かなり、血なまぐさい場面があります。そのテロリストとの再会、和解が、終盤の目玉です。そういったことが起こる、やはり通常ではありえない時代なんですね、幕末っていうのは。併せて「桂小五郎」も、しっかり聴きたかったのになぁ、、、。とっても後悔しています。




2010年 7月 11日(日)午後 11時 00分

  大阪市遊歩(74)写真集

  今日は、かなりの雨が降るとの天気予報。ところが、朝になってみると、雨が止んでいる。空模様も大丈夫そう。ならばと、ウォーキングの心づもりをして、大阪に向かう電車のなか、香里園駅にさしかかろうとしたときに、突如、大粒の雨が降ってきました。雨足はかなりのもの。電車の窓から外を見ても、少し先がかすむほどの雨に、あえなくウォーキングを断念かと思い、何をしようかと考えている間もなく、あっけなく止んでしまいました。そこで、急遽、「京橋」駅から、ウォーキングを始めることにしたのですが、またまた雨が降ってきて、雨足も、どんどん強くなっていく。そのため、環状線の内側にいた方が、逃げ込みやすいので、Uターン。午後の部が、ワッハだったので、少しでも近づこうとしたら、「日本橋」まで行けてしまいました。。詳しいコースは、次のようになりました。京阪「京橋」駅〜桜小橋東交差点〜JR城東貨物線「蒲生」踏切〜城東区医師会館〜極楽橋〜JR学研都市線「鴫野」駅〜大阪市立鴫野小学校〜下城見橋〜大阪市立森之宮小学校〜JR環状線「森ノ宮」駅〜玉造公園〜大阪女学院〜東雲稲荷神社〜大阪府立清水谷高校〜空晴町公園〜上本町4交差点〜法住寺〜上大和橋〜韓国料理店「青河」〜中国料理店「故郷」〜中国料理店「東北菜館」〜地下鉄「日本橋」駅。一旦、今里筋の東側まで行ったのですが、その辺りで、雨足が強くなったということです。そして、そこから、ギザギザと南西方向に歩き出し、まずは「鴫野」駅を、雨は、まだもつかの気持ちで、「森ノ宮」駅へ、ここで息子に電話して避難させてもらおうかとも考えたのですが、ちょっとだけ雨足がましになったと思い、且つ、ここまで来れば、いつどこにでも逃げ込めると考え、結局、2時間歩き通しました。「日本橋」到着が、信じられないことですが、図ったように、ジャスト2時間です。雨も、その到着点間近で止んでくれました。本日の大発見は、昔の言い方で言うと、「島之内」の最南西部に、中国からのニューカマーの人たちがやってんでしょうか、少なくとも、そういった人たち対象のお店があります。ざーっと歩いていただけで、4つのお店が固まってありました。「火鍋」「羊肉」「羊串」「東北」が、キーワードです。日本では、新大久保で見て以来です。韓国は、中国の朝鮮族の集住地域と言えるのですが、日本の場合は、残留関係の人たちか、なんらかの、その他のニューカマーなんでしょうね。ちょっと時間を作って、周辺部の探検をしてみようかと考えています。
 午後の部は、ワッハの7階であった「林家亭7月席〜染左開発計画〜」に行ってまいりました。染左の若い頃から、その丁寧で端正な口演が気に入り、常にチェックを入れている会ですが、最近は、うまく日程が合わず、ちょっとご無沙汰していました。今日は、「宿屋仇」だけがネタ出しをしていたのですが、もう一つがネタ下ろしで、「手水廻し」というのには、正直びっくり。今更のネタですし、また、合いそうにもないようなネタですもの。ま、とりあえず、番組は、生寿「米揚げいかき」、染左「手水廻し」、喬若「野ざらし」、(中入り)、染左「宿屋仇」というものでした。10年ほど前は、もっとはじけたらいいのにと思っていた染左ですが、今や、十分にはじける術を手に入れています。「宿屋仇」の冒頭で、その雰囲気を一挙に出してくれます。兵庫の三人連れが歩いてくるところが、とってもいいですね。それができるから、「手水廻し」のようなネタにも関心を持てるのでしょう。染左には、ぜひ「貝野村」にまで踏み込んでもらいたいものです。喬若も、随分とはじけるようになりました。座布団から外れる仕草を繰り返すおかしさって、かつての喬若には考えられなかったアクションです。今日の午後は、ウォーキング疲れが、いつも以上に大きく、あまり細かなところがわかってないので、それぞれの演者の雰囲気だけに留めておきたいと思います。
 ワッハでの落語会が終わると、千日前のネットカフェで、約1時間、時間調整。夜の部は、大移動で岡町へ。こちらの「豊中市立伝統芸能館」であった「第89回月なみ九雀の日」に行ってまいりました。日曜日の夜に設定されている貴重な落語会というだけでなく、今日は、東京の噺家さん、三遊亭竜楽が出演するというので、狙いを定めていたのです。番組は、弥太郎「千早ふる」、竜楽「くしゃみ講釈」、(中入り)、九雀「堀川」というものでした。いつもは、三席ではなく四席出るのですが、今日は、竜楽にたっぷり高座を務めてもらおうということで、九雀の口演を一つにしたという説明が、開演前に、九雀自身からありました。従って、九雀も、大ネタ「堀川」を出してくれました。まずもって、米朝一門で「堀川」をする噺家さんはいるだろうかと考えてみましたが、可能性としては、文我くらいで、あとは思い浮かばないネタなものですから、このチョイスにびっくりでした。けんか極道に酒極道、終盤は浄瑠璃を語らねばならないと、難物のネタで す。最後の浄瑠璃は、染丸一門がするくらいだったのですが、今日の九雀は、最後の下げまで、きっちりと通してくれました。聴き終わって、やっぱりこのネタの核心は、けんか極道を、どれだけ大きく、豪快に描くかが勝負だなの認識を確認することになりました。松之助や先代小染の高座が懐かしくなるということは、その辺の部分に、まだまだいけるという感じを持ってしまったというところです。浄瑠璃のところは、何かけんか極道の心を癒やしたものを感じさせるものが欲しかったかな。この浄瑠璃部分は、やっぱり染丸がいいですね。次に、竜楽が素晴らしい出来でした。東京で演じ手っていたんだと思った「くしゃみ」。大阪的ネタっていう色彩があり、且つ、大阪ではポピュラーなネタを出そうという気が嬉しい上に、出来ばえが尋常じゃありませんから、竜楽は気持ちがいいんじゃないかな。息をつかさせない間合い、もう息をついていると、次のおもしろい展開を飛ばしてしまいそうな濃密な進行。土台となったネタがしっかりしているところへ、あーなって、こーなって、予想を超える展開と、お約束の展開が、巧みに組み合わさる妙なる運び。素晴らしい。ネタの進行という意味では、上方と同じで、言葉づかいも、かなりの部分で受け継いでいます。ただ前半の山場、覗きからくりは、東京ではダメなのでしょうか、全面カット。替わりに、八百屋のかみさんがやきもち焼きという設定で、取り違えで、大爆笑に誘い込んでいました。講談は、難波戦記を、そのまま使っていました。繁昌亭で聴いた竜楽は、「そば清」でした。その前後に、同じ「そば清」を、さん喬で聴いたために、どうしても評価は押さえられてしまってました。東京で聴いたときも、評価はそのままだったのですが、今日の竜楽は違いました。いい高座に触れると、ホントに嬉しいものです。




2010年 7月 11日(日)午前 8時 44分

  大阪市遊歩(73)写真集

  一昨日とは一転して、いいお天気だった一日。考えてみれば、この週末を最後に、日本で過ごす週末は、ずっと先。一昨日のように雨で悩まされるのなら、味わいというものは失せてしまいますが、昨日は、朝からたっぷりと楽しむことができました。午後からは、楽しい予定がてんこ盛りということで、ウォーキングは午前中に済ませること にしました。午後は一心寺に行くことになっていましたので、一旦、「天王寺」駅を目指し、そこでの所要時間によって、あとのコースを考えよう、方角的には、大阪の南東方向を目指そうじゃないかという、その程度のアバウトな感じでスタートしましたが、最終的には、次のようなコースとなりました。京阪「天満橋」駅〜韓国料理店「健」 〜スペイン風バール「Salud」〜イタリア料理店「Faggot」〜南大江公園〜高津原橋〜地下鉄「松屋町」駅〜大阪市立中央小学校〜下寺町歩道橋〜下寺町3歩道橋〜公園北口歩道橋〜天王寺公園〜JR「天王寺」駅〜JR環状線「寺田町」駅〜阿倍野高松郵便局〜八反田地蔵菩薩〜韓国食材店「オモニ食品」〜近鉄南大阪線「河堀口」駅〜白雲寺〜大阪市立北田辺小学校〜ファミリー北田辺商店街〜近鉄南大阪線「北田辺」駅。松屋町筋の一つ東側の筋を南下。下寺町交差点で、松屋町筋に合流。ここから天王寺公園の北端までが長い。「天王寺」駅前に立ったのが、ウォーキング開始1時間10分後。「北田辺」駅到着が、2時間ちょうど。一旦は、余裕があるかと、JR阪和線「南田辺」駅を目指しかけたのですが、ちょっと時間的に危なそうだったので、近鉄線に戻りました。それが、結果的には、「北田辺」駅へ向かうには、手頃 な迂回となったというわけです。ここまでは、「天満橋」駅からの最短コースではありませんから、どの辺まで行けるかの目安が解ったっていうウォーキングになりました。
 「北田辺」駅から、めったに乗らない近鉄南大阪線二駅で、天王寺に移動。ここから歩いて、一心寺に向かいました。昨日は、最近の定番になっている「一心寺門前浪曲寄席」に行ってまいりました。今月は、小圓嬢と幸枝若が、同時に聴けるという、まことにありがたい月 なのです。番組は、春野ココ(春野一)「お伽浪曲 カチカチ山」、天光軒満月(紀之本孝子)「空海一代記」、京山小圓嬢(虹友美)「愛情乗合船」、京山幸枝若(岡本貞子、京山幸光)「笹川の花会」というものでした。春野ココと京山小圓嬢のネタは、既に当席で遭遇済み。ぼちぼち、重なる時期に入ってきたみたい。ということは、そんなにネタが多いわけではないみたいです。満月さんのネタは、新作ということで、お披露目2回目の口演だそうです。1回目は、ホテルでのディナーショーとして出され、それがDVD化されていましたので、買っちゃいました。でも、ネタは20分程のもので、節バッカでした。そこで、残り時間は、歌謡ショーとなり、「夫婦春秋」他一曲を披露され、ヘルスセンターの雰囲気になってました。こんなの、大好きです。幸枝若は、「天保水滸伝」から有名なパート。愛山独演会でも聴いたネタですが、やはり、浪曲はええとこどり。花会に大親分衆が揃う前に出てからのやりとり。幸枝若では、ちょっと軽いものバッカ聴いてきたので、かなりの違和感。息つく暇もないほどの吸引力、オヤジさんを、この間、ワッハで何度か聴いてしまったので、まだ、これからだの感想を持ってしまいました。曲師が、今回、おもしろかったのです。浪曲師の春野一さんが、曲師ができるということは、初めて知りましたし、岡本貞子さんが並ぶということから、虹友美さんの三味線で、小圓嬢が初めて浪曲をしました。終わったところで、「良かったよ」の声が、小圓嬢からかけられていました。
 浪曲が終わると、天王寺から難波へ移動。夜の部までの2時間、ワッハのライブラリーで、映像資料を観ることにしました。昨日のラインナップは、次の通りです。@朝日放送TV「ホリデイ・ワイド笑いとばして3時間〜吾妻ひな子を偲ぶ会〜」(角座での3回忌追善興行)、春蝶「持参金」、枝雀・春蝶「新内」、米朝(司会)・松鶴・春団治・枝雀・春蝶・朝丸「座談会」、枝雀「首提灯」A読売TV「米朝ばなし(1)船場今昔」、(出演)米朝・雀々・小米朝BNHK-TV「日本の話芸」、米朝「替り目」。@は、春蝶ものの映像としては、ワッハに、ただ一つ残るものです。もう一つ、「持参金」があるのですが、時間からして、短縮版みたいです。言葉遣いがいいですね。自然と統一した世界が出来上がっています。やっぱり早世は痛い。それしかないです。枝雀の「首提灯」っていうのは、あまり枝雀ネタとしては、自分的にはピンとこないネタ。酔っ払いについて、たっぷりとマクラをふってからネタに入ります。まだネタに入ってないのと思うほどです。そして、酔い方が尋常ではありません。座布団からはみ出すこと、数度です。有名な「スビバセン」が頻発します。自分的には、あまり好きにはなれないところなのですが。後半の猟奇的なところは、あっさりと、一連の流れに、落語的なけりを付けるような感じでした。真ん中の座談会は、もちろん吾妻ひな子の思い出話です。A船場の家の内部や食事の再現は見る価値が高いのですが、番組作りに丁寧さに欠けるきらいがあります。この番組に、一貫した特徴です。船場と島之内の範囲を、どうしてはしょり気味に進めるのでしょうね。それと、雀々の起用がダメ。米朝の話に絡んでいけないどころか邪魔をしています。Bは、「日本の話芸」に入っている米朝もの二つの内の一つ。もう一つは、「胴乱の幸助」。この映像を観てみて、「替り目」は、基本的に米朝のやり方が、今も受け継がれていると思いました。人力車を止めるのに、「ストップ」と言ってしまってます。猿も木から落ちました。前日の「算段の平兵衛」の超A級の出来に比べると、物足りないものを感じました。酔っ払いのおやじに、どうしても米朝がちらついてしまうのですね。噺をしてますよという顔が見えてしまうのです。
 夜は繁昌亭です。昨夜は、「桂かい枝・林家彦いち二人会〜ふたり〈情熱〉あるきvol.3〜」がありました。3回目ですが、自分的には、今まで行けなかったため、初めてとなります。鳴り物なし、前座なしということで、全く二人だけの会です。番組は、彦いち・かい枝「挨拶」、かい枝「こんにゃく問答」、彦いち「車内パニック(仮題)」、(中入り)、彦いち「天狗裁き」、かい枝「ハル子とカズ子」、彦いち・かい枝「スライド・ショー」。新作と古典、一つずつをかけるという会でした。実は、「こんにゃく問答」から彦いちのマクラまで、ダウン。どうしようもないダウンでした。彦いちの新作が、印象に残りました。電車が人身事故で停車している数分間を描きます。地噺として推移していく中に、同じ車内に居合わせた人たちの何気ない、でも、気になりそうな言動を拾い上げます。進め方がユニークなのと、細かな観察力に拍手です。落語の枠をも崩すネタで、とっても新鮮でした。同じく「天狗裁き」も、東京の噺家さんで聴くのが初めてだったため、これも新鮮。リアクションは大きいし、俗っぽい表現が一貫しています。大阪の演じ方の方が、かなり品格があります。逆じゃないかと思えるほどということは、彦いちの演出かもしれませんね。最後のスライドショーは、二人が、池袋のサンシャインの最上階に上がって、七夕の短冊に願いを書くというもの。著名人にも、願いを書いてもらっています。夢枕獏と交流のある彦いち、小枝や八方にも書いてもらっているかい枝と、東西の広がりを感じました。




2010年 7月 10日(土)午前 6時 23分

  大阪府門真市(22)〜大阪市鶴見区〜大東市(12)〜東大阪市(16)写真集

 昨日は、朝から鬱陶しいお天気。午前中は、持ちかえり仕事に集中。それを終えて、家を出ると、すっかりお昼ご飯時になっていました。昨日は、まず、絶対に外せないウォーキングからです。昨日は、再び門真市内から鶴見緑地の近くを通り、東大阪市内を目指すという、この間何度かウォーキングで取り上げてきた門真市内からのコースを設定しました。詳しいコースは、次のようになりました。京阪「古川橋」〜門真市役所〜桑才新町公園〜大阪府立門真西高校〜桑才交差点〜三島大橋〜門真南公園〜なみはやドーム〜茨田大宮中央公園〜諸福交差点〜鴻池橋〜JR学研都市線「鴻池新田」〜三島小橋〜三島大橋〜長田北公園〜地下鉄「長田」駅。夕方には、雨がやみましたが、ウォーキングをしている間は降りっぱなし。特に、最後の40分余りの雨足が強く、歩き始めが、そういった降りなら、ウォーキング自体をしてないだろうなと思う降りになっていました。最近、同じようなことが、再三起こります。雨のなか、大東や東大阪市内は、延々と工場や倉庫が続きます。全然周りの様子を楽しむという状態ではありません。黙々と前を向いて歩く、なんか修行をしている雰囲気。おまけに、またしても間違いそうじゃないところでの迷走。これも、同じようなことを繰り返しています。これで、所要時間は2時間7分でした。
 「長田」から、堺筋本町乗り換えで、日本橋へ移動。夜の部までの2時間近くを、ワッハのライブラリーで過ごしました。昨日のラインナップは、次の通りです。@関西TV「志ん朝OSAKA LIVE」、志ん朝「たいこ腹」、志ん朝・仁鶴「対談」、志ん朝「明烏」A読売TV「米朝ばなし(12)播州めぐり」、(出演)米朝・雀々・小米朝BEMI-DVD「米朝落語全集(12)」、米朝「算段の平兵衛」。@は、先日、「仁鶴」で検索をしていて見つけたもの。志ん朝は、以前、「火焔太鼓」を確認しているので、ワッハの映像資料としては、落語が3つ確認できました。3つともいいんだけど、敢えて一つ選べと言われると、「太鼓腹」です。上方版と違って、実際に針を打ってからは短いので、そこまで のやりとりが、志ん朝の持ち味のテンポの良さが、最高に発揮されています。上方版の、おいしいところは、これでもかとくるのではなく、替わりに人物描写とテンポで聴かせてくれます。「明烏」は、若旦那の大仰な抵抗がおかしいと同時に、かわいらしさを表してくれます。若旦那を騙すのを、もう少し引っ張ると、脂っこくなるのかなぁ。なお、この番組は、毎日ホールで、年に1回開かれていた独演会の第5回目を収録したものです。Aは、「明石名所」を含む「播州めぐり」を聴けるかもということで視聴。だけど、それは肩すかし。番組は、雀々と小米朝による名所めぐりに、米朝のコメントが入るという構成になっていました。二人が訪れたのは、「姫路城(お菊井戸)→高砂神社(相生の松)→明石城(人丸神社)→須磨寺(敦盛塚)→和田岬→梶谷町の浜」というものでした。落語についてのコメントが入らない消化不良の内容。最後に、この番組について、米朝よりお礼の挨拶。読売TVの「米朝ばなし」という番組は、前半6回、後半6回と、2度に分けられて放映されたものとのコメントが入っていました。こないだの「稲荷」ものが良かっただけに、ホント肩すかし。でも、全部観る気でいます。Bは、ライブラリー利用時間を考えてのチョイスです。この間、珍しくも「算段の平兵衛」を聴く機会があったもので、そもそもこの噺を再興した米朝ものを聴いておきたかったのです。黄紺の頭の中にあるのと違ったのは、冒頭の、庄屋がお花と別れる部分。庄屋のかみさんの悋気で別れたが、それで満足しないかみさんの悋気に触れ、平兵衛にあてがうとなっていました。別れる話と平兵衛にあてがう話にタイムラグがあるのです。継承した噺家さんたちは、これが同時となっています。ショートカットしちゃってるのですね。一つの発見です。田舎の薄暗い、ましてや、この噺は闇の中の噺なもので、その雰囲気が生きてる、とっても土俗的臭いの強いものとなっています。米朝ものでは、気に入ったネタですね。
 夜は、精華劇場であった芝居を観に行きました。「ニットキャップシアター」という劇団の公演「ノクターンだった猫」という公演があったのです。作家で演出家のごまのはえ(小劇場らしいネーミング!)という人の作品を観たくて行ってみました。精華劇場のピックアップ劇団というちょっとしたブランドもあります。「ごまのはえ結婚記念」とも銘打たれ、難解な舞台なのですが、どうやら、人と人との関係性を作り上げる、その土台となっている人とは、その本質をもってして関係性を作り上げているのかを問うたもののようでした。台詞以外の身体表現を多用する劇団で、しかも、舞台空間と、その脇の空間も、芝居化するというメタ演劇に対するアンチテーゼ的な芝居でもありました。確かに、数度、演出家のごまのはえが、登場人物としてだけではなく、演出家という顔で出てくる場面があったり、芝居を通じても、本当とそうでない作りだしとを呈示し、人間の関係性を相対化しようという試みまで入っているものですから、余計に難解。どうすべきじゃなくって、現実世界はこういう世界なんだの呈示をする芝居と看ました。ただ、観ていてしんどい、見づらい芝居です。唯一いいのは、えらく芝居内容には似つかわしくない感じのいい女優さんがいたことかな。




2010年 7月 9日(金)午前 7時 55分

 一昨夜は、前の前の職場の同僚と、年に一度の呑み会。酩酊状態で帰ってきて、更に、「スペインvsドイツ」戦を観て、二度寝ができないまま出かけたもので、一日中眠い一日に閉口。ところが、夜遊び用に、繁昌亭の前売り券を買っていたもので、それを諦めるなんて気持ちにはなれません。昨夜の夜席は「第22回育っちゃったらくご!」があったのです。客足が落ちているということもあり、「育っちゃった」シリーズは、昨夜がファイナルだとか。多分、リニューアルをして、再登板してくるのはわかってはいるのですが、やはり寂しいですね。昨夜は、そないなことで、ガチンコ勝負を銘打った会がもたれました。まず、メンバー6人が、3組に分かれての対決。@「新作対決」、三風「テレショップパニック」vs三金「奥野くんの選挙」A「古典対決」、たま「火焔太鼓」vsあやめ「ちりとてちん」B「三題(選挙・ワールドカップ・健康診断)噺対決」、南湖vs遊方。@は同門対決。兄弟子に勝ちを譲って、三風の勝ちAたまは、「軒付け」も用意していたようですが、ショート落語の反応を見てからのネタ選び。あやめは、「古典は趣味」と言いながら、女性ヴァージョンの「ちりとてちん」。久しぶりだったのですが、この途中から、ダウンです。Bは、両者とも、やけに盛り上がっていましたが、かまない、しかも三題噺を作りながら、他の噺家さんの高座もモニターしていた凄腕に票が集まり、南湖が勝ち上がりました。中入り後は、勝ち上がった3人による、ジャンル制限なしの対決。その出し物は、三風「またも華々しき華燭の典」、あやめ「私はおじさんにならない」、南湖「誕生日」とい うもので、見事な鉄板ネタが続きました。最終審査で、遊方が誘導して、子どもが誕生した南湖に優勝賞金が渡りました。三風のネタは、あやめが買ってきた缶ビールを手に、実際に聴いた茶臼山舞台が思い出され、胸キュンものでした。あやめの「おじさんにならない」は、新作物の中で、着想と言い、リサーチと言い、極上の作品です。最後の「誕生日」は、南湖の私講談で、これを聴くと、うるうるきちゃいそうになる人情ものです。かつて、できちゃったグループが、新作、新作の再演だけではない、いろいろと斬新な企画があったと頃が懐かしく思い出されます。場所が繁昌亭に移り、思い切った企画が消えたのに、不満を感じていたところですので、リニューアルの機会に、ぜひ、その辺も考え直して欲しいものです。




2010年 7月 7日(水)午前 5時 00分

  大阪市遊歩(72)写真集

 昨日は、午後に、今月2度目となるのですが、動楽亭昼席に行くのを軸に、その前後に、ウォーキングと、ワッハのライブラリーの利用を行おうという計画を立てました。最初、夜には映画もと考えていたのですが、ぼちぼち夏の旅行計画も立てないとと思い、昨日は、夜の部はなしにしようと考えました。ウォーキングの配置も、天気予報に基づいて、午前中に配置しました。昨日のウォーキングは、弁天町界隈をターゲットに、大正橋を越えて九条方面に入り、そこから弁天町方向を目指すというルートを設定しました。詳しいコースは、次のようになりました。京阪「淀屋橋」駅〜地下鉄「肥後橋」駅〜中華料理店「徐園」〜インド料理店「ダワト」〜韓国料理店「済州」〜韓国料理店「多松」〜地下鉄「阿波座」駅〜日生病院〜大阪市立西高校グランド〜日吉橋〜大正橋〜岩崎橋〜辰巳橋交差点〜大阪府立港高校〜大阪市立波除小学校〜石田1交差点〜大阪市中央体育館・地下鉄「朝潮橋」駅〜大阪市立港区民センター・同図書館〜JR環状線「弁天町」駅。木津川を大正橋で越えるというコースでしたので、若干迂回コース。それでも、「辰巳橋」辺りで、1時間経過でしたから、「弁天町」駅以西で、わりと時間をとることができました。「朝潮橋」駅横を通ったときが、ラスト20分。その20分で、無事に「弁天町」駅に戻ってくることができました。西に向かうときは、安治川沿いの倉庫群に沿う道を、東に向かうときは、地下鉄中央線沿いの道を利用しました。お天気の方は、歩き出しが小雨模様だったのに、徐々に良くなっていきました。夕方には雨かもと言ってたのは外れ。こちらでもウォーキングは可能でした。
 「弁天町」駅から環状線で、新今宮まで移動。昨日の午後は、今月2回目となる動楽亭昼席。ところが、動楽亭に着くと、人の列が、外に溢れている。こんなの初めてでした。こないだの土曜日でも、こないには入らなかった。確かに、今月一番のメンバーなことは間違いないのですが。吉朝門下が3人出て、南光が中トリ、米団治がトリというのは集客力はある。ぞの番組は、吉の丞「犬の目」、吉坊「馬の田楽」、よね吉「芝居道楽」、南光「壺算」、(中入り)、宗助「一文笛」、米団治「千両みかん」というものでした。吉の丞が、「犬の目」をいじり出しています。いじり方の問題かもしれませんが、あまりいい感じがしません。典型的な前座ネタをいじるときって、一つだけ、一番おもしろいものだけ放り込む、それで十分だと思うのですが。「馬の田楽」っていうネタが出ること自体が珍しくなりました。吉坊クラスの若手は、まず持ちネタにしていませんね。いじられキャラの子どもは、おもしろいと思うのですが。昔は、そんなに聴きたいネタとは思っていなかったのですが、希少性が高まってきたからでしょうか、まずは聴けただけで嬉しいのです。吉坊という童顔の噺家さんが、子どもを演じるというのも、妙なおかしさのある口演でした。よね吉は、NHKのコンクールで受賞したとき用にいじった「七段目」のショートカット・ヴァージョン。だけど、よね吉が、こういった寄席でかけるネタは決まりきっているのが残念です。南光は、久しぶりの遭遇。繁昌亭で「千両みかん」を聴いて以来だと思います。40年ほど前に、南光を初めて聴いたときのネタが「壺算」。あのときの強烈なインパクトは忘れられません。だいぶといじっています。特に、へっついが割れるくだりが省かれたのは惜しいなと思います。買い物に行く道すがらのやりとりも、横にそれたかなと思うと戻ったり、下げにいくときも回り道をして元に戻ったりと、いろいろと引き出しを開けては締め、また引き出しを開けながらやってるっていう感じでした。受け方は凄いものがありました。宗助は、「一文笛」は、遊ぼうとはせずに、手堅くまとめました。そして、昨日の最大の驚きは米団治。このネタを、こんなに躍動感のある演じ方したのを聴いたことがありません。あの枝雀の高座ですら、昨日の米団治ほどの躍動感を感じませんでした。素直な気持ちが、そのまんま出されているのです。噺自体がダイナミックなのです。なかには、今までの米団治にはなかったオーバーアクションがあったりします。やりすぎと見えるのもないわけではないのですが、ネタに新しい可能性を出したように看ました。こないな高座をやってくれるなら、米団治を、もっと聴こうとしたくなるようないい出来でした。
 動楽亭の終演が、4時40分。もうまっすぐ帰ろうかと思ったのですが、せめて1時間でいいからワッハのライブラリーで遊んで帰ろうと、またまた寄ってしまいました。5時半以後は、新たなリクエストができませんので、その辺を考え、次のようなラインナップとなりました。@読売TV「米朝ばなし(5)向こう横丁のお稲荷さん」、a.産湯稲荷 雀々「稲荷俥」 b.赤手拭稲荷 歌之助(先代)「ぞろぞろ」 c.高倉稲荷 小米朝「高倉狐」ANHK-TV「日本の話芸」、文枝「菊江仏壇」。@は大ヒットの選択。今まで、この番組を2つ視聴してますが、落語を、これだけ短時間にしっかりと演じてくれるというのはありませんでした。正味26分という短い時間ですので、なかなか難しいことも事実なのですが、しかし、その中で、@は見事に詰め込んでくれました。おまけに各稲荷社でのロケも入っています。通常は、雀々と小米朝が、米朝のアシスタントなのですが、ここでは、「ぞろぞろ」が演じられるということで、歌之助が登場してます。「歌之助」で検索をすると、「骨寄せ」を演じるものしか引っ掛かってこなかったものですから、とっても嬉しいものがありました。小米朝が「高倉狐」をかけたというのは記憶がありませんから、この番組用だったかもしれません。若いときの小米朝って、若いときの上岡龍太郎に似ているということに気付きました。Aは、かねてからの狙い。ワッハのライブラリーで、「菊江仏壇」は映像ではこれだけです。文枝の口演を聴くにつけ、晩年のものです。かなり滑らかさに欠ける口演となっています。そないななかですが、序盤の親子の長〜い台詞に、説得力があります。しかし、この噺はきつい。救いのない噺です。でも、こーいった噺もありーので、上方落語は生きてきたのでしょう。




2010年 7月 6日(火)午前 0時 26分

 現在、常駐している仕事場には、クーラーが付いていません。おまけに、横の庭では、植木屋さんが入り、うるさいったらありゃしない、暑い、うるさいのなか仕事をしなければならない、とんでもない一日でした。夜は、繁昌亭です。今夜は、「繁昌亭夜席〜めざせ繁昌亭輝き賞パートU〜」がありました。このシリーズは2回目、最後の3回目は、残念ながら行くことはできません。今日の番組は、福丸「始末の極意」、ぽんぽ娘「赤ちゃん同士(仮題)」、呂竹「色事根問」、染太「夢八」、(中入り)、プリンセス金魚「漫才」、歌之助「はてなの茶碗」というものでした。もちろん、トリを務めた歌之助が、輝き賞の受賞者です。最近、「蔵丁稚」をよくかけているようでしたので、ちょっと期待をかけていたのですが、外れてしまいました。「はてなの茶碗」を、歌之助で聴くのは久しぶりです。定番のネタであることは間違いないのですが、手の動きに磨きがかかってきたなの印象です。元々、身体表現としての落語ということを意図していると見える歌之助ですが、茶金さんが、清水さんで茶碗を眺めた動きを多様し、物語の始まりはここだということを意識させます。すると、油屋さんの言動に滑稽味だけではなく、なんか軽い悲哀のようなものが出てきます。清水さんで、茶金の不思議な行為に、胸がときめいた油屋さんの気持ちが、頭をかすめるのです。今日は、歌之助は別格でした。中入り前の4人では、ぽんぽ娘が良かったなぁ。冒頭は、ちょっと浮き気味だったのですが、きっちり取り戻したもんね。マクラから動物ネタの小咄で、客を暖め、赤ちゃんネタへ。言葉を話し出す前の子どもが、どのような会話をしているか想像したもの。ぽんぽ娘自身の作品? だったらすごいやんと、ちょっと見直したぞの感じでした。なんせ、下ネタ専門なんて感じでしたから、じゃないものでいいもの見つけると、なんか嬉しくなっちゃいます。福丸は、21分もの時間をもらっちゃいました。2銭で、さんざんもてなしを受ける方法なんて久しぶりです。あとの出番のぽんぽ娘のネタが短いということで、たっぷりできる時間をもらったのでしょう。呂竹は、この位置で、このネタはダメです。ネタが、どのくらい増えているか看たかったのですが、根問ものを、この位置でかけようという心根にイエローカードです。染太は、「犬の目」のノリで「夢八」はあかんでしょ。こちらは、レッドカードです。中トリが、このノリでは腹が立ちます。落語よりか、プリンセス金魚の漫才に可能性を感じました。突っ込みの方が、とっちゃんぼっちゃんなのが玉にきずですが、ボケの男の子が、とっても自然体の喋り方が抜群。いつか、繁昌亭にあいつら出てたと言える日が来るかもしれません。




2010年 7月 5日(月)午前 6時 20分

  大阪市遊歩(71)写真集

 昨日は、午前中にウォーキングを済ませ、午後には演芸を楽しみ、夕方からは、息子と呑むという一日でした。朝、家を出る頃は、雨が降るのではという鬱陶しいお天気。一番困るのは、ウォーキング中に降り出すこと。ですから、傘を持って出たところ、途中から晴れ出しました。ま、嬉しい誤算でした。昨日のウォーキングは、アーバン・ウォーキング。最後は、地下鉄か近鉄かの「今里」駅を目指すことになりました。詳しいコースは、次のようになりました。京阪「北浜」駅〜インド料理店「アンナプルナ」〜安土町1交差点〜北御堂〜靫公園〜スペイン風バール「Valencia」〜靫尋常小学校跡碑〜地下鉄「阿波座」駅〜フランス料理店「ブラッセリーマセナ」〜大阪新町郵便局〜旧新町橋跡〜韓国風居酒屋「ハナ」〜インド料理店「ナマステ」〜韓国料理店「真人村」・韓流ショップ「A・R・A」〜フランス料理店「ラ・コンプ」〜安堂寺橋〜大阪女学院・大阪クリスチャンセンター〜イタリア料理店「ciliegio」〜地下鉄「玉造」駅〜JR環状線「玉造」駅〜玉津橋〜地下鉄「今里」駅。完全なアーバン・ウォーキングです。最後だけ、ちょろっと環状線の外に出て、住宅や町工場を抜けて歩いたっていう感じでした。堺筋の一つ東の筋を南下し、本町通の一つ北の筋、二つ目の筋を、あみだ池筋まで行き、今度は、あみだ池筋を南下。長堀通の一つ北の通を東進。高速道路があると、ちょっとずらして行き、玉造へ。あとは、お時間に合わせて、地下鉄駅の方に向かいました。
 「今里」からは、地下鉄千日前線一本で、日本橋へ移動。午後の部は、文楽劇場の小ホールであった「第48回上方演芸特選会」に行ってまいりました。番組は、染吉「つる」、真山広若(op.真山幸美)「橘高組、涙の関西鉄道」、大塚珠代「玉すだれ」、浮世亭三吾・美ユル「漫才」、(中入り)、マジック中島&ひろみ「マジック」、春若「京の茶漬」、京山小圓嬢「改心亭」というものでした。昨日のお目当ては、浪曲二題。ところが、この浪曲二題が、ともに明治のお話し。おそらく浪曲全盛期には、同時代のアウトロー社会に関するおもしろ話が、続々と浪曲化されたのだろうなというお話しです。「橘高組、涙の関西鉄道」は、土方人夫の世界には、当然の如くヤクザが絡んできます。それに対抗するためには、やはりアウトローの力を得なければならないという、今の時代には、全くもって受け入れにくい題材が、こうやってまかり通っています。志ん生の落語にも、随分とアウトロー的な話が出てきますが、それが当たり前という社会では、こういった浪曲がもてはやされたのでしょうね。小圓嬢のネタは、強盗稼業の男三人、山県有朋の奥方に諭され改心する人情ネタ。「改心亭」というのは、改心した男たちが開いた店の名前。恐らく実話なんでしょうね、その評判の店を、早速浪曲化したのでしょう。講談にも、新聞読みというのがあるというのを聞いたことがあります。そういった時事ネタが入りーの、伝統的な赤穂義士や軍記物などが入り交じり、講談や浪曲は、一世を風靡したのでしょう。木馬亭では出ていた、こういった同時代ものを、一心寺では聴いてなかったものですから、とっても新鮮でした。小圓嬢は、ちょっと喉の調子が本調子ではなかったのですが、でも、うまいな。とっても、お気に入りなのです。マジックが印象に残りました。傘で統一したマジックで、とても見栄えがするマジックです。相方の女性の方が、タネとなる傘を手渡しているのは分かるのですが、その元の傘を、どこから持ってきているのか、分からないのよねぇ。でも、分かってしまったら、おもしろくないか。「玉すだれ」なんてのを、本芸にしている芸人さんがいたのですね。ネットで調べてみると、他にも芸を持ってました。ちょっと安心。「玉すだれ」だけで、舞台を持たせるための工夫もされており、これはこれで、珍しいものを観たっていう印象です。昨日の場合、落語は添え物でした。ちょっと休憩してしまいました。




2010年 7月 4日(日)午前 6時 59分

 昨日は、午後に動楽亭の定席、夜には、應天院で芝居を観るという予定でしたので、ならば近くにあるワッハのライブラリーにも行き、ウォーキングも、どこかに入れるということで、それらの順番を考えたのですが、芝居の開演時間が、7時半と遅いこともあり、夕方にウォーキング、動楽亭に行く前にワッハに行くことにしました。昨日は、お天気の具合が最悪で、とにかく午前中は、ウォーキングなどはできるという状態ではありませんでした。夕方のウォーキングも、結局、つぶれです。動楽亭への移動時間には、小雨になっていたので、期待を抱いていたのですが、ウォーキング開始後20分で、雨足が強く、ズボンが水浸しになってしまったので、南海線「萩ノ茶屋」駅を通りかかったのを幸いに断念しました。で、ワッハでの、昨日の視聴リストは次のようなものとなりました。@関西TV「大河、駅伝落語〜東の旅〜」案内役:和多田勝、吉朝「旅立ち」、べかこ「煮売屋」、仁鶴「七度狐」、松之助「軽業」A関西TV「やる気タイム10」司会:べかこ・松葉・三輪けい子、べかこ「あくびの稽古」、米朝「足上がり」。以前、「松之助」で検索したときに、見逃したのかもしれませんが、把握できていなかった「軽業」を、前回、ライブラリー利用のときに見つけてあったので、まずは、こちらを試聴。これは、関西TVが、3時間に渡って放映したものの前半部分。後半部分が収蔵されているかは、今の段階では把握していません。後半部分は、千朝「矢橋舟」、米朝「瘤弁慶」、文枝「三十石」というものですので、あればいいのですが、今のところ希望はあまり持たない方がいいのではと思っています。と言いますのは、「千朝」で検索したときには、引っかかってないもので。放映年は?です。吉朝が、石段で出て、しかも、えらくかんでいます。べかこも、声が、そんなにつぶれてないし、仁鶴もテンポが良く、いい感じです。ハイライトは松之助。神社に入って行くまでが、演じられています。全くの初物です。発句や狂歌を言い合ったりして、道中を進むという場面です。言葉遊びが楽しいので、誰か、受け継いだらいいのにと思いました。もぎ取りも、「いたち」「孔雀」「貝細工・糸細工」「たげ」の4つで、「とったりみたり」は入っていません。あとは、現在の型と同じと言っていいかと思います。「義経の八艘飛び」は入っていませんでした。
 難波から地下鉄で、動物園前まで移動。月初めの楽しみ、動楽亭の昼席に行ってまいりました。週末に、こちらの席に行くのは初めて。全然客の入りが違います。今まで20人まででしたからね。番組は、弥生「煮売屋」、ひろば「道具屋」、雀喜「鷺とり」、雀松「餅屋問答」、(中入り)、宗助「天狗裁き」、ざこば「首提灯」というものでした。弥生は、落語を聴くのは2度目。最初は緊張するのかなぁ。声が上擦り気味。だけど、徐々に落ち着いてくると、声も安定してくるし、所作もきまってくる。吉弥に、所作についてはやかましく言われているようで、自然な、有機的な動きになっています。台詞で説明するだけではなく、所作で、落語を補おうとする姿勢を、しっかりと受け継ごうとしている様子が分かるだけに、微笑ましく思えてきます。場数を、どんどん踏むことでしょう、まずは。そういった意味では、ひろばは経験の厚さを感じる「道具屋」。おもしろい部分を、テンポ良く伝えてくれる口演に拍手です。雀喜が、いい人イメージの、ちょっと爽やかおじさんっぽい雰囲気で、癒し系の噺家さんという感じが定着してきました。家族みんなが楽しめる「ねこまんま」の漫才そのもののキャラでの高座になってきています。雀松の高座が、昨日の一番のお気に入り。前にも聴いているはずなのですが、昨日のように、強いインパクトを受けたという記憶が残っていません。何が気に入ったかと言うと、全体を通じて、荒い言葉づかいに、荒い空気、完全に意図的にやっています。餅屋のおやっさんも、かつてはぶいぶいと言わせていた人物だとの設定が、冒頭で述べられます。これも計算づく。なんか、今まで落語世界のおもろい話なんていう感じで聴いていた噺が、やたらとリアリティを持ってきました。ありえた風景のように見えてきたのです。そういった演出が考案でき、また、それを実践できるのが雀松です。宗助、ざこばは、定番ネタ。宗助は、作ってますよという顔が見えるのだけれど、その作り方が的確で、他の人は簡単に真似のできない力を持っています。大家、奉行、天狗と、くさく、でもしっかりと描ける力量は大したものです。「首提灯」は、上燗屋への支払いが終わると、急激な変化が起こります。昨日は、一瞬、客がついてきてないぞの空気が流れたからでしょうか、部屋の暗さ、道の暗さとか、いつものざこばと違ったんだなぁ。ついてきてないぞの空気を感じとったかのように感じられました。もったいない話でした。
 動楽亭のあと、一旦歩き出したのですが、上に書いたように、雨がひどく「萩ノ茶屋」駅で断念。そのため、千日前のネットカフェで時間調整。夜は、應天院で、「突撃金魚」という劇団の「幼虫主人の庭」という芝居を観ました。この劇団、この間の劇団探しの中で、黄紺的要注意劇団の一つに入っているのです。具象的で解りやすく、おもしろい芝居が流行る中で、抽象的な言葉を大切に、人としての根源にアプローチする芝居をかけることのできる劇団ではと期待を寄せているのです。今日のテーマは結婚。でも、不思議な芝居でした。さなぎとなって、そこから脱皮することで成虫となる虫の成長をヒントに、人の成長を視覚化しようという着想はおもしろいのですが、そのために、虫と人間との結婚という異類婚姻譚になっています。ぎくしゃくしている主人公夫婦が、結婚生活のなかで、夫婦となるという成長を、そういった異類婚姻譚にしているのです。そのためには、虫の血を引く女性が生まれるためには、もう一世代さかのぼって、虫と人間との恋物語が必要です。その虫こそが、表題になっている「幼虫主人」ということで、筋立てとしては、二世代の男女の物語となっています。そういった不思議な設定であるため、それを視覚化しようと、舞台作り、衣装は、メルヘンタッチであるかのように見える一方、異界のようにも見える気色の悪さも感じるものとなっていました。草模様の布地、染めたのだろうか、、、、。




2010年 7月 3日(土)午前 1時 25分

  大阪府寝屋川市(24)〜門真市(20)〜守口市(25)〜大阪市鶴見区写真集

  明け方は雨。6時前に、目が覚めてしまい、睡眠時間4時間ちょいという情けない3連休の幕開け。その鬱陶しさに拍車をかける雨でしたが、幸い時間の経過とともに止んでくれました。今日は、持ち帰り仕事ができるのではと、わりかし時間を空けておいたのですが、わりかし仕事が、うまく運び、ほぼ持ち帰りなしとなりましたので、10日前にしたようなことをしようではないかと、ちょいとお気に入りのお店に立ち寄り、お昼を食べ、まずはウォーキング、それからワッハのライブラリーを楽しみ、夜の部を敢行することにしました。ウォーキングの詳細なコースは、次のようになりました。京阪「寝屋川市」駅〜出雲町公民館〜寝屋川市立木田小学校〜萱島あやめ公園〜京阪「萱島」駅〜大阪国際学園〜新古川橋〜寿大阪歩道橋〜常称寺〜門真市立第七中学校〜大阪ドーム〜茨田大宮2交差点〜古宮橋〜鶴見緑地入口〜地下鉄鶴見緑地線「横堤」駅。前々から、寝屋川からなみはやドーム方向に行くと、どこまで行けるかというのは、興味のあったところ。今日は、とにかく京阪線に沿うような形で、古川橋(駅ではなく橋の方)まで行き、そこまでの時間経過を見てから、その方面へのチャレンジをしようと考え、歩き出しました。古川橋から古川に沿って歩く道というのは、ウォーキングを始めた当初、歩いた思い出のあるところ。あの頃に比べて、スピードアップしたのでしょうね。寝屋川から出発して、横堤まで行くことができました。今日は、安田の辺りで、またしても道に迷ってしまいました。こちらの方が、ちょっとした近道かなと歩き出したのですが、途中からスプロール状態になり、方角もあやしくなり出したもので、目の前におられた方に尋ねてしまいました。そないなことも含めて、所要時間は、2時間8分でした。
 「横堤」から地下鉄で、長堀橋乗り換えで、日本橋へ移動。今日の午後は、ワッハのライブラリーで、2時間半余りを過ごしました。本日のラインナップは、次のようなものとなりました。@DVD「大師匠 第1巻〜さん喬・川柳〜」、さん喬「初天神」「真田山」、さん喬・川柳「対談」A毎日放送TV「笑い転げてたっぷり枝雀」、ゲスト:うつみ宮土理、枝雀「ちしゃ医者」B朝日放送TV「和朗亭 第1回」、司会:米朝・安藤孝子、ゲスト:秋田実・春団治・ラッパ日佐丸、仁鶴「青菜」、ダイマル・ラケット「拳闘漫才」、和朗亭開場記念口上(米朝・安藤孝子・春団治・松鶴音声出演・仁鶴・ラッパ)、ラッパ「布団廻し」。@は、シリーズ全部が、なぜだかライブラリーに入っているので、順次観ていこうと考えているのですが、このシリーズがいいのは、出演者二人の対談が入っているところ。さん喬・川柳は、当然、小さん・円生についての思い出を語ってくれました。さん喬が、喬太郎の育て方の話をいていたのが印象的。それを受けて、円生のさん生(川柳)の育て方に通じるものがあるとの意見で一致していたのが、そそられました。Aの枝雀は、珍しく荒さの見える口演。キーワードを言い間違えたり、言い淀みかけたりしています。枝雀でも、こういったのがあるのだという意味では貴重な映像です。流れ星のくだりは、枝雀に、既に出ていたのですね。いい発見ができました。生で聴いているはずなのですが、その辺の記憶は一切ありませんでした。Bは、仁鶴で検索をしていて見つけたもの。「和朗亭」に「口上」と入っていたもので、丁度、視聴できる時間に見合ったものということでチョイス。そしたら、「和朗亭」の第1回目放送で、それを記念した口上だったのです。そこで、松鶴が音声出演。仁鶴の口パクでという演出。しかし、若かりし頃の仁鶴のテンポはいいですね。以前にも、「不動坊」を聴いたときに、そう思いましたが、この「青菜」でも同感。いいものを視聴できました。
 夜は繁昌亭です。今夜は、繁昌亭主催の会で、「繁昌亭夜席〜めざせ繁昌亭輝き賞パートT〜」という会がありました。このシリーズは3回予定されており、その第1回目が、今夜開かれたというわけです。各回のトリは、今までの輝き賞受賞者が務めるというもので、自分的には、お気に入りの企画でしたが、客の数は、えらく寂しいものとなりました。本日の番組は、喬介「刻うどん」、石松「饅頭怖い」、三幸「男と女の他力本願」、智之介「七度狐」、(中入り)、ボルトボルズ「漫才」、吉坊「遊山船」というものでした。常の昼席ではもらえないような20分という割りに、あまり見ることのできない顔を見せたのが、喬介と石松。喬介は、若干長めのマクラと、ネタに入ってからも、よく省かれるうどん屋に入る前の都々逸のやりとりを入れました。ただ、先日聴いたときにも気になった、うどん屋の前で、15文と言うのは正されていませんでした。誰か言ってやれよの気分です。石松では、前座ネタ以外では、「中風小便」以来の大きめのネタを聴きました。20分ジャストに抑えましたので、おやっさんの怖い話は省かれ、またちょっとしたやりとりも、エッセンスだけを触れるようにしていました。時間としては、見事な刈り込みだったのですが、噺としては、薄っぺらいものになりましたが、これは、石松の責任ではありません。そして、おもしろかったのは、通常聴く「饅頭怖い」とは、微妙に違う運びに、興味を惹かれました。師匠の福郎から伝わったものでしょうか、それとも、誰か他の噺家さんから伝わったものなのでしょうか、ちょっと気になっています。また、石松の口演も、今まで聴いたなかではベストだったと言っていいと思います。一語一語がしっかりとしてきました。オリジナル・ヴァージョンを聴いてみたくなりました。ちょっと化けたぞの感覚です。三幸のネタは、以前、立て続けに3回ほど聴いたネタの、久しぶりの遭遇となりました。噺の展開は、そうなるかと思わせられるのですが、ちょっと無理筋の印象は相変わらずでした。智之介は、もっと聴く機会があればと思っている噺家さんの一人。発声がしっかりとしているのでしょうね。声がいいところへ、自在に表情を出せるのは強みです。「七度狐」では、特に尼寺の庵主さんが秀逸で、聴き応えがありました。下げは、通常とは異なり、化かされている旅人二人を、村人が助けに行くために、川を渡るというものでした。更に、その上を行ったのが吉坊。吉坊ベストにも入るでしょう。とにかく、浪速橋の上にいる二人が、とにかくリアルなのです。これは、見事。それが、会場でわかったのでしょうね、聴き慣れ台詞にも拘わらず、ポイントでは笑いが起こるという凄腕ぶりを見せつけてくれました。ここまで、二人に目を釘付けにされた「遊山船」は初めてです。難しい噺として、いつも書く「遊山船」ですが、ここに一つの素晴らしい口演が生まれました。これを聴けただけで、今日の会は値打ちものです。




2010年 7月 2日(金)午前 1時 31分

 今夜は、先日の桜川の会で、ぽんぽ娘さんに、直接、予約を入れた「露の団姫・桂ぽんぽ娘 2人会」に行ってまいりました。会場は、動楽亭です。動楽亭は、米朝一門の噺家さん以外も使うというケースが増えてきています。今夜は、他にも興味を惹く会もあったのですが、異色度では群を抜くこの会を選んでみました。番組は、咲之輔「お公家女房」、団姫「狸賽」、ぽんぽ娘「メイド漫談」、団姫「一眼国」、(中入り)、出演者+染吉・天使「大喜利」、ぽんぽ娘「ちりとてちん」というものでした。咲之輔は、舞台に上がると緊張するのでしょうか、空気を読めないし、だからでしょうね、客と噛み合わないこと、夥しいものがあります。ネタに入っても、現代の話し言葉調とのちゃんぽんになってしまい、かなり耳障り。あとの大喜利でも、司会者という自覚が、全然なく客になってしまってたりと、?ばかりが点灯です。団姫は、マクラがおもしろいです。咲之輔から団姫に変わると、一挙に空気を変える力があります。ネタは、いたって正攻露の団姫・桂ぽんぽ娘 2人会法。「一眼国」がいい出来でした。広い野へ探索に行くところなど、客席の空気が張り詰めているのが感じられました。ゆくゆくは、五郎兵衛の持っていた怪談噺などのいい後継者になるかもしれません。その張り詰めた空気を壊したのが咲之輔。太鼓を叩くのを抜かしてしまったのです。一方、ぽんぽ娘の一つ目は、得意のメイド漫談。桜川の会では、下ネタをしないと言っていたのに、後半は下ネタに入っていました。「ちりとてちん」は、義理の母親と、二人の嫁というシチュエイションにしていました。そして、その設定で作りだしたやりとりが、なかなか豊富な言葉であったこのに、正直、びっくりしました。作家さんが、付いているのでしょうか? メイド漫談にしろ、この人の創作ならば、とっても豊かな言葉を持った人です。それが、「ちりとてちん」にも生きていました。ただ、それが正解かと言うと、それはなかなか難しいところ。べんちゃらをする人間関係との設定だったか、知ったかぶりをするには、スムーズであったか。また、この設定でいくなら、次男の嫁(本来ならべんちゃらをするキャラ)の破天荒なキャラ作りが要るだろうし、長男の嫁も然りでしょう。言葉の豊かさに自力を看て取っても、笑いが起こりにくかったのは、ひとえにその豊かさに合わないキャラだったということじゃないかなぁ。いずれにしろ、ちょっとした色物的存在という感じだったぽんぽ娘に可能性を感じました。団姫には、正統派の匂いも感じました。ですから、この会、決して際物ではありません。収穫、多しです。




2010年 7月 1日(木)午前 6時 15分

 昨日も、とっても蒸し暑い一日。新しい職場で、常時いる部屋には、クーラーはなく、しょぼい扇風機が、カタカタ動いているという状態なので、仕事にならない。でも、正念場は、まだまだこれからですね。そないななか、昨夜も繁昌亭。繁昌亭は、行き出すと、ホントに続きます。今夜は、繁昌亭主催の落語会「繁昌亭夜席〜京大VS阪大 対決落語会〜」がありました。番組は、福丸「米揚げいかき」、たま「僕と彼女と教頭先生」、染左「七段目」、南海「坂本竜馬」、(中入り)、出演者全員「トーク」、染雀「仔猫」というものでした。福丸とたまという京大組のネタは、ごく最近聴いたもの。たまのネタは、風俗の出てくる話なので、かなり下ネタが入る。あとから出てきた染左が言うには、たまが、このネタを作ったのは、女子高生に胸をはだけさせるアクションをさせたかったからと言って、笑いをとっていました。たまはたまで、あとの出番の阪大組の噺家さんは、正統派の落語をするだろうからと、このネタを選んだみたいでした。染左の「七段目」が、注目の高座。米朝一門の噺家さんのや、銀瓶のとも、異質な「七段目」だったのです。丁稚の、芝居へかんでいくところが違います。丁稚を上げる前に、若旦那が、一人で芝居はしていません。そして、若旦那が刀を振り回すまでの芝居が、たっぷりと演じられました。南海さんも、鉄板ネタ。染雀は、怪談めいたものをと言うので、てっきり「腕食い」と思いました。「仔猫」は、染語楼からもらったそうです。染雀が「仔猫」をするという匂いすら持ってなかったものですから、ちょっとした意外性なんてものがありました。演じ方は、台詞はオーソドックス、口調は、ちょっとくさめかな。旦さんの品格が欲しいですね。楔となる品格があった方が、噺の節にもなると思いました。一方で、おなべが素性を明かすところは、さすが染雀。まともな幽霊が出てきた風情。異界からの人間との演出は見事。その緊張からオチへの下げの緩和が生きました。トークが大受け。司会の南海さんは、何をすればとの思いで出てきたようですが、染雀の止めどのないお喋りと、たまの福丸いじりで、もう大爆笑。入門志願したときの師匠の反応なんてことを、南海さんがふるだけで、傑作。司会者は、それをふっただけで、染雀のエンドレスのお喋りと、福丸いじりへと発展。福丸が、今度は春団治に叱られた話をし出すと、会場は、一瞬、緊張。だって、福丸と生寿という前座は、出来すぎた前座(これはいろんな噺家さんが公言する)との前振りがなされているためです。kの話を聴いたたまは、「オレの知らない話をする」「この気の使い方が優れ物の証拠」と突っ込んで、また福丸いじりで大爆笑という具合で、傑作なトークとなりました。




2010年 6月 29日(火)午後 11時 4分

  大阪府門真市(19)〜守口市(24)〜大阪市旭区、城東区写真集

 今日は、いつものお休みの日と同じく、午前中にウォーキング、午後からは、お楽しみ2連発を敢行しました。なかなかいい落語会二つが並んだものです。午後の部が、繁昌亭の昼席ということもあり、また、最近、ウォーキングでは門真市内を起点にしていませんでしたので、今日は、その双方を満たすコース設定を考えました。その詳しいコースは、次のようになりました。京阪「古川橋」駅〜摂南病院〜門真市立公民館〜門真神社御旅所〜西三荘ゆとり道〜菊水道4交差点〜元町通商店街〜大枝公園〜守口市立第三中学校〜護念寺〜両国町公園〜旭東中学校前交差点〜新森中央公園〜新森小橋〜京阪「関目」駅。家を出た頃は、傘が要ったかものお天気。ところが、「古川橋」の直前で、太陽が出ました。ずっと、歩いている間、そういったお天気ではなかったのですが、でも、それで十分。暑さや湿気も、ちょっとましでしたしね。今日は、3回、道に迷いました。ですから、当初思い描いていたとは異なるものとなりました。1回目は、大枝公園に入ってしまい、そのあとのコースで迷い、次に軌道修正できるはずだった高瀬神社という、かなりよく通っているところで、清水方向の道を間違え、それの軌道修正をするはずの護念寺で、また間違えと、なんか自分でも、わけがわからなくなってきてました。大枝公園でのロスは大きかったのですが、あとはロスということがなかったのが幸いでした。最後は、「野江」まで行くことも考えたのですが、間違いが多すぎたため、移動時間も、タイトになっていましたので、安全策をと「関目」で切り上げました。今までで、間違いが多すぎたためでしょうね、歩いていてつまらなかったウォーキングとなりました。
 「関目」から、天満橋経由で、南森町に移動。午後の部は、繁昌亭の昼席です。6月は、繁昌亭の昼席は、3回目です。今日は、福笑がトリということで、逃しはしません。今日の番組は、三四郎「刻うどん」、壱之輔「転失気」、花丸「千早ふる」、春野恵子(一風亭初月)「樽屋おせん」、小染「浮世床」、春若「京の茶漬」、(中入り)、米八「曲独楽」、文福「フルムーン」、吉坊「狸賽」、福笑「幻の財宝」というものでした。今日のヒットは、花丸の「千早ふる」に、久しぶりの遭遇。それと、やはり福笑です。「千早ふる」は、宝塚風になるところ、イタコが出てくるところがぶっ飛んでいて、ホントにおかしい。「幻の財宝」は、自分的には、2度目の遭遇のはず。最近の作品の中では上位に入ること、間違いないとインプットされていましたが、やはり、それに相違ありませんでした。冒頭で、もう完全に掴まれてしまいます。この路線でいくんだと、強烈な意思表示です。そして、この冒頭で取った爆笑を、質的に、最後まで維持するのだから、やはり福笑はすごい噺家です。あとの高座では、小染が、最近、落語会では聴きにくいネタを出してくれたのが印象に残りました。なんで出なくなったのでしょうね、「浮世床」。今日は、鼻に火箸を突っ込んで遊ぶ男と、無筆の男に本を読ませるところで終わりました。それ以外は、ほぼ定番です。吉坊には、ちょっとひねったネタを出して欲しかったのですが。
 繁昌亭が終わると、いつもの南森町のネットカフェで、1時間余りの時間調整後、JRを使って、鶴橋に移動。久しぶりに、雀のおやどであった「第84回雀三郎つるっぱし亭」に行ってまいりました。今日は、「本能寺」が出たのです。これは外すわけにいかないと思い行ったのでしたが、思いの外の不入りに、びっくり。「本能寺」という噺に反応しないのか、それともW杯のための自重なのか、とにかく、この会で、黄紺の知る限りでは、最低の入りでした。番組は、雀太「天災」、雀三郎「本能寺」、雀喜「ダンゴマン」、雀三郎「船弁慶」というものでした。「本能寺」に入る前に、米朝一門の芝居、また、歌舞伎の型についてと、長大なマクラ。鳴り物は、かなりの緊張を強いられるネタだけに、マクラを聴きながら、ハラハラ。マクラからして、そうですが、やはり歌舞伎に造詣の深い雀三郎、ポイントポイントが、うまく決まっていきます。残念ながら、若干台詞が流れるところが出たのが、たまに傷かな。くすぐりとか、全般的に米朝のやり方を踏 襲していました。客は、緊張感溢れる舞台を見つめるというよりか、観客目線に立った楽しめる舞台を提示するというものでした。「船弁慶」が、驚くべき好演。雀三郎ベストが増えました。「饅頭怖い」「花筏」「崇徳院」などに並ぶ名演だと思いました。冒頭の演出も鮮やか。夏の暑さと、雀のお松の凄まじさが、浸透させられてしまいます。そして、ポイントポイントで見せる表情が、おかしくって。枝雀ですら、この「船弁慶」で、これだけおかしい表情を出していないんじゃないかな。更に、謡が様になっているのです。この人の古典への造詣の深さを、ここでも確認。これだけ聴き慣れたネタで、これだけわくわく感をもって聴けるなんて、ホント、落語は奥深い。雀太の「天災」は、初遭遇。殴り方、鼻血を出させる演出など、ざこばからもらったと思えます。でも、雀太は、自分の言葉を入れたがります。ざこば版の刈り込まれた言葉に解説ともなりかねない言葉は不要だと思うのですが。そして、肝心の台詞を省いちゃった。心学の先生が怒鳴るところを省いちゃったのです。替わりに人の良さを見せてしまいました。それではおもしろくない。そんなで、ネタへのスタンスに、若干疑問を感じてしまいました。でも、入り方は気に入ったなぁ。無頼漢ぶりが、上手に表現できていて、掴みはOKだったのですがね。雀喜の作品は、ねこまんまと同様、下ネタ厳禁のスタンスで臨んでいます。子どもも大人も楽しめる作品、それが徹底されています。虫と合体し、悪い虫と闘い、社会を正していくという物語。「虫」に関する駄洒落集という感じのネタでしたが、ほのぼの系で、こういった噺を作る人がいないので、貴重な存在と思います。




2010年 6月 29日(火)午前 5時 41分

 最近、月曜日の午後は、ぐったり傾向。どうやら週末3日の遊び疲れ、ウォーキング疲れが出てしまうみたいです。昨日までの3連休は、まっすぐ帰った日が多かったのですが、そこはそれ、夜更かしをしたり、逆に早寝早起きになったりと、うまく睡眠をとれていないのです。そないなこともあって、昼間にぐったりとしてしまい、仕事がはかどらない傾向にあります。そないな一日だったのですが、今夜は、動楽亭に行ってまいりました。今夜は、「できちゃった落語」があった日なのですが、実は、予約を入れたのは、昨夜。仕事のめぼしもつかないまま、ぎりぎりに行こうの決断。でも、ちゃんと普通通りに行け、一安心。入りが悪くなってきています。昨日で18人と書きたいのですが、内一人は、中入りで帰ってしまいました。出番を決めるのは、いつも通りのじゃんけん。新たにできなくて、3日前に下ろしたネタをするという南湖が、一番を引き受けたので、残りの5人でのじゃんけんとなりました。結果的に、番組は、南湖「小南湖誕生」、たま「人型ロボット」、三金「奥野くんのペット」、遊方「せやかて業界人やて」、(中入り)、あやめ「沖縄酒場比嘉呉夫」、三風「以心伝心!」というものでした。南湖は、長男誕生に係わる南湖夫婦の一連の動きを語りました。これは、ネタというよりか、マクラっぽい私落語。ただ聴いていると、息子が生まれたときが思い起こされるという嬉しい副作用がありました。たまは、一昨日の会で出した作品も出すと、最初は言っていたのですが、実際に「人型ロボット」を話してみると、わりかし時間がかかったので、一つでおりました。土左衛門というけったいな名の付いたロボット。いろいろとおもしろい機能が付いている。なぜだか、ダイハツで、衝突実験に使われてしまうのですが、すぐに復活してきます。ならば、それを繰り返していくというのはダメなのかなぁと思いました。なんか急に下げに移ったもので。三金の作品は、ペットが主役。そして飼い主が奥野くんという設定。「鯛」の雰囲気が漂いましたが、デブネタに収斂させることで、それもいつしか消えていきました。奥野くんシリーズが増えるとネタに困りそうなところを、いいものを思いつきました。その着想分だけでも大拍手です。遊方は、「ちりとてちん」の改作。場所を、バーのマスターと客との会話としてある。だけど、「ちりとてちん」のおかしさの一つは、旦さんと他の二人の上下関係。これが基本にあるから笑えるのだが、そこをいじったものだから、なんか消化不良。遊方は、もう少し違うことを用意していたようだが、どうやら抜かしたみたいで、このままだったら、大幅減点です。あやめは、繁昌亭での「楽茶会」でのネタを、初めてかけたということです。「楽茶会」は、沖縄をテーマにしているので、それにちなんだ作品を用意したようです。噺は、単純に、大正の沖縄酒場で呑み、そこの女将が、沖縄のサンシンで唄を聴かせるというもの。実際に、あやめは三味線を抱えて唄を披露しましたが、噺の構造が、あやめらしくありません。唄を披露するためだけの作品となってました。三風の作品も、発想OK、でも、それを落語化するのは困難が伴うという見本のようになりました。熟年夫婦の間では、指示代名詞で会話が成立をするということの逆をとったおもしろい発想。でも、落語家しちゃうと、ワンパターンが繰り返されてしまいます。指示代名詞の会話のあと、当人同士が、それを言葉を補って話すということに終始してしまったのです。発想がおもしろいだけに、なんかもたいなくって。この会、なんか、茶臼山時代の熱気が遠ざかっていくようで、寂しいな。なんでだろう?




2010年 6月 28日(月)午前 3時 27分

  大阪市遊歩(70)写真集

 昨夜は、「韓国 vs ウルグアイ」戦を観て、気持ちが高ぶったからでしょうか、なかなか横になる気がしなくて夜更かし。そのため、午前中は、今日もゆっくり。変な癖がつきそうなので、要注意です。結局、11時をメドに、お出かけ。昨日より10分早めて、目指すは、昨日と同じワッハの5階。今日は、「笑福亭たまの脱構築落語会」があったのです。たま一人でも、その気になってしまうのですが、客寄せ的に、東京から柳家三三をゲストに喚んだものですから、余計に目が放せなくなりました。たまと三三は、キャリアは違いますが、同い年だそうです。おもしろい同い年発見です。で、番組は、さん都「代脈」、たま「僕と彼女と教頭先生」、たま「船弁慶」、(中入り)、三三「釜泥」、たま「大切な命(仮題)」「軒付け」というものでした。黄紺は忘れていたのですが、たまは、当初「軒付け」をネタ出ししていたらしいのですが、うまく仕上がらなかったということで、それを止めにして、新作を出すことにしたと、パンフレットには書かれていました。最近は、師匠福笑の持ちネタは出さない方針にしていた(福笑の指示)にしては、福笑の持ちネタ「軒付け」を出すのだったら、聴いてみたかったのにと思っていたら、替わりの新作が5分くらいの作品だと、楽屋で話してたら(さん都と福丸と)、それはあまりだと突っ込まれたので、結局、新作も「軒付け」もすることになりました。さん都の「代脈」が、かなりの成長。テンポのいい掛け合いが、うまく運ぶからでしょうね、代脈に行く男のキャラを、大きく作らなくとも、知らず知らずの内に、おかしげな男に出来上がっていきます。周りから作られていく感じです。仁鶴が使っていたくすぐりも、さん都にかかると、テンポの良さと、ふっと軽く驚く表情だけで、どっときます。ネタ下ろしっぽいあたりで聴いたときは、こないな具合じゃなかったことを思うと、えらく短期間で、ネタの質が上がったものです。「僕と彼女と教頭先生」は、一度、どこかで聴いた記憶があります。最近、たまの新作には、エロっぽいものが、ちらっと入ってきます。このネタも、そうで、あとヤクザが出てきたりで、こういうのは好きになれないなぁ。ストーリーは、成績不良で学校を止めた女性が風俗に走り、その生徒を何とかしようとする学校の先生たちという物語です。「船弁慶」は、たまの定番化したネタになってきました。たまの大きな声は、こういった大きなところで聴くといいな、噺自体が大きくなるなと思い聴いていたら、船に乗り込むあたりが、記憶から吹っ飛んでしまっています。三三は、たまやさん都の高座に触れたりと、遊び心を感じさせる高座。漫画的に、古典を、おもしろ可笑しく聴かせようというたまとは違う、人物をくっきり描いてみせる楽しさを全面に出す王道を歩んで見せます。うまいものです。たまの新作は、手術中の場面からスタートします。ところが、その部屋では、ごきぶりを追いかけ回しています。命を救おうとしている場所で、同時に虫の命を奪おうとしている、これを本筋にしたかったようですが、おもしろ手術が目立ってしまった未完成作品、そのあと、ごきぶりの復讐が始まるという構想だそうですが、もし続きを作るようでしたら、かなりのぶっとびが聴けそうです。「軒付け」は、序盤をカット。いきなり、軒付けご一行様が集合したところからで、一軒一軒回っていく家におかしな人がいたりと、かなりの改作。三味線の天さんも、3人が支えるのではなく、三味線がずり落ちないようにとの新たな工夫で笑いを取るという趣向、また、「うなぎの茶漬け」もカットする替わりに、「どうする、どうする」を入れるという具合。これはこれでおもしろいけれど、違う作品のようになりつつ、でも、「軒付け」です。従来の「軒付け」のおいしいところを、こそぎ落として、新たなギャグで彩ったと言えばいいでしょうか。たまの「不動坊」「宿屋仇」「くっしゃみ講釈」を聴いたときのような満足は、残念ながら得られませんでした。
 落語会が終わると、昨日同様、ウォーキングを開始。夜の予定は入れていませんでしたから、特に目標とかはなかったのですが、昨日は、西に向かったので、今日は、東に向いたという程度の考え。但し、東大阪方向に向かうと、帰りが困るので、北東方向に進路を取りました。詳しいコースは、次のようになりました。NGK〜上方ビル(トリイホール)〜道頓堀川〜インド料理店「BombayKitchin」〜トルコ料理店 「Pasa」〜久寶寺橋〜人形の熊野(松屋町筋)〜イタリア料理店「OsteriaArancia」〜大槻能楽堂〜難波宮跡〜城星学園〜JR環状線&地下鉄「森ノ宮」駅〜JR環状線「大阪城公園」駅〜弁天橋〜大阪市立鴫野小学校〜JR学研都市線「かたまち077」橋梁〜鴫野東2交差点〜新喜多大橋〜地下鉄「蒲生4丁目」駅〜城東区役所〜京阪「関目」駅〜新森小路橋〜京阪「森小路」駅。今日は、曇ってはいましたが、雨の心配が要らないウォーキング。もうそれだけで、ほっとします。かなり気温と湿度が上がってきていますので、汗をかき続けます。鬱陶しいので、汗を拭わねばならない。それを、傘をさしながら、しかもカメラを持ちながらというのは、ホントにイライラします。今日の歩き出しは、湿度が高く、かなり不快な環境。ましてや街中なもので、ごちゃついている。およそ爽快感からは程遠いものでしたが、1時間で「森ノ宮」駅でしたが、そこからは、環境も変わりますし、蒸し暑さも解消し、いい風も吹き、この時期としては、なかなかいい感じのなかを歩くことができました。しかし、難波から「森小路」までを、2時間で歩くのは無理。今日は、10分超過です。ゆとりを持って歩くなら「野江」、頑張って「関目」っていうところが相場です。今日は、頑張って歩いて、「関目」までだと、3分余ったということで、「森小路」まで行くことにしたのでした。




2010年 6月 27日(日)午前 2時 5分

  大阪市遊歩(69)写真集

 今日は、朝からしっかりとした雨。とりあえずは、午前中のウォーキングは見合わせて、家で持ち帰り仕事。最近、家で仕事をする時間が増えています。昨日は、そういった時間に当てようとしながら、大爆睡で計画が吹っ飛び、それが、今日に影響。11時10分を目安に、お出かけ。午後1時開演の「柳家さん喬・笑福亭松喬 精選東西二人会」に備えました。場所は、ワッハの5階。さん喬の出る会は、今、最も目を放せない会だと思っています。番組は、さん弥「夏泥」、さん喬「片棒」、松喬「はてなの茶碗」、(中入り)、澤千左子「地唄、上方 唄」、松喬「遊山船」、さん喬「唐茄子屋政談」というものでした。さん弥は、さん喬に入門10年目の噺家さん。「夏泥」は、「仏師屋盗人」みたいに、盗みに入った家の者に同情して、どんどんと金を恵んでいく噺。設定は違うが同型のネタ。導入部が、火事になりかけている家に、助けに入るところから始まりました。「片棒」は、上方では、雀松の得意ネタ。次男の申し立ての中に、「木遣り」など唄を入れています。高くて通る声は、透明感があり魅力いっぱい。「夏泥」もそうだったのですが、ちょっと朦朧とした具合で聴くという悪コンディションだったのが惜しまれます。「はてなの茶碗」から、ようやく体調がよくなりました。松喬で、「はてなの茶碗」を、初めて聴いたのは、一心寺時代の「島之内寄席」。それを含めて、今回が、確か3度目の遭遇のはず。松喬の口演は、ト書きの部分に、えらく説得力を感じました。それに乗せられてしまい、噺の世界に引き込む力があります。くすぐりを、米朝ヴァージョンに加え付け足したりしてくれています。聴き慣れた噺に、そば耳を立てさせる力が、噺にありました。澤さんは、先日の松喬一門会に続いての登場。会場が大きくなった分だけ緊張されてる様子。「遊山船」は、松喬では、初物かもしれません。丁寧に、型通りの口演なのだが、松喬のとぼけが入った言い回しに酔わされてます。後ろの賑わいだとか言う前に、二人の応対が、なんともとぼけた味わいで、おかしさが出てくるというのは、やはりすごいものです。「唐茄子屋政談」は、本日最高の聴きもの。さん喬という人、声の変化の振幅が、とても大きくて、そこから出てくる表情の変化が、とっても魅力的。小声でか弱い表情を出すのが抜群。今日は、序盤の若旦那の、あまりにもの世間知らずの様子を、それで表していました。ただ、ここで、度が過ぎる世間知らずを出し過ぎたかなの印象は持ちました。と言いますのは、貧しい母娘を見たときの心の変化が出てくるのが、あまりに早すぎると思えてしまうのです。でも、ここの心の変化が、この噺の真骨頂でもあります。それを表す、「俺は八百屋だぁ」と叫ぶところは、心に沁みます。これだけのイマジネーションを持てる男なら、こないなことにはならなかったろうにとも思ってしまう瞬間でもあります。今日は、お裁きの部分に入る前で終わりました。そこまで45分の長講でした。
 落語会が終わり、下に降りると、さして雨足は強くなかったので、ウォーキングを開始しました。ただ、開始時間が、4時20分。夜の部のことを考えると、ウォーキングのために時間を確保できるとは言い難い時間。そこで、今日は、変則的なことをしました。ウォーキングの途中、簡単に食事をとることができる場所があったので、先に食事をとり、それから夜の部の会場を目指して歩くことにしたのでした。実際には、夜の部の会場には、合計時間2時間以前に着いてしまいましたので、「芦原橋」駅近くまで、時間調整のためのウォーキングをしてから会場入りしました。詳しいコースは、次のようになりました。NGK〜新歌舞伎座〜インド料理店「ASIYANA」〜JR関西線「難波」駅〜地下鉄「桜川」駅〜大阪市立立葉小学校〜井岡ボクシングジム〜芦原公園〜大阪人権センター〜木津川大橋〜三軒家公園〜八坂神社〜大浪橋西詰〜沖縄料理店「ゆんた」〜JR環状線「大正」駅〜大阪ドーム〜大正橋〜南海汐見橋線「汐見橋」駅〜地下鉄「桜川」駅〜桜川3丁目劇場。「大正」駅まで、、だいたい1時間のコースです。ただ、木津川大橋を渡るところで、またしても道を間違ってしまいました。阪堺線の西側の道に入ってしまったために、とんでもない大回り。立葉交差点と「芦原橋」駅、芦原橋自動車教習所の位置関係が、ようやく飲み込めてきたかな。今日のコースは、結局、「桜川」駅を軸に、ぐるりと一周し、更に、もう一度「桜川」駅から歩き出し、引き返したということになります。雨は、少し太陽が出てくるかなの時間帯もあったのですが、それも束の間のことで、雨は、ずっと降りっぱなしで、終盤は、むしろ雨足が強くなってきていました。歩き出しが、そのような降りなら、断念していた可能性が高かったでしょう。
 夜の部は、桜川3丁目劇場であった「第9回7時だよ!8人集合〜落語家・講談師ユニットイベント〜」に行きました。今日の出演は、まめだ、三四郎、団姫、ぽんぽ娘に加えて、新加入のさろめでした。メニューは、まず、全員トークで、メンバー全員のニックネーム付け。スタッフの一人が教えている女子大でのアンケートを基にしてのトークでした。そのあとは、入門10年を迎えたまめだをメーンに据え、さろめによる「徹子の部屋」風インタビュー、三四郎とのコント、歌謡ショー、団姫とのお絵かき競演と続きました。最後に、三四郎が新作「入社試験(仮題)」を演じてお開きです。このメンバーだと、とにかく三四郎のプロデュース力、パフォーマンスが抜群です。




2010年 6月 26日(土)午前 4時 37分

  京都市遊歩(16)写真集

 昨夜は、うまい具合に、デンマーク戦に合わせたかのように目が覚め、きっちりと観ることができました。そのあと、大爆睡で、次に目が覚めると、午後1時20分、この大爆睡には、びっくりです。おかげで、昼間に予定していたことは、完全に吹っ飛びましたが、やっぱり寝れるということは、最高です。この間、かなり疲れがたまっていたのだろうと思います。予定は吹っ飛びましたが、ウォーキングの時間だけは確保しようと、小雨の降るなか、ウォーキングを敢行しました。コースは、次のようになりました。京阪「清水五条」駅〜若宮八幡宮社〜大谷本廟(妙見宮)〜清水寺〜大日堂(清水坂)〜三年坂〜二年坂〜京都霊山護国神社・翠紅館跡・霊山観音・「坂本竜馬・中岡慎太郎之墓」〜高台寺〜長楽館・円山公園・老舗京料理屋「いもぼう」〜智恩院〜青蓮院〜合槌稲荷社〜都ホテル・蹴上発電所・インクライン跡・地下鉄「蹴上」駅〜京都市国際交流会館〜平安神宮〜京都観世会館〜寂光寺〜京阪「三条」駅。とまあ、京都の有名観光地巡りをしてみました。もちろんウォーキングがてらですので、敷地内には入っても、ぐるっと一回りする程度で、有料のところを入ることは避けています。そういった中で、大谷本廟に入ったのは、実は初めてなのです。お墓を抜けて行くと、清水寺の脇に出てくるのですね。位置関係ではそうだと判っていても、抜け出ることができるとは知りませんでした。ここは、かつての鳥辺野跡です。清水寺は、さすがに外国人観光客が多いです。洋の東西を問わずっていうところです。黄紺は、高台寺にも青蓮院にも入ったことがありません。良さげなところだなと、いつも前を通るだけです。合槌稲荷社の発見は、大ヒットです。人家の奥にあります。「えらいとこに、ありまっしゃろ」は、すぐ傍らに住んでおられる方の言葉。絶対に、聞かないと入っていけないところです。能「小鍛治」と深い関係のある稲荷社です。蹴上回りで三条に行くことで、2時間のコ−スに仕上げました。仁王門通りの東山通と川端通の間に、寂光寺があります。これは、囲碁の本因坊を生んだところです。おなじみのコース、歩き始めは体が重く、2時間もつかという体調でしたが、歩くこと自体が、ウォーミングアップを兼ねていました。最後は、体が軽く、三条に到着でした。




2010年 6月 24日(木)午後 0時 30分

 一番、1週間の中でハードな水曜日。気温は、そないに上がってないのに、体に疲労が蓄積していきます。今夜は、実に久しぶりの「京都市民狂言会」に行ってまいりました。新しい職場に変わって、京都の夜の会に行きやすくなったっていうことが大きいかな。今日の番組は、狂言「連歌盗人」(盗人甲:丸石やすし、盗人乙:松本薫、有徳人:網谷正美)、小舞「鵜飼」(茂山七五三、地謡:茂山あきら・茂山宗彦・増田浩紀・山下守之)、狂言「文荷」(太郎冠者:茂山逸平、次郎冠者:茂山童司、主人:茂山千之丞)、狂言「業平餅」(在原業平:茂山正邦、童:茂山竜正・茂山虎真、侍:島田洋海、白丁:増田浩紀・山下守之、傘持:茂山あきら、茶屋の亭主:茂山千作、娘:茂山宗彦)というものでした。「連歌盗人」は、50分かかる長い作品。三笑会の3人が演じました。この曲、こないにおもしろかったっけと思うほど、今日はおもしろいものでした。連歌の会の頭に当たった二人の男が、会に必要な物を用意できないので、知り合いの男の家に盗みに入る。ところが、根っからの連歌好きの二人は、掛け軸に記された歌を基に、連歌を始めてしまい、その家の男に見つかってしまう。だけど、粋人の男は、二人が連歌をしていたと知ると、自分も一緒に連歌に加わり、二人を許してしまいます。展開が、狂言ならではで、しかも、両シテの二人の出来栄えが抜群。胡散臭い盗人の話を、明るく楽しく朗らかに演じてくれました。「文荷」は、自分的には、大好きな狂言の一つ。先日 の能の会でも、これに遭遇。ラッキーな話です。男色系の話だと、観ている人たち、解ってるのかな。ラブレターを運ぶ話ですが、その恋のお相手というのは、稚児なんだよね、これ。少年愛です。能「恋重荷」のパロディでもあるしと、作った人の遊び心満載の曲です。これも、両シテと言っていい作品。逸平と童司という、珍しい組み合わせ。でも、この世代は、ホント黄金世代です。主が千之丞なんて、贅沢過ぎます。ただ、狂言を観るのを、少し間を置いている間に、千之丞の老いが、一番進んでしまいましたね、今日の出演者では。前が元気過ぎたのかもしれませんが。「業平餅」が、茂山家4代が揃ったものとなりました。千作が出演。足元の怪しさは、今に始まったわけではありません。立ち上がるときに、後見の補助を受けていましたが、台詞回しはかくしゃくたるものがありました。その下の世代は、あきらが傘持ちで登場。こういう会だから観ることができるキャスティングです。そして、その次の世代の正邦がシテ。その正邦の双子の子どもも登場。もうそれだけで、記念すべき公演です。話は、業平が空腹のため、茶屋で餅を食べさせてもらおうとするのですが、見返りを要求され、茶屋の娘を京に連れていくことを約束するのですが、色好みの業平は、女に手を出そうとするが、そこは狂言、女な醜女だったという落ちがついてくる話。業平が、思いっ切り庶民的です。お腹を空かすし、なんでもありで女に手を出すわで、こうなると踏んだり蹴ったりのキャラとなっています。久しぶりの狂言会、いいもの見せてもらいました。大満足の夜でした。




2010年 6月 22日(火)午後 11時 51分

  大阪府寝屋川市(23)〜守口市(23)〜門真市(19)写真集

 今日は、朝から持ち帰り仕事。3日勤務は、楽なようで楽でない。3日しか働かなくても良いということは、3日間しか働けないということで、実際には3日でできる以上の仕事が舞い込んでくるのです。給料は少ないのに、なんともはや、ひどい話であるが、3日間ではできないと判断したので、家に持ち帰っていたのでした。そのため、予定していたことを圧縮しての実施となりました。まずお出かけを、12時過ぎと設定し、お昼ご飯を、とあるお気に入りの店で済ませ、ウォーキングに出発しました。タイトな時間設定の中でも、ウォーキングばかりは圧縮できません。そのコースは、次のようになりました。京阪「寝屋川市」駅〜昭栄町公民館〜寝屋川新橋〜神田保育園〜寝屋川市立第五中学校〜神田天満宮〜守口市立東公民館〜守口市立東小学校〜もりぐち歴史館〜金田商店街〜守口市立児童センター〜守口自動車教習所〜住友通商店街〜黄梅寺〜京阪「西三荘」駅〜大阪電通大高校〜唯祥寺〜大枝公園〜高瀬神社〜京阪「滝井」駅。とあるお店に入ると、既に旧知の人が食事をしている、そこへ、もう一人現れ、ちょっとした昔話。そんなで、ウォーキングのスタートが遅れてしまいました。今日は、寝屋川から大日に向かい歩き出し、だけど大日には行かず、東西の移動には大きな壁となるパナソニックを避け、一旦、「西三荘」駅を抜け、京阪の南側を、お時間に合わせて歩いていると「滝井」まで行けちゃいました。今日は、歩いていても、体が軽く感じるっていうことがなく、終始、重い体をひっぱりながら歩くということになりました。風邪でもひいたのでしょうか、体調を崩してなければいいのだがと思いながら歩いていました。
 「滝井」から、夜の部の時間調整もかねて、ワッハに向かいました。1時間半弱の時間を、ライブラリーで使うことができました。今日は、2つの番組を観ることができました。@関西TV「とっておき米朝噺し(19)地獄極楽」、円三「淀川」、黒田種一「のぞきからくり:地獄極楽」A朝日放送TV「枝雀寄席」、ゲスト:豊竹團司、豊竹團司(女義太夫)「三勝半七酒屋の段」、枝雀「猫の忠信」。今日の大ヒットは、円三の映像を見つけたこと。前半の途中でカットされたところがありましたが、10分ほどの高座、こんなのが残っているとは思いませんでした。たまたま、1時間以内で、「地獄八景」を観れないだろうかと、「地獄」で検索をしたところ、この@の映像にヒットしたのでした。そう言えば、まだ「円三」で検索をしたことがありませんでした。端から、円三の映像など残ってないと決めてかかっていました。ホントに久しぶりに、円三の口演に接することができましたが、しかし、うまい。歯切れの良さが天下一品です。のぞきからくりの現物が、今はどうなってるのか分かりませんが、番組の当時には、服部緑地のどこやらに保存されていると、米朝は言ってました。そして、その現物の前で、実演までしてくれていました。ちょうどお盆の時期に当たったときに放映されたようで、それに合った番組制作でした。ちなみに、落語「淀川」は、放生会絡みのネタです。今は、聴いたことはありませんが、文鹿が持っているはずです。「猫の忠信」は、先日、円生の「猫忠」を、ネットで観ていて、枝雀ものを観たくなっていたのです。今まで観てきた枝雀ものの中では、パッとしない方の部類に入るかなと思います。一つのメルクマールは、オーバーアクションに合理性があるかどうかです。浮いてしまってるアクションがないか、いや、この「猫の忠信」にはあるのです。聴いている客は笑いますが、黄紺は必然性が感じられないと嫌なのです。登場人物の特徴をつかまえると、それを、全身で表現しようとするのが、枝雀です。ですから、その延長線上にオーバーアクションがある場合には必然なのです。ところが、このネタでは、全身表現が静かというか、抑制気味というか、そないなスタンスなのに、オーバーアクションだけは健在なのです。であるために、乗り切れない「猫の忠信」になってしまっていました。
 ワッハから、谷六の薬業年金会館に移動。今夜は、「第155回旭堂南海の何回続く会?」に行ってまいりました。「石山軍記」に入って4回目となっていますが、自分的には初めてということは、珍しく少なくとも、ここ3ヶ月、こちらの会に来てなかったということです。そう言えば、繁昌亭やらの前売り券を買ってしまい、あとで気が付くということを繰り返していたような記憶が蘇ってきました。「石山」というのは、滋賀県の石山ではなかったのですね。今の大阪城のあったところに、城が造られる前にあった「石山本願寺」のことだったのです。要するに、信長軍と一向宗徒との戦いを描いたのが、「石山軍記」ということです。途中、ちょっとこっくりやっちゃいましたが、今日は、石山を取り囲む信長軍と一向宗徒との戦の一つ一つの場面を描いていきました。前半は、今の天満宮の地に陣をはる信長軍との戦い。でも、信長軍の陣地は、水に弱い。そこで、平野に陣を移します。大念仏寺が、その陣になっていたそうです。湿地の多い大坂、石山を攻めるのは、南からというのは理に適っています。それでは兵糧攻めになてしまうので、一向宗側は、いろいろと策略を練ります。それが、後半部分となります。信長の逃避行となっていきます。




2010年 6月 22日(火)午前 8時 13分

 蒸し暑いなか、昨夜は繁昌亭。昨日は、ネタ下ろしを並べるというのが売りの「第19回桂ざこば一門会」がありました。その番組は、さん都「阿弥陀池」、ひろば「鷺とり」、出丸「牛の丸薬」、(中入り)、都んぼ「厩火事」、ざこば「猫の災難」というものでした。この中 で、ひろばは、既に、先日の「提法寺寄席」で、「鷺とり」は出してましたし、出丸の「牛の丸薬」も、東梅田教会の会で出していた記憶がありますから、あとの3人が、全くのネタ下ろしのようでした。その中でも、都んぼの出来が頭ぬけており、初めてではないのではと思わせられる仕上がり具合でした。ですから敢えて言うですが、聴いていて、仕上がりがいいにも拘わらず満足できなかったのです。それは、最早、演じる都んぼの歳が若いからということだなと看ました。意見をする兄貴に、もう少し落ち着きとか、そないなものを欲しいと思うと同時に、それは年季が経たないと出るもんじゃないなと思いました。「厩火事」に関し、ざこばは、先代の柳朝からもらったものに、小佐田センセの手が入ったもので、大阪で、自分が初めて手がけたものと言っていました。ま、それはそうでしょう。そのざこばですが、「猫の災難」は、繁昌亭に遊びにやってきたときに、鶴志が出しているのを聴いて、おもしろいネタだと思いやってみたと言ってました。ただ、酒を呑んでしまうところで、「猫のせいにしてしもたら、ええんや」と言ってしまったために、落とせなくなってしまい、最後は「これでおしまい」と言って、噺を切り上げてしまいました。丁寧に仕込んだら、ざこば向きのネタになるのにと思ったのですが。さん都は、何度もネタをくったのでしょうが、どうしても立て板に水とはならなかった。それだけ、立て弁を求められる難しさのあるネタですから、一番肝心なのは、いろんなところで、かけていくことでしょう。会場に、ちょうど入っていったところで話題に上っていたので、正確じゃないかもしれませんが、南光からもらったようです。なお、久しぶりに便所に貼った新聞のところを省かずに進めてくれたのですが、「がま口」「しん猫」はカットでした。ひろばは、マクラでインド話をしてからネタに入り、「えらいこっちゃ」は1回だけと、先日と全く同じ進行でした。「牛の丸薬」は手がける噺家さんが少ないものですから、しっかりと聴きたかったのですが、牛の鼻に、唐辛子の粉を振りかけるところで、ダウンを喫しちゃいました。




2010年 6月 21日(月)午前 5時 57分

  大阪市遊歩(68)写真集

 昨日も、午後と夜にお出かけを用意していましたので、ウォーキングは午前中にという、いつものパターンです。自宅を出たときは、大丈夫というお天気だったのですが、いざ起点とした「天満橋」に近づくと、いつ降り出してもおかしくない状態。ひやひやしながらのスタートとなりましたが、雨には遭わずじまいと、こないな日もあるのですね。歩いたコースは、以下の通りとなりました。京阪「天満橋」駅〜台湾料理店「華庭」〜インド料理店「RAJA」〜インド料理店「チャンダン」〜地下鉄「谷町六丁目」駅〜東雲稲荷神社〜地下鉄「玉造」駅〜JR環状線「玉造」駅〜玉津公園〜焼肉店「晋州館」〜榎白上大甚神神社〜韓国風居酒屋「桜屋」・韓国料理店「甲」〜猪飼野新橋〜新今里公園〜今里新地〜高砂橋〜地下鉄「小路」駅〜三ノ瀬公園〜近鉄「俊徳道」。ウォーキングで、久しぶりの超目玉に遭遇です。前回、生野区のこのコースを通ったときは、前を素通りしただけでした「今里新地」に入ってみたのです。そこは、完全に、コリアタウン。百人町の雰囲気でした。食堂(シクタン)はもとより、「プンシク」の表示まである。その一方では、「料亭」なんて表示の立派な建物もある。そして、ついに見っけです、「ポシンタン」。鶴橋の駅前にも、「コリアタウン」を標榜する御幸森小学校周辺、東京の百人町、そのどこでも見なかった、これぞコリアの「ポシンタン」見つけました。今度は、食べに行かなくてはいけません。でも、原料の肉は、どうしてんでしょうね。輸入物かな? 以前、鶴橋駅前で、「ケゴギある?」って聞いたら、「日本じゃ、ダメだね」と言われたことのある幻のお肉、それが、今里新地へ行けば食べれます\(^O^)/ 「PCバン」もありました。百人町以来です、こんなの。ヨーロッパでは、ネット・カフェのある地域は、外国人多住地域です。それも、故郷と頻繁に連絡を取りたい人たちの多いところです。ちゅうことは、ニューカマーが多いのかな、そないなことを考えていました。エステや美容室、そんなのも、ハングル表示の看板が出ています。まるで、韓国のお引っ越し地域です。感激、感激! そんなで、今里新地を歩き回っていましたので、「小路」を過ぎるあたりでは、「布施」を終点にするべきだとは思ったのですが、ちょっとだけ無理をすれば行けるかなの気持ちで、「俊徳道」まで行くことにしました。
 「俊徳道」からは「鶴橋」乗り換えで、日本橋へ。午後の部は、文楽です。「第10回文楽若手会」が、昨日、今日とあったのです。外題は、「妹背山婦女庭訓〜杉酒屋の段、道行恋苧環、鱶七上使の段、姫戻りの段、金殿の段〜」というものでした。文楽の通常の公演とかぶる番組が組まれるのが、この会ですが、今回は、もろに4月公演とかぶりました。「妹山」「脊山」の対立的舞台配置の場のあとからです。昨日は、3列目のお席。字幕と舞台を交互に観るためには、かなりハード。首に弱点を持っている黄紺は、椅子の背もたれの上に頭を置いておくと、完全に枕を補給されたようなもの。何度も、イビキをかきそうな直前で、目が覚めてましたが、肝心の文楽が疎かになてしまいました。そないな中で、異彩を放ったのが、豊竹咲甫大夫。「金殿の段」を受け持っていましたが、40分の長丁場、声はいいし、起伏に富んだ浄瑠璃に圧倒されました。だけど、この話もえげつない話です。曽我入鹿を倒すためには、嫉妬に狂う女の生き血が要るとは、残酷な設定を考えつくものです。
 文楽が終わったのが、ちょうど4時頃。そこから約1時間、日本橋駅上のネットカフェで時間調整。夜の繁昌亭「笑福亭松喬一門会」に備えました。この一門会は、今回は、昨日、今日と、2日間の連続開催。その2日目におじゃましたことになります。昨日の方を選んだのは、一つには、一昨日は京響に行ったので、大阪まで行く気がなかったということがありますが、昨日は、生喬が出る日であること、そして、「お文さん」が出ることというのがありました。番組は、喬介「刻うどん」、風喬「ちはやふる」、右喬「おごろもち盗人」、生喬「仔猫」、(中入り)、原千佐子「地唄:雪」「上方歌:桃太郎」、三喬「べかこ」、松喬「お文さん」というものでした。終わってみて、まず思ったこと、それは、「仔猫」「べかこ」「お文さん」と、充実した高座が続いたたっぷり感です。生喬は、地声の大きな声を、セーブをしないで出した後半部分に、ちょっと引きはしましたが、声のトーン、表情、全てに渡り、ディテールにこだわった口演に、大拍手です。三喬は、ギャグのオンパレード。特に、一門会にちなんで、一門の噺家の名前などを使ったスペシャル・ヴァージョン。最後、絵の中から鶏が出てくるところでは、鶏の格好で、高座を飛び跳ねていました。前に遭遇したときは、そんなではなかったもので、びっくりしたけれど、確実にネタを進化させていたので、それはそれで、喜ばしいことです。松喬の「お文さん」は、確か初めてじゃないはず。その記憶が曖昧だということは、よほど前のことでしょう。「お文さん」を説明するのに、御堂筋の名前の由来から入りました。また、「島之内」の名前の由来もと、そないな話をしながら、徐々に明治時代にいざなってくれました。主役は丁稚です。「捨て子」の狂言、「お乳母どんの依頼」に行くのも、「ご寮さんに真相」を話すのも、「下げ」を言うのも、全部、丁稚です。ですから、徐々に徐々に、丁稚に、こちらの気分が乗っていきます。それだけ、丁稚の困り、はしゃぎ、真相を知る者としての満足、単純さなど、丁稚の持つ顔を、松喬が、丁寧に描いてくれたからでしょう。トリとしての締まる噺を披露してくれました。この三人以外では、喬介は、好き放題にネタをいじり出しました。ちょっとはしゃぎすぎかもしれませんが、度の過ぎたふざけで突っ走ろうとするのなら、いいんじゃないでしょうか。でも、持ってる金を、うどん屋の前で、15文と言っちゃいけません。風喬の「ちはやふる」も聴きもの。一定の間を置いたかのように、新しいくすぐりを仕込んでくれています。次は、どんなの放り込んでくれるかなと思わせてくれます。風喬で、こないな感じを持って聴かせてもらったのは、初めての経験。新しい境地になったのかなの雰囲気です。右喬は、右喬です。相変わらず、聴いていると、次は大丈夫だろうかという不安感を与えるのです。そのおかしさを楽しませるというのは、これはあくまでも意図せざるところで、楽しませるということですから、芸ではなくキャラの領域です。なお、中入り明けに、地唄の雪と上方歌「桃太郎」の弾き歌いがありました。「雪」は「立ち切れ」に入る地唄のフルヴァージョンです。「桃太郎」は、東京の「奴さん」です。




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