2003年 1月 8日(水)午前 4時22分
今年の元旦は、江陵(カンヌン)という韓国北東部の中心的都市で迎えた。黄紺は、暮れの押し詰まったときまで、また新年早々に、韓国にいたことがあるが、元旦そのものに、韓国にいたことがない。今回、その韓国元旦体験をするのが、1つの大きな目的であった。今まで、外国で新年を迎えて、最大のピンチは、スペインのビルバオというバスクの中心都市であった。本当は、ヴィクトリアというもう1つもバスクの中心都市で、元旦を迎える予定をしていたのが、1日には、移動のためのバスが一切ストップしたために、結局、ビルバオに留まったのであった。しかも、食事ができないのではという危機にまで瀕し、辛うじて夕方に店を開けたマグドナルドに助けられたのであった。あれ以来、黄紺は、マグドナルドには足を向けては寝られないと思っている。まあ、そんな体験があるものだから、恐いもの見たさで、外国で元旦体験をしたがる傾向がある。
まず、これは、TVで知ったことであるが、ということは、黄紺の周辺では確認できてないことなんだけど、大晦日のカウントダウン、ソウルではやってるようである。TV番組は普通で、さしたる特番を組んでるようには見えない。これは、年が変わっても同様だった。ごく普通の主婦向け通常番組が流れている。なーんだ、でも、朝飯は、簡単に食えないだろうと思っていた。黄紺は、この江陵に入ると、江陵駅近く、言い換えれば旧の市外バスターミナルの横の旅館に投宿する。特に今回は、この朝食べられるだろうかという気持ちがあったので、駅の近くの方が安全だろうという心理が働いた。そこには、まちがいなく食堂が数件あり、朝の汽車に会わせて、店を開けているだろうからである。ところがどうだ。その駅に直接行かず、ちょっと違った道を取った目の前の食堂が開いていた。「今、食事、ありますか?」などと尋ねてみると、あるに決まってるじゃないかって応答。なーんだというくらい簡単に朝食はゲット。この日は、朝から、トックマンドゥ・クックというトック(米の餅)入り水餃子を食べちゃいました。
この日は、水原(スウォン)までの大移動に当てていた。まず離れた場所にある市外バスターミナルまでバスに乗ろうとする。東部市場というバスが結構通るであろうところで待っていたが、バスが来ない。この辺で、これこれ、これが元旦てやつさなどと思いながら待っていても来ない。そこで教訓、地方都市の市内バスは、大幅に間引き運転をしている、もちろん元旦は。仕方がないので、水原行きのバスの発車時刻も調べてあったので、タクシーで、市外バスターミナルに着いて、唖然、茫然、半パニック状態。大混雑なのである。頭を駆けめぐるのは、思い通りのバスに乗れないのではないかということ。仕方がないので、切符売り場に並ぶ。水原という、ソウルを外したバスに乗ろうとしたからか、思い通りのバスをゲット。そこで教訓その2、元旦は、大移動の日である。だから、余裕を持ってターミナルに行かないとダメ。もしくは、予約の切符を買っておく。で、当のバスが発車をする。高速の入口近くにあるので、すぐに高速道路に入る。が、ものの20分で、大渋滞に巻き込まれる。進まない。このままソウル方向が、こんな状態じゃ、その日の内に目的地に着ける保障すらない。幸い、運転手が機転を利かし、地道に降りること2度。これが功を奏して、予定より1時間半ほどの遅れで、水原に着いた。そこで教訓その3、元旦のバス移動、それもソウル方向は、避けるべし。これが、1番印象に残った韓国の元旦風景だった。
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