2008年 6月 11日(水)午後 11時 47分
週半ばの水曜日、今週は、土曜日出勤がないので、ホントのホントの中日である。昨日の疲れの残るなか、今日は、トリイホールでの「雀松向上委員会〜あしたのためのその52〜」という落語会に行った。ライト感覚の噺家さんの雀松は、固定客を、しっかりと掴んでいる人気の噺家さんです。今日は、トリイホールに、ぎっしりと客が詰めかけました。そして、今日も、その特性を、いかんなく発揮してくれ、お得感のある落語会です。番組は、雀松「雀松時遊本舗」、雀五郎「みかん屋」、雀松「日和ちがい」、梅團治「切符」、雀松「寝床」、そして、ミニ抽選会というものだった。「日和違い」は、この前、いつ聴いたのかが思い出せないほど、久しぶり。この前に聴いたのは、確か、先代の文我だったか、米之助だったはず。随分と前のことだ。雀松は、ネタを考えているとき、棚に並べてある枝雀全集の中のこのネタに、
目がいったため、その気になってしまったとのこと。本日がネタおろしということもあり、ゆるゆるネタを気にして、マクラでは、気象予報士の肩書きを生かして、雨の降る原理を、かなりまともに解説。そないなことをして、ゆるゆるにアクセントを付けていましたが、ゆるゆるが気になると見えて、下げは、ちょっと苦笑い気味。「寝床」は、マクラで、ちょっとだけだけど、義太夫節を披露してくれました。本編は、旦さんが、自分の会の準備をしているところから。そこへ、近所回りの報告が入ってくる。インテンポで、とても早口で、次から次へと報告が入っていく。旦さんも、そないな一つ一つに、大きく反応しないが、積み上げてみると、じんわり大変なダメージだということは、簡単に解る仕掛け。この辺が、雀松らしいところですね。ですから、このテンポ維持のためには、相当な、ネタ繰りというベースがあるのでしょうね。すごい芸の力です。怒った旦さんが、再びやる気になるところは、旦さんの反応だけで、その様子を表していきます。感心するばかりです。最後は、本来の下げを使ってくれて、満足なのです。前座の雀五郎、毎回発見があります。楽しみな若手の一人であることは、間違いないです。喋らないキャラということも、すっかり定着してますから、好事家の人気を集めています。梅団治は、自作の新作。ようやく出会えました。乗り鉄ならではの作品らしいということぐらいは知っていたのですが、今日で、納得。東海道線の全駅名の入った噺になっているのです。そないで、疲労を全身に感じながらの落語会ではありましたが、いい気分にさせてもらえました。
暑くなってきましたね。そのため、必要以上に、疲れが溜まってきています。今夜は、欧州選手権のスイス戦があるのですが、とてもじゃないけど、実況中継を追いかけられません。W杯予選時のスイス戦の興奮が忘れられないのですが、今の黄紺には、あのときの体力は残っていません。僅か3年の月日が経っただけなのですが、ね。
|