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【超番外編世界の中のトルコ】@ソウル、李泰院の一角(韓国)

写真集





 黄紺は、韓国フリークでもある。外国旅行のノウハウは、韓国での様々な体験で覚えさせていただいた。その黄紺に、トルコ関係で知り合った方から、耳寄り情報が寄せられたのは、もう、7.8年前のことだったと記憶する。ソウルの李泰院(イテウォン)に、ジャーミーがあるとの情報だった。黄紺は、李泰院は、当時、地下鉄もなく、また行ったとしても、お土産ツアーの行くところであって、それだけだと思っていたので、一応、地図だけは描いていただいて、それなりになってしまっていた。そして、いつしか、せっかくの地図も、どこかへやってしまっていた。それが、半年ほど前だったか、ネット上を訪ね歩いているときに、偶然、ソウルのトルコ・レストランに行き当たり、しかも、その場所が李泰院だということで、俄に、リアリティを持ち出し、今度、ソウル入りをしたときのターゲットにしようという気が起こってきたのであった。
 それが実現したのが、2006年2月末のことである。ジャーミーの地図はなくしたままだったので、トルコ・レストランででも、場所は聞けばいいだろう、ネットで見つけた「サラム」という名のレストランの地図だけを控えていく。瑞山(ソサン)という町からソウル入りし、荷物を、新装なったソウル駅のコインロッカーに預け、地下鉄で、三角地(サムガクチ)経由で、新しい地下鉄で行けば、李泰院はすぐである。駅の改札を出ると、すぐ目の前に、インフォメーションがある。観光客の多い場所だからだろう。ちょっと寄ってみる。「地図があったら、欲しいんですけど」と言いかけると、係の方は心得たもので、すぐに分厚い李泰院のパンフレットを下さった。すぐにぱらぱらめくる。日本語でも書いてあるのでありがたい。外国料理店の項目に、目が行く。ところが、件のトルコ・レストラン「サラム」は見当たらない。ところがだ、とってもラッキーなことに、「ソウル中央モスク」の位置が描かれていたのである。これで、ジャーミーの位置を聞く手間が省けたものだと、ちょっとしたあっけなさに、肩すかしを食らった感じで、地上へと出て行ったのである。
 李泰院での目印ハミルトン・ホテルは、駅を出たところ、次の目印は、国民銀行。これも、ハミルトン・ホテルが見つかっている今は、簡単に位置は判明。表通りを歩いている人は、存外欧米系の人が、目に付く。こんな光景は過去のものと、ものの本で読んでいたが、決してそうではなく、一種独特の雰囲気を、地上に上がってすぐに感じる。目印の国民銀行の先の角を曲がると、なんとも懐かしいネーミングのスナックやらクラブ。「赤坂」なんてのを目にすると、そう思ってしまう。もうノスタルジーの世界だ。だが、控えの地図で、「サラム」を探すが、見つからない。「赤坂」の角、更に、その次の角を曲がっても、「トルコ」を表す表記には出会わない。その代わりに、表にアラビア文字表記のドネルジや、ちょっと小じゃれたエジプト料理店「ファラオ」だとか、エスニックな雑貨屋さん、食材店、いずれもアラビア語表記が表に出ているお店が、次から次へと飛び込んでくる。だが、「サラム」はないので、歩いている内に、ジャーミーの位置に近づいてきているのが分かるので、先に、ジャーミーを目指すこととする。ここにも同様の店が現れてくる。いかにも、外国人が集住していることを示す「電話・ファックス屋さん」、これなどは、イタリアでエスニックな店を見つけるときの目安だったことを思います。その向かいに、食材店などが2軒並ぶ。その角をひょっと回った黄紺は、「あっ」と声を発した。その曲がり角がジャーミーの入口であり、その大きさたりや、立派の一言しかでてこない建造物なのだ。更に、その角を曲がりきると、2度目の「あっ」が出てしまった。なんと、そこに、探していた「サラム」があったのである。要するに、ジャーミーの1階部分に、この「サラム」があり、イスラム系食材店、雑貨屋があったのだ。これって、トルコで、よく見る、完全なコンプレックス。いや〜、びっくりしたなあもう、このコンプレックスには。
 「サラム」に入る。平日の昼下がりの時間帯だからか、店の中は、空いてはいたが、テーブルは3つ詰まっていた。その内1つがカップル。残りの2つは、若い女性の2人客。お店の中はさっぱりとしていて、そういった若い女性の2人連れやカップルが入りやすい感じだ。ただ、びっくりしたのは、壁面の1つが、カーバ神殿、及び、その周りを歩く人たちの巨大写真が嵌め込まれていることだ。1つのオブジェと見るには、あまりにも大きすぎるが、それが、独特の雰囲気を醸しだし、韓国の若い人たちを寄せ付けないということは全く感じさせないから不思議だ。客回りの仕事は、韓国人の可愛い女性と、おばさんの仕事だ。おばさんは、トルコ語が解るようだったが、若い女性の方はそうではない。メニューを見せてもらう。日本のトルコ料理店並み、いや、それ以上の豊富さがある。カドゥン・ブドゥまでリストアップされていたのには、びっくり。お味を確かめたい気分になったが、ここは、初見参。そういうときは、黄紺は、品定めをする目印として、大概、イスケンデルン・ケバブを注文してしまう。写真で、お判りのとおり、全く普通、お味は、トマト・ソースの、もう少し甘味と言っていいんだろうか、味わいという点で、80%というくらいで、そのまんまの感じが、とてもいい。ついでに、一応、言ってみたんです。「ラク、ありますか?」、可愛い女の子、ちょっと顔色変えて、「アルコールは、ないです」と、これまたちょっと強めに言い放ちました。そらそうだわな、ジャーミーのコンプレックスの一角を占め、壁には、べた一面カーバ神殿、「サラム」の表記も、アラビア語表記で併記されてるようでは、ラクは諦めねばなりませんでした。
 李泰院は、米軍の放出品というか、流出品というか、ま、米軍関係の商品が出回ったところとして、名を馳せたところであるが、何故に、ここに、ジャーミーが造られ、また、イスラム系住民が、ここを選び、住み着くようになったか、それは不明なままだ。そして、その中に、トルコ人がいる。帰りしな、李泰院駅に近いドネルジの前で、どう見ても中東系の男が佇んでいた。そこへ、向こうの方から、4人ばかり、同胞と思しき男たちが合流し、また、街へ消えていった。確かに、1つの、いや、いくつかのコミュニティができている雰囲気を感じた。今回、肝心のトルコ人が厨房に入ったままだったので、お話を伺うことができなかった。だから、このジャーミーを取り巻くコミュニティのなかでの位置取りは分からないままである。だけど、これが、最後であるわけではなく、韓国フリークでもある黄紺は、これからも、幾度となく訪ねていくこととなるだろう。また、そのときにでも、続編を認めることとしようかと考えている。


〈写真集〜モスク&その周辺〜〉

ソウル中央モスク ソウル中央モスク 「サラム」正面 コンプレックス ドネルジ
インドカレー屋さん 電話・ファックス屋さん エスニック服飾屋さん ドネルジ エジプト料理屋さん



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