アンタクヤ写真館2



 2008年夏、シリアに入ろうということで、久しぶりにアンタクヤに入った。かなり、雰囲気が変わっていた。以前は、辺境の地へ来たという雰囲気が、どことなく漂っていた。オトガルに着くと、シリア行きのバスの勧誘にぎょっとし、街中を歩くと、アラビア語の看板を目にしたり、チャルシュは、どことなく他と異なる雰囲気が漂っていた。それが、普通の町化したようで、何か物足りないのだ。新しいオトガルが、とっても外にできていた。旧オトガルは、建物は、そのまま残っているが、今は、バス会社のオフィスがあるくらい。近くには、キョイ・ガラジができており、アダナやガジアンテップに行く中型バスも、そこから出ている。そうそう、マラシュ行きのダイレクトのバスが走るようになっていました。そんなのじゃない、シリアや、トルコ国内でも遠出をするバスは、えらく外に出るオトガル発になっていました。どこもかしこも、郊外へとオトガルを持っていきますが、アンタクヤで、そんなことをする必要性があるのでしょうかと、ずっと疑問なのです。その旧オトガル前の道路は、幅が広くなりましたね。昔、ハルビエ行きのバスがたむろしていた辺りは、三叉路であったはずですのに、十字路になっていました。その先に、キョイ・ガラジができていたというわけです。
 チャルシュからすると川向こうの街並みは、一層の磨きがかかったように感じました。元々、とっても新しい感じのする地域。トルコ関係のブランド・ショップなんかが並ぶところとなっています。ちょっとしたお洒落ゾーンと言ってもいいよな感じになっています。考えてみれば、トルコでは辺境という位置づけになってしまいますが、ここが、シリアに留まっているようでしたら、シリア第2の大都市アレッポ近郊となりますから、もっと大きな町になってただろうなと思ってしまいます。ダイレクトに行けば、アレッポまでは、1時間半で十分な距離でしょうから。

フランス統治の名残でしょうか?

 久しぶりに、ハルビエに行ってみようと思いました。13年ぶりです。「ハルビエに、何があるの?」「水」という感じでの話をした記憶も鮮明なハルビエ、、、そのハルビエには、もう水がないのです。松と松風は残りましたが、肝心の水がなくては、全く、おじゃんです。水があって、松があり、松風が心地好かったはずです。周辺の、観光客を当て込んだ店や宿泊施設は、どうなるのでしょうね? この変わり様には、びっくりするしかありませんでした。それとも、一時的な渇水だったのでしょうか? その辺にいた人は、それらしきことは言ってなかったし、、、。滝があるというので、坂を下りてみました。前に来たときは、とばしてしまったところだと気が付いたからです。でも、滝が見えるようなところは、チャイ・バフチェシが全部押さえていて、ぶらりと見えるところではないことに気が付き、バカバカしくなって引き返しました。ですから、ハルビエに行って、「水」を見ることなく帰ることになってしまいました。なんなのだ、これは!

ハルビエ 水のないハルビエなんて、、、

 表通りが整備された分、なんだか、チャルシュの元気が減った感じでした。雑然とか、混沌とか、チャルシュに似合う言葉が減退気味でした。旧オトガルに向かって、チャルシュの外側の露天に店を並べている地域があります。ここの雰囲気って、シリアに入って最初のハマでみたスークの外側にある光景とそっくりですね。

歴史遺産 キリスト教会からの転用ですね、これらのジャーミー
チャルシュ内部

元気が下降気味かな?
旧オトガル横

チャルシュの外側

 2008年の夏、シリアからトルコに戻ってきた黄紺は、以前から気になっていたサマンダーに行ってみた。以前に、アンタクヤに入ったときに、満杯になったサマンダー行きのバスを見ていたので、海があるということで、それだけの人たちが出向いていくのだろうと想像していた。バスからこぼれんとしている人たちは、日帰りで海水浴に行く人だろうと考えたものだった。そんなことから、きっとサマンダーの街は、海沿いの風光明媚なところだと勝手に想像していたのでした。
 でも、実際は違いました。街は、海に近いことは近いのですが、海沿いではありませんし、その海も、海水浴客で賑わっているというものではありませんでした。いい砂浜があり、穏やかな海が目の前に拡がっているといってもです。こういった位置関係で、街と海があるということで、アンタクヤからのドルムシュには、「デニズ(海)」と書いてあるのだと納得したのでした。
 なお、このサマンダーは、パウロ時代、彼が地中海へ船出をするところとして、「アンチオキア」の外港として登場してくる「セレウキア」ではありません。

サマンダー  気になっていた海を見に行ったのですが、、、、。「セレウキア」ではありません


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