2005年夏、久しぶりに、夏の地中海岸沿いに出てみた。カイセリで、人と会うことを考えていて、そのあと、どこへ行こうかと考えたとき、ふっと10年前にし残した感のあるシリフケに行ってみたくなり、ならば途中にあるタルススへ、いえいえAyさんご推奨の「タントゥニ」を、その本場で食べようと、メルシンをチョイスした。以前、訪れたとき、何か清々しい新しさがあり、かと思うと、その新しい街並みの近くに、他の町でも見かけるチャルシュがありと、特段、どこかを観に行きたいではなく、ちょっと他の町ではなさそうな空気が流れているようで、そんなのに惹かれての再訪です。ベイメンもあるというストリートには、夜間照明も兼ねるビニール系素材の椰子の木が、原色であっても、それを受け入れる雰囲気がある。ただ、前回、おもしろ風景として印象の残っているジャーミーの横っちょにあったマグドナルドの看板がなく、いえいえ確かめてみると、あるべきはずのマグドナルド自体が消えていたのが、今度は、黄紺の記憶に留められてしまった。そして、あるわ、あるわ、そこかしこに「タントゥニ」の看板。前回、こんなにあったっけと、思わず首を傾げてしまうのだが、Ayさんは、「ふ〜ん」という反応をすると、逆に首を傾げていたのを思い出す。エルトゥールル号でお馴染みのアタテュルク公園、大変身です。メルシン一の変身でした。海岸沿いに小綺麗な遊歩道が整備され、そこから大通りにかけてのトロピカルな公園も、随分と綺麗になっていた。とっても暑くて、夜になっても、内陸部と違って気温の下がらないこの町では、夜ともなると、この海岸通、公園に集う人を見ていると、なんかちょっと前のトルコを思い出していました。最近、あまり外に出なくなってきていると思いません、トルコ人。
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